
『グレートジャーニー』の探検家 関野吉晴が企画した途方もない旅…。それは「自然から素材を集めて鉄器を作り、その鉄器で船を作り、エンジンを使わずに島影と星だけを頼りにインドネシアから日本まで来る」というもの。関野の教え子である武蔵野美術大学の学生たちも参加し、船を作り上げるが、逆風では進む事ができないという欠陥を抱えていた。進まないときは歩くよりも遅く、停滞を重ねる船。価値観も宗教も年齢もバラバラの11人のクルー達は圧倒的な自然の力に翻弄されながら喜び、怒り、哀しみを分かち合いながら進む。そして3.11の東日本大震災の大災害を経て、旅は新たな意味を持ち始める。2010年に初上映された『僕らのカヌーができるまで』に描かれた造船から、その後の航海まですべての冒険を見つめた完結編。
台湾と琉球列島の間には、世界最大級の海流・黒潮が流れる。3万年以上前、祖先たちはそこをどうやって越えたのか?使われた可能性があるのは、数種類の舟。研究者と冒険家のチームが、それらを作って海…
>>続きを読むインドネシア・ラマレラ村。人口1500人の小さな村。住民は互いの和を最も大切なものとし、自然の恵に感謝の祈りをささげ、言い伝えを守りながら生活をしている。中でもラマファと呼ばれるくじらのモ…
>>続きを読むセバスティアンとパストーラは、エクアドル南部アマゾン熱帯雨林に住むシュアール族。かつて首狩り族として恐れられたシュアール族は、スペインによる植民地化後も武力征服されたことがない民族として知…
>>続きを読む春の東北、マタギの伝統を受け継ぐ山間の町。高校を出て親の仕事を手伝う 20 歳の信行(杉田雷麟)は、この土地の閉鎖的な暮らしに嫌気が差しながらも、流されるままに日々を送っていた。そんなある…
>>続きを読む1990年5月、薬師寺回廊の第一期工事が行われていた。棟梁として取り仕切っていたのが“鬼”と称された匠・西岡常一である。「技術は体で覚え、盗むもの」と言われ、自らもそうして得てきた宮大工の…
>>続きを読む