サクラ花を配信している動画配信サービス

『サクラ花』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

サクラ花
動画配信は2024年11月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『サクラ花』に投稿された感想・評価

正題「サクラ花~桜花最期の特攻~」。桜花(おうか)とは機首部に大型爆弾を積んで敵艦に体当たりする有人飛行特攻兵器。人間魚雷・回天に続き太平洋戦争末期に使用された。監督・脚本は「オールナイトロング」(1992)の松村克弥。戦後七十年を記念した茨城県の町おこし映画。

【あらすじ】
終戦直前の1945年初夏。茨木県神之池基地(現在の鹿嶋市)から人間爆弾・桜花を積んだ中型母機が激戦地・沖縄へ向け飛び立った。乗員は機長(緒形直人)磯谷兵曹(奥野瑛太)桜花で特攻する少年兵など8名。しかし敵機グラマンから銃撃を繰り返され一人ひとり絶命していく。。。

残酷描写が目立つ個性的な反戦映画だった。松村監督はかつて和製スプラッターの旗手として発売禁止作品まで撮っている人物。本作では実物大の中型母機(一式陸攻)を製作し殆ど全編が機内で進行、特攻に向かう若者たちの心情描写と死が繰り返される密室スプラッター形式で戦争の悲惨さを描いている。監督インタビューによれば戦争の恐怖を観客に自分事として感じてほしかったとのこと。その試みは成功していたと思う。

搭乗員二人が映画好き設定なことが共感度を高めた。先輩の富田(橋本一郎)が「狭いながらも楽しい我が家~」と「わたしの青空」を口ずさむ。後輩の尾崎(大和田健介)が「エノケンですね?」と声をかけると「最初は二村定一だ」と返して回想シーン。「マダムと女房」(1931五所平之助監督)を子供の頃に父親と、二回目は今の妻と観に行った思い出。スクリーンには「わたしの青空」を歌う田中絹代が映し出される(同作は日本初のトーキー)。

そして終盤、銃撃を受け瀕死の先輩が尾崎に語る。「お前が見せてくれた恋人の写真(磯山さやか)、あれ新人女優のプロマイドだろ。『ハワイ・マレー沖海戦』(1942)に出てた・・・俺も手伝いで出演したんだ」。

楽しかった映画の思い出には「私の青空」が、対して悲惨な死のシーンには第二国歌とも呼ばれた「海行かば」がその都度かかる。個人的に当時録音の「海行かば」を聴くと世紀末的な気分に陥るトラウマがある(本作での「海行かば」は「君が代」と同義と思われる)。本作の兵士たちの姿と日本国民からヘイトを受け泣き詫びるオリンピック代表選手たちには通ずるものを感じた。

「海行かば」の曲と共に送り出される特攻兵士たち。桜花のことを米軍は「バカボン(Baka-bomb=馬鹿爆弾)」と呼んで恐怖した。クライマックス、母のお守りを握りしめた少年特攻兵が母機の下部に連結された桜花に乗り込み切り離される。声変わり途中の金切り声で叫びながら敵艦に突っ込んでいく少年特攻兵。その奇声が耳に焼き付いた。

桜花は合計10回出撃しパイロット55名が特攻で戦死。その母機の搭乗員365名が撃墜され戦死した。

※桜花を描いた劇映画は本作と「花の特攻隊 あゝ戦友よ」(1970)の二本のみ。
4.2
90分丈、ほとんどが特攻機を搭載した戦闘機の中で繰り広げられる戦争ドラマ。「ボタンの掛け違いで・・・。」「こんなことになってしまうなんて」作中、戦闘員たちの言葉です。特攻をテーマにしながら、反戦のメッセージを感じます。傑作!
4.0
死ぬ覚悟って…なんなのだろう…

令和元年、2019年
だからこそ!見てみようと思った。
見なきゃいけないなって思った。

失礼だけど、
無名の(ほぼ)俳優さんばかりだから、フィルターを入れず見られ、入れた。
その中で機長の緒方直人さんが、しっかり!画面を引き締める👍🏻

監督の昔の映画🎬オールナイトロングを少し思い起こさせる、、リアルな血
どんどん血に染まっていく機内が、臭って来そうで…とてもリアルに感じられる。。

私の青空

その曲を基軸にしたいのはわかるし(あと、美しい花)、良いのだけれど、個人的には 兎に角!美しい空の表情の数々、、其れが胸の奥を ぎゅっと!締め付ける…涙が止まらなくなった。

こんな事は二度と繰り返してはならない。

二度と!

そう素直に思わせてくれる良い映画でした。

『サクラ花』に似ている作品

男たちの大和/YAMATO

上映日:

2005年12月17日

製作国:

上映時間:

145分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.5

あらすじ

2005年4月、老漁師の神尾は内田と名乗る女性に乞われ、戦艦大和が沈んだ場所まで船を出すことに。まっすぐに前方の海を見据える神尾の胸に、鮮やかに、そして切々と60年前の光景が甦っていく・・…

>>続きを読む

最後の特攻隊

製作国:

上映時間:

122分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.5

あらすじ

昭和20年8月16日、終戦の報を知りながら、自ら死を選んで飛び立っていった特攻機があった。直掩隊指揮官宗方大尉である。彼は何故死を選んでいったのか?世界に例をみない必死必殺の人間爆弾神風特…

>>続きを読む

人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊

製作国:

上映時間:

104分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.3

あらすじ

昭和17年6月のミッドウェイ海戦敗北を機に、日本の戦局は日増しに悪化。その劣勢挽回のために、必死必殺の特攻兵器が考案される。それが、「回天」と命名された人間魚雷である。空の神風特攻隊に呼応…

>>続きを読む

俺は、君のためにこそ死ににいく

上映日:

2007年05月12日

製作国:

上映時間:

140分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.4

あらすじ

昭和19年秋、太平洋戦争で圧倒的に不利な戦況に陥っていた日本軍は、米軍のフィリピン攻略を阻止すべく苦汁の選択を迫られる。それは大西瀧治郎海軍中将による提唱の下、少ない戦力の中、敵と戦う最後…

>>続きを読む

永遠の0

上映日:

2013年12月21日

製作国:

上映時間:

144分

ジャンル:

配給:

  • 東宝
3.8

あらすじ

太平洋戦争末期。勝利を目前にしたアメリカを大混乱に陥れた、たった一機の戦闘機。「悪魔」と呼ばれたそのゼロ戦は米軍最強の空母艦隊による一斉射撃・百万の銃弾をくぐり抜け、包囲網を突破してみせた…

>>続きを読む

あゝ同期の桜

製作国:

上映時間:

107分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.6

あらすじ

昭和18年。海軍二等兵として舞鶴海兵団に入団した白鳥をはじめとする若者たち。翌年2月に少尉に任官した彼らは、胸の内に複雑な感情を抱えながらも訓練に明け暮れていた。そして日本玉砕の報せが相次…

>>続きを読む