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詩人の生涯
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『詩人の生涯』に投稿された感想・評価

kakuko
3.5
お母さんが綿になって巻き取られちゃった。
お母さん編まれてジャケツになった。
ジャケツは着るためのものじゃない、売るためのもの。
買い手はつかなかった。
みんな貧しかったから。
文章がなんか素敵だ。
雪が止んだ、寒さの限界が来たのだろうみたいな文章良いな、安部公房さんの原文ままなんだろうか。
労働力だけ搾取して還元しない経営者。
みんな貧しくなっていく。
夢や願望が雪になっている。
それを持って行かれては困る気がするんだけどな、それを売られては困る気がするんだけどなってシャキッとしない感じウケる。
ネズミがお母さんジャケツを噛んで心臓破裂した。
赤いジャケツになる。
寒すぎてみんな凍る。
赤いジャケツが息子の元に。
心臓の炎に酸素を送る言葉を手渡すってかっこいいな。
ジャケツ。
ジャケツ!
みんなジャケツ着て満足そうだ。
4.0
セルBluRay全集にて

これも切りばりアニメーション

安部公房原作、朝鮮戦争で経済発展を遂げる頃の日本の労働問題、生活様式の変化を背景とした寓話

安部公房らしき、綿になってしまった内職の母親とそれから織られたジヤケツ。

全編モノクロから鼠の血に染まる赤いジヤケツ🩸
それだけ赤い演出、前衛的な音楽演出が見事。

アトミクボム50個🟰原爆50個、との表現が時代を反映。核武装でなく産業発展を優先させた日本の社会反映も写し出す。

みんながジヤケツを着れる豊かな時代、その存在自体忘れていた時代の人々の対比だと川本自ら語る(全集ブックレットにて)
【静をもって動を表す】

敬愛する人形作家の川本喜八郎氏がアニメーションを担当した作品。
題材は安部公房の同名小説「詩人の生涯」。

個人的には「人形劇三国志」に代表されるように、川本喜八郎=人形劇というイメージが強かっただけに、アニメーション作品は新鮮な感覚の作品でもあった。

安部公房の小説を元に描いているだけに、作品自体が純文学的であり、随所に抽象的な表現を含むため雰囲気だけで捉えようとしても全く頭に入ってこない。
かくいう僕も2回連続で観てしまった。

全編を通して流れる「狭く」「寒く」「陰鬱」な世界観の中で、幻想的な言葉とは裏腹に極貧に喘ぐ末端の労働者たちの「夢」「願い」・・・
昇華されないさまざまな想いはどこを彷徨うのか。

特に川本喜八郎作品の魅力でもある「静をもって動を表す」という表現がピタリとはまる作品。

物語の世界観を決して損なうことのない素朴なデッサン画のような絵は、どこか無機質な感じがするくらいに寒々しい。しかし、同時に力強くも感じるそのタッチからは、明日をも知れない労働者たちの「それでも生きる」というギリギリの中にあってそれでもなお消えようとはしない生命力を表しているようにも思える。


たった19分の作品で、久しぶりに感性を刺激されたようなビビっとくる感覚。
逆に言えば「よく19分でまとめたもんだ」と。
うまく言葉に出来ないのが悔しくもあり・・・。続きはネタばれコメ欄に残します。

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