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微笑むブーデ夫人
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『微笑むブーデ夫人』に投稿された感想・評価

3.7
死ぬまでに観たい映画1001本

フランスの女性監督ジェルメーヌデュラックによる完璧なフェミニスト映画。

抑圧的な夫に嫌悪感しか無いブーデ夫人が、退屈でつまらない結婚生活を強いられている様子が凄くうまく描かれている。

お手伝いさんも居るし裕福な家庭なのだと思うが、とにかく夫と不仲過ぎて笑ってしまう。タイトルにもなっているが、ストレスの逃げ道が妄想であり、うっすら微笑むブーデ夫人なのである。

画の強さや雰囲気がデビットリンチの『イレイザーヘッド』を連想してしまったり、ストーリーの本質は異物を飲み込んでストレスを発散してた『スワロウ』にも似てる。

女にとって自由に勝る幸せは無いのかもしれない…と思う今日この頃。

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フェミニズム映画史における先駆的作品として評価される本作。抑圧的な夫との日々に疲弊したブーデ夫人の内面を、夢想と現実の狭間で繊細に描き出している。彼女は日常の閉塞感から逃れるように空想の世界に没頭し、ついには夫の死までをも願うようになっている。

無声映画という制約の中にありながら、その映像表現の豊かさは圧倒的だ。花瓶の置き場所一つをとっても夫婦の価値観の衝突を象徴的に映し出し、細部に至るまで緻密な演出が施されている。特筆すべきは主演ジェルメーヌ・デルモズの表情の機微だろう。恍惚とした表情から諦観を帯びた絶望感まで、特に物語のクライマックスで見せる最後の表情には言葉を超えた強烈なインパクトがある。

対照的に夫の演技は誇張を含んでいるように思うが、それがかえって効果的に作用している。観客である私たちもブーデ夫人と同様、あの不快な笑みに腹立たしさを覚え、イライラを募らせるのだ。夫の退屈な「自殺のフリ」というジョークにも心は冷え切り、互いを尊重することのできない夫婦の行き着く先を見せつけられる。

抑圧された妻の深い諦めが胸に刺さる。この苦しみは現代にも通じるものがあり、時代を超えた普遍的なテーマを持つ作品として今もなお色褪せない。

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観た回数:1回
菩薩
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ノーパンチ松尾ばりに「お願いだから死んでぇ…」と夫の死を願う妻、幸い夫は空の銃をこめかみに当てて嘘やねんと面白がって見せる何が面白いのかさっぱり分からない狂言自殺未遂を得意としているから、そこに銃弾を込めてあわよくば…を狙う。妻を見下し抑圧下に押し込める旦那、ただ女性は人形の様に脆い…と改心した風を見せるが、監督からしたら「いや、そう言うとこやねん…」な話なのだろう。銃弾は旦那のこめかみを貫く事なくむしろ妻に向けられ、そうして旦那はお前無しじゃ生きられんと悔恨と懺悔の姿勢を見せるが、抱き抱えられる妻の表情は死んでいるし、背後には「THEATRE」の文字が浮かぶ。妻が真に望むのはおそらく解放、もう花瓶の位置ひとつ、飯の食い方ひとつに無理となってしまったら何もかもが無理なのだろう。逃げ込む先の妄想、鏡の中の分裂、妻であることを演じ続けなければいけない者の苦悩、新たな地平線への渇望。

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