およそ100年前のマン・レイの映像作品4つに
ジム・ジャームッシュとカーター・ローガンによるユニット、SQÜRL（スクワール)が音楽を即興的につけた作品
夢心地
起きてたんだけれど😅

100年前作品は『バレエ・メカニック』をレビュー済み
フェルナン・レジェのキュビスムを冴えた撮影で支えていたのがマン・レイだったが、
今作の内の1つはシュールレアリスムの詩をベースとした『ひとで』では唯一お話しらしきものが伺える
基本的には実験的で
ガラスブロック越しのあいまいなニュアンスを眺めるのは目を凝らしても意味のない根本的興味に集中力が増すし、
人物を映しているぶんにはファッション等も楽しいが
レイヨグラフの釘が続くと覚醒した夢である
スクワールの音楽も実験的である
なんという恍惚

‘ガラスの花のように’
‘肉の花のように’
‘火の花のように’
美しいものに昂る共犯とされるのは快感である
観た者がいないと完成されない

Man Rayの作品のアンソロジー
「Étoile de mer」1928
「Emak bakia」1926
「Le Retour á la Raison」1923
「Les Mysteres du Château de Dé」1929

ダダイスト前衛的な映像が凄過ぎた
ジム・ジャームッシュとカーター・ローガンのユニットSQÜRLの音の融合も凄過ぎた

腰抜けでした 暫く動けない
メッセージも強いんだけど こんな映像体験は震えてきた

#2 Emak bakia のガサガサのモノクロから花畑に放り出される
クルクル回る真っ白な襟
泳いでいるようで歩いてた
何でこんな世界ができる
古城からインスピレーションを受けまくってるMan Rayの心が手に届くようだ

一生は1篇の詩
あなたの過去の行為は何処にある
美しいものは永遠に続く
もともとその美はある
その直ぐそこに 目線の少し先
少し頭を持ち上げれば必ずある

幾つかの問いかけが素晴らしく
影という美しさと優しい破壊があった


Sqürl
「Music For Man Ray」

1. Starfish
2. Leave Me Alone
3. The Return
4. Castle of Dice

『RETURN TO REASON / リターン・トゥ・リーズン』　(2023)
🇫🇷フランス　70分　サイレント

ジャケットは、木製の貴婦人の手のひらと、サイコロ、繊細にして、秘密めいている

マン・レイの４本のサイレント映画を、
4Kレストアして、スクワールの即興楽曲を合わせたもの

スクワールは、監督ジム・ジャームッシュと製作者カーター・ローガンから成るバンドであり、マン・レイの無機質かつ艶やかでもある映像に、クールな電子音楽か良く似合う

4本のサイレント映画(登場順)

1 『ひとで』(1928) 🌟
2 『エマク・バキア』(1926)　💃
3 『理性への回帰』(1923)　　↩️
4 『サイコロ城の謎』(1929)　🎲

詩的でもあり、謎めいており、エロティックであると同時に、哲学的でもある

今日でも、通用するイメージの奔流に驚く、刮目した、1920年代に、ゴダールが存在したような先駆性、突出感
これは、オーパーツではないか❗

シュールレアリズム映画であると、同時に、意味合いも読み取れる、不思議な映像空間に魅了された

『ひとで』はベルトルッチの『ラストタンゴ・イン・パリ』の元ネタとも解釈できるし、ストップモーション・アニメもあったので、もう一度鑑賞して、整理して、解釈をしたい、そして、ある程度、記憶をしたい、逐一作品のレビューも致したい🐱❗


ﾒﾓﾒﾓ　φ(..)

マン・レイ(1890～1976)

アメリカ出身の、偉大な写真家・画家・彫刻家・映画監督

ダダイストまたは、シュルレアリスト

女性のヌード写真、ファッション写真を多く撮っている

フォトグラム(レイヨグラフ)、ソラリゼーションの先駆者

フォトグラム
カメラを用いずに、印画紙(フィルム)の上に、直接物を置いて、感光させる方法

ソラリゼーション
現像時に、露光を過多にすることにより、モノクロ写真(フィルム)の白と黒が、反転する現象


KBCシネマ🎦　(聖地枠)
シネマ1
2025ｰ13ｰ11
2025ｰ14ｰ12 (後日、二回目鑑賞)

• #マン・レイ(パケたん評)
• #カルト映画、パケたん認定
• #シネマお遍路2(パケたん)
• #勉強したかったのに、パンフ未発売😹
• #現代的解釈
• #マン・レイの4作品に対する採点です