てくのすけ

イニシエーション・ラブのてくのすけのレビュー・感想・評価

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)
3.0
なるほど。なるほどねー!あの原作をどうやって映像化するのかと思ったら、なるほどねー!それでこういう作りなのか。これは「あり」だと思います。色々とニヤニヤしながら観てました。映像化されると原作にはない味わいがあって、特に大挙フィーチャーされる80年代ポップス。海辺でオメガトライブとか本人映像でC-C-Bとか大変おっさんホイホイです。ただ『横道世之介』なんかと比べると狙いすぎ感があるし、フェードアウトのタイミングが雑。

何より前田敦子ですよ。あっけらかんとしたある種純粋な笑みで魅了するアイドル力と、同時にそういう形で引き込むことが出来る独特の存在感で、『もらとりあむタマ子』とはまた別の方向性で前田敦子だから出来た役だと言えるでしょう。あっちゃん可愛い。いやーおれもね、実名だと「たっくん」なんですよ。あっちゃんがこっちに向かって「たっくん♪」って呼び掛けるたびに「うへい!」って返事しそうになって大変でしたね。たまらんですね。この名前をくれた親に感謝したい。

最後の答え合わせは度が過ぎる親切さにかなりイラッとしたけど、ターゲットにしてる層がそこまでやらないと分からないと思ってるんだろうかね。あまり甘やかすと観客も育たないよ?
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