みんなで観よう【みんかい？】指定作品
『ギリシャに消えた嘘』

◆製作国: 🇺🇸アメリカ
◆製作年: 2014年
◆ジャンル: スリラー・サスペンス

〈見処〉
①アテネ発イスタンブール。男女三人、
　破滅への逃避行…
・『ギリシャに消えた嘘』(原題:The Two Faces of January)は、2014年制作のスリラー映画。
・本作の舞台は1962年のギリシャ。アテネでツアーガイドをしているアメリカ人青年ライダル(オスカー・アイザック)が、パルテノン神殿で優雅なアメリカ人紳士チェスター(ヴィゴ・モーテンセン)とその妻コレット(キルステン・ダンスト)と出会う。
・夫妻に魅了され、彼らのガイドを務めるライダルだったが、チェスターがホテルの部屋に現れた探偵を殺害し、ライダルがその後始末を手助けしたことから3人の運命は激変。警察にも追われる身となった3人は、後戻りできない破滅への道を突き進んでいく…(eiga.comより抜粋)。
・本作は『ドライヴ』『47RONIN』を手掛けたイラン人脚本家ホセイン・アミニの監督デビュー作品。彼が15年近い年月をかけてパトリシア・ハイスミスの人気小説「殺意の迷宮」を映画化した本作は、男女３人が欲望と妄執に囚われ、人間関係が刻々と遷移していく様を描く「逃避行」サスペンスである。
・なお、原題「The Two Faces of January」は「１月の逃避行を巡るライダルとチェスターの２人」と「(ローマ神話に登場する)双面神ヤヌス」を現しているそうだ。

②パトリシア・ハイスミス
・本作の原作者であるアメリカの女流作家パトリシア・ハイスミス(1921-1995)。
・彼女の長篇処女作『見知らぬ乗客』(1950)は、彼女がアルバイト中に見かけた経験をヒントに人妻と女性店員の恋愛を描かれ同性愛者の人気を呼び、百万部をこえるベストセラーとなり、アルフレッド・ヒッチコック監督が映画化。
・更に第３作「太陽がいっぱい」(1955)は、フランス推理小説大賞を受賞。後にアラン・ドロン主演で映画化され大ヒットとなったことから、サスペンス小説のベストセラー作家として、世界的に認知される存在となった。
・1963年からはヨーロッパへ移り住んだハイスミスが最初に取り組んだ長篇小説が、本作の原作「殺意の迷宮」(1964)。彼女が得意とするサスペンス調で描かれた複雑な人間模様を、彼女が移り住んだヨーロッパの地を舞台にした本作は、英国推理作家協会賞外国作品賞を受賞するなど、人気小説となった。

③結び…本作の見処は？
スコアは低めとなりましたが、大好きなギリシャが堪能出来、楽しく鑑賞出来ました。ぬーたんさん、「みんかい？」作品選定ありがとうございます！

○: オスカー・アイザック演じるライダルと、ヴィゴ・モーテンセン扮するチェスターによる心理戦の結末は？ラストの展開が予想し辛い作品。また、軽蔑、敵視、信用が織り混ざった男性２人の関係は、ライバルでもブロマンスでもない繊細な関係性が垣間見れる。
○: アテネ、クレタ島、イスタンブール。風光明媚なロケ地はサスペンスによく似合う。また、俳優３人の60'sファッションもなかなかのもの。
▲: 映画(小説)とはいえ、ヴィゴ・モーテンセンに差し掛かる不幸には同情を感じ得てしまい、悪者とは思えない。
▲: 近年の「どんでん返し映画」に麻痺している鑑賞者には、物足りないストーリー。1960年代のベストセラー原作によるクラシック作品と認知して鑑賞に臨むことで作品内容のギャップに釣られないと思うが、歴史遺産に恵まれたロケーションが本作の時代背景の描写を曖昧にしているのも厄介だ。

• #みんかい？
• #サスペンス映画のススメ

「みんかい❓」4回目の参加です¨̮♡
選定頂いた、ぬーたんさんありがとうございます！

なんと、先日観たグリーンブックにも出てるヴィゴじゃないですか(*ﾟ▽ﾟﾉﾉﾞ

白ハットに白スーツにタバコはダンディ……渋い…！

お話はというと、、なーんか上手くいかなくてイライラする逃亡劇だった(p_q*) 変にドキドキさせられるし笑

ギリシャ行ってみたいなぁー！遺跡とか全然詳しくないけど結構見るのは好き！！

ヴィゴさん見た目はめちゃくちゃ渋かっこよかったし、寝起きで髪の毛乱れてるところも、海を目の前にタバコを吸うところも最高だったけど、、なんか中身がダサかった( ◜ᴗ◝)

• #みんかい？

昔はヴィゴ・モーテンセンとマッツ・ミケルセンの見分けがつかなかったのはここだけの話。

「太陽がいっぱい」「リプリー」の原作として名高い作家パトリシア・ハイスミスの小説「殺意の迷宮」が原作。

「リプリー」は観たんだけどなぁ。
成りすまし系サスペンスだったかな…？
もはや内容もうろ覚え…。

1962年ギリシャのアテネ。ツアーガイドのライダル（オスカー・アイザック）はチェスター（ヴィゴ・モーテンセン）とその妻コレット（キルスティン・ダンスト）と出会う。実はチェスターは投資詐欺を働き、多数の投資家の恨みを買っていた。投資家達の代理人としてアテネのホテルまで追いかけてきた探偵を思い余って殺してしまうチェスター。探偵が殺されたと知らずに夫妻を手助けするライダルは彼らの逃避行に巻き込まれてしまう。

主要なキャラクターは3人のみ。
本音と建前を使い分けながら、特にチェスターとライダルの駆け引きが面白い。

異国の地での逃亡には土地勘のあるライダルが必要で、彼をうまく利用しようとするチェスター。

亡き父の面影を重ねてしまい、チェスターを放っておけないライダル。

その間にあって、愛憎の対象となるコレット。
いや、本音を言えばキルスティン・ダンスト以外の女優さんに演じてもらいたいけど、あくまで個人の意見です。

全編通じて、クラシカルでお洒落な佇まい。
それはアテネ、クレタ島、イスタンブールと舞台が移り変わる度に、その美しい景色が物語を鮮やかに彩るから。

その反面、描いているのは醜く、不条理な人間模様。

美しさと醜さの二面性の描き方が上手い。

特に高級スーツを身に纏い、くわえ煙草でクールに決めたチェスターこそ、綻びだらけの内面を徐々に曝け出していく過程で、この二面性がより際立っていく。

事態はどんどん悪化して、もはや彼らに引き返す道はない。

正直、サスペンスとしての物語展開は地味だけど、不思議と最後まで飽きずに惹きつけられる。

最後にどうしてもつっこみたい。

新聞に容疑者として顔写真がバッチリ載ったアメリカ人夫婦をスルーしちゃう地元警察よー。観光客であんなに目立つ2人はいないのに…。

どんだけザルやねん！！

• #2019akirunaway