
聴こえる「わたし」が見つめる、聴こえない両親の世界 表情ゆたかたな手話が交差する、静かだけれどにぎやかな家族のものがたり サッカー選手を目指した青年が、ある日教会で出会った美人の娘にひとめぼれ。青年と娘はやがて夫婦になり、ふたりの子どもを授かりました。つつましく暮らすどこにでもある家族ですが、他とちょっと違うのは、夫婦は耳が聴こえず、その子どもたちは聴こえるということ。泣き声が聴こえず、片時も目を離せない育児は大変な苦労でした。子どもたちには、幼いころから手話通訳をさせたり、理不尽な差別に悩ませてしまいましたが、夫婦は子どもたちを明るく愛情いっぱいに育てました。 早く大人になろうとした自立心溢れる姉と弟のきょうだいは、20代になり、親から離れる時期を迎えています。外の世界を知ることで、音のない世界と音であふれる世界のはざまにいる自分たちを徐々に受け入れてきました。耳の聞こえない両親への心配は絶えませんが、自分の将来について、それどころではありません。 聴こえない人たちは、ときに手をたたく代わりに手のひらを高くあげてひらひらときらめかせます。それは、もうひとつの世界へといざなう音のない拍手なのです。
脳性まひ者による急進的な障害者運動団体「全国青い芝の会」。障害者だからといって自ら片隅でこっそりと生きていくことは、障害者差別を容認することになると考える彼らが、自らの姿を積極的に人前にさ…
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>>続きを読む車椅子とカメラ、人と人の関わりが拡張する、表現の可能性 車椅子に乗った監督が、しょうがい者の表現活動の可能性を探ったドキュメンタリー。映画製作を通じて様々な人と関わりあう中で、多様な「違い…
>>続きを読む豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っ…
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