Tana Yonas. Warhol’s Wild Film of the Velvet Underground & Nico’s Illegal Jam (1966). “In Sheep’s Clothing Hi-Fi”, 04-05-2021, https://insheepsclothinghifi.com/warhols-velvet-underground-nico-1966/
■NOTE II 1966年のドキュメンタリーの最後に、アンディ・ウォーホルは「我々は新しいバンドをプロデュースしている」と発表した。「ベルベット・アンダーグラウンドだ」。ブライアン・イーノはずっと後になって、このバンドがリスナーの一人ひとりにインスピレーションを与えて、自分たちのバンドを始めさせたと言ったが、同年、ウォーホルは『The Velvet Underground: A Symphony of Sound』を作った。本作では、ジョン・ケイル、ルー・リード、そして(タンバリンの)ドイツ人歌手ニコといった、若いが今やロックの象徴的存在として話題になっているメンバーが、67分間のインストゥルメンタル即興演奏を披露している。
「そこで、ヴェルヴェッツのサウンドトラックと、映写されている他の3本の無声映画のサウンドトラックを同時に鳴らすことができるように、ヴェルヴェッツが自分たちで音を作っているところだけを録音してフィルムに収めようと考えた」と、撮影監督でファクトリーのメンバーでもあるポール・モリッシー(『フレッシュ』『トラッシュ』『ヒート』の監督として知られる)は語る。「不協和音が退屈な部分にエネルギーを与え、グループそのものに聞こえる。このグループのために行われたショーは、確かにこの種のミクストメディアの最初のショーであり、非常に効果的で、それ以来、この超巨大なロックコンサートの時代においても、これほど面白いものを見たことがない」。残念なことに、誰かの騒音苦情が“Symphony of Sound ”の体験を終わらせてしまった。一人の警官がやってきてアンプの音を下げ、ウォーホルは他の人々に状況を説明しようとした。しかし、ファクトリーの喧騒は続く。
Colin Marshall. A Symphony of Sound (1966): Velvet Underground Improvises, Warhol Films It, Until the Cops Turn Up. “Open Culture”, 09-18-2012, https://www.openculture.com/2012/09/ia_symphony_of_soundi_1966_the_velvet_underground_improvises_warhol_films_it_until_the_cops_turn_up.html