ローマオリンピックの400メートル決勝の試合において、インド代表のミルカ・シンは世界記録を出した直後とあって、金メダルへの期待を一身に集めていた。「走れ、ミルカ!」コーチがかける声に重なるように、ミルカの心には渾身の力で叫ぶ父の声がこだました。すると、なぜかミルカはゴール前で後ろを振り向く。結果、4位まで転落、「インドスポーツ界最大の悲劇」と国じゅうを落胆させることとなった。チャンディガルの家に戻った彼は、オリンピックでメダルを逃した無念さだけでなく複雑な思いを抱えて沈んでいた。インドとパキスタンの友好親善試合のためにインド側団長としてパキスタンへ行くようインド政府からの要請を受けたにもかかわらず、それをかたくなに固辞していた。ネルー首相から派遣された担当大臣がミルカを育てたふたりのコーチに同行してもらい、彼を説得すべく訪ねようとチャンディガル行きの汽車に乗る。道中、ふたりがミルカ・シンの陸上選手としての苦難と成功の軌跡とともに、生い立ちのストーリーを語り始めた。どうして彼はパキスタン行きを拒んでいるのか、そしてローマオリンピックで彼の心を後ろへと引っ張ったトラウマとは何なのか。ミルカの謎の行動が、解き明かされていく。1947年。イギリスからの独立後、インドとパキスタンとの国土分断の混乱のなか、幼いミルカとその一家が暮らすシク教徒の村に、残酷な運命が襲いかかった。そのときからミルカ・シンが背負った厳しく激しい人生とは・・
戦渦のシリアから2016年のリオ五輪へ。大きな危険を冒して海を渡った2人の姉妹は、その情熱と水泳の才能で人々に希望をもたらそうとする。
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