"少年班"という現在も実在する中国の制度を通して、過去を思い返す作品。
知能指数が高い少年少女たちが全国から選ばれ、大学に入学して勉強をする、国家指定の飛び級制度みたいなものが少年班なのだそうです。

頭脳明晰ではあるのだけど個性豊かな少年少女にまじり、その中で親のコネで入れられちゃった"それなり"の子の葛藤や、恋愛への興味などが彼らの視点で描かれていくのがよかった。

エンドロールの最初に監督が94年度の少年班卒業生だということがわかり、会場もざわめく。

青春映画の中では、割とテーマが変わっていて見やすかった印象があります。

ティーチインで語っていた、中国で公開することになった時に当時の同級生や上級生、下級生が中国全土、そして(そりゃ優秀な人の集まりなので)世界中から映画を観に来てくれた、というエピソードにも和みました。

• #tiffjp28th
• #東京国際映画祭
• #中国映画

中国の天才少年少女が大学に飛び級入学して生活する物語
監督の自伝的作品

わたしの好きな 登場人物のキャラが立っている作品です
不良イケメン・小太り生意気小学生・スキンヘッドスピリチュアルくん・真面目メガネくん（監督自身）・一匹狼少女
悪役もいるんだけど 最終的にみんな幸せになっていて欲しいなってほっこり思える
それはたぶん監督の心情が映画越しに伝わってきたから

ところどころ 繋ぎ方が雑に感じてしまったりするところがあって残念だった

TIFF2015にて鑑賞。大学へ一気に飛び級入学するほどの高知能の少年少女。彼らのごく普通な恋愛の悩みや葛藤、友情なども勿論切なくて見どころなのだが…。国が英才教育を推進することの是非がテーマに織り込まれている。高知能の彼らが実は社会で如何に肩身の狭い思いで生きなければいけないか、彼らが生きられる道が如何に限られているか、自ら少年班出身であったチョウ先生らしい訴えと行動には深く引き込まれた。マドンナの役処も彼なりの反撃の中で生きていて唸らされる。中国映画らしい多色盛り感が少しだけ障るが、それでもなかなか広く理解や共感を得にくい希有なテーマで魅せてくれた監督に拍手を送りたい。