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『イントゥ・ジ・アビス 深淵へ』に投稿された感想・評価

No.3638

『イントゥ・ジ・アビス 深淵へ』とのタイトルで、WOWOW放送を録画視聴。

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アメリカの死刑囚とその家族、また、被害者側の家族や刑務官などにヘルツォークみずからインタビューした、社会派ドキュメンタリー。

ヘルツォークが撮ってるから、絶対普通のドキュメンタリーとは違うことを覚悟して見たが・・・

見てるこっちのほうが「深淵」に引きずり込まれそうになった・・・。

そして、怖すぎるラストの展開・・・。

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絞首刑の日本と違って、テキサス州では死刑囚を担架に縛って拘束して薬物注射という、想像するだけでも血の気が引いてくる執行・・

だが、これを「実行」するのもまた人間であり、その精神的苦痛を考えると、

安易に死刑について賛成とか反対とか、言えなくなってくる・・。

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WOWOWオンデマンドではもう配信が終わってしまったようだが、

2023年1月にWOWOWプライムで放送予定、

ヘルツォークのドキュメンタリーは配信もDVDレンタルもないものが多いので、見逃したくない人は是非。
ヴェルナー・ヘルツォーク監督による死刑制度を巡るドキュメンタリィ

初ソフト化ということで気になってポチりましたが、なんとも憂鬱な気分になります。

制度に反対な姿勢は垣間見えるものの、基本的には偏らずに淡々と死刑囚や家族、遺族等へインタビューを行った作品。



始まりは、8日後に死刑が執行されるマイケル・ペリーへのインタビューから。

10年前の2001年10月。
テキサス州コンロー。

ペリーは友人ジェイソン・バーケットと共に、車を盗むため3人を射殺した。

その後逃走、警官と銃撃戦ののち逮捕され死刑判決。
バーケットは終身刑。

それらについて、遺族や牧師、死刑執行官が各々の思いを語る。

そして死刑執行。

ペリーの最期の言葉は
「貴方たちを許す」



この期に及んでまだ無罪だとか言ってる彼らですが、真実は最期まで明かされず。
限りなく黒としか思えないけれど。

ペリーはホームレス?
バーケットの父親はずっと服役中?

その他も遺族や町の人々に、とにかく問題が多い。
銃で脅したり喧嘩して刺したりドラッグやったりが横行。
文字も書けない、事故死、自殺等々。

だからと言って、人を殺して良いワケではないのですけどね。

なのに何度も
「死刑にしても死んだ人間は帰ってこないんだ。法が命を奪ってはいけない。」
とか言うのはどうなのか?

ならば最初から犯人が命を奪わなければ良かったはず。
奪っておいて、自分のは奪うな?
はぁ??

死刑執行官も
「命を奪うのはうんざり、病んだ。だから辞めて鳥眺める。」
とか。
ならなんでその仕事選んだの?

挙げ句どこにでもいる囚人グルーピーまで登場。
ハグとキスしか出来ないのに何故かバーケットとの子を妊娠してるという。

こういう女って目立ちたいか、自分は特別と思い込んでいるイカれた輩なんですよね。
インタビューの受け答えもマジ電波だったし。

と、様々な関係者の考えを淡々と聞き出すドキュメンタリィ。

死刑制度の賛否だけでなく、社会の在り方や家族との接し方、命の考え方などを色々と思い直すきっかけになる作品と思いました。
ヘルツォーク監督が直接死刑囚へのインタビューなどを行いまとめたドキュメンタリー映画。これは非常に難しい。ヘルツォーク自身は死刑制度反対の立場とのこと、だが映画は公平に、ある1つの事件の加害者である死刑囚とその家族、そして被害者遺族へのインタビューを淡々と流す。

赤いカマロ欲しさに3人を殺害した加害者は、「自分は天国に行ける」と嘯き、死刑を行う人達や判決した人達を「許す」と言う。また加害者の家族は全くの無罪だと言い張り(明らかな物証があるにも関わらず)、彼の子を欲しがる…。状況だけみる限り、彼らの死刑はやむを得ないのではないか?と思ってしまう部分もあるのが正直なところ。体裁上 罪を認められないのかもしれないが、それにしても悪びれる風もないのは再犯も感じさせる。

ただ、よくよくみてみると加害者の親は犯罪者で家庭環境に恵まれていなかったり、被害者の家族も家族全員を何かしらの事故で亡くしていたり、学校に行けていなくて文字を読めないなど、日本だと考えられない状況が突きつけられる。そんな環境でも真っ直ぐ真っ当に生きている人もいるので言い訳にしかならないが、環境が犯罪を生むというのもまた事実なんだと思う。

やはりどんな事情あれど死刑にするべきではない、という考えもよく分かる。逆に、死刑に処すべき人間がいるかもしれない、ということも。
そこで出てくる死刑囚監房の元職員。「年金を受け取らずに退職した」という言葉が全て物語っているのかなと。

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