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婚約者たち
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『婚約者たち』に投稿された感想・評価

K
5.0
冒頭のダンスの運動量
そして文通のシーンで満点
新文芸坐シネマテークにて。(確か)15年ぶりの再見、やはりすごい。まるで一編の最良の散文詩を味わう趣である。

映画では通常考えられないようなアクロバティックなやり方で嘘のようにジョヴァンニとリリアーナの心が奇跡的に交わる終盤の手紙の場面。ミラノとシチリアという全く離れた場所にいる2人がそれぞれ自分の書いた手紙をまるで相手がその場にいて読み聞かせるように読み上げる。

ここでリリアーナが手紙を読むシーンは映るが、ジョヴァンニが読むシーンは映らないで(顔は映るが)声のみ聞こえる。これは単にジョヴァンニのいるシチリアから捉えた設定だから、またはこの不意の和解はあくまでリリアーナ側がもたらしたものでジョヴァンニはあくまで受動的な存在だから、とも言えない不可思議なところがあり、嵐が近付いていきなり終わるいささか不穏な最終場面(空を見上げる子供の顔のすばらしさ!)の余情豊かな後味と相まって、詩的なイメージを喚起する。

しかしショットの連鎖は着実でアルチザン的でもあり、終映後の講義で大寺さんがオルミについて述べられたように統一的イメージに収まらないまったくユニークな映画と言うしかない(だから「散文詩」)。

また、あのダンスホールの独特のリズム。音楽が始まるともう若くはない多数の男女がおもむろに立ち上がって滑らかなのかぎこちないのかにわかには形容しがたい様子で淡々と踊り出す。こんなダンスシーンは観たことがない。魔術的である。鳥肌モノでした(ところで、ここでおやじがダンスホールの床に石灰の粉みたいなのをスーッとばらまくの、アレは何なんですかね。単に踊りやすいように滑りやすくするため? にしてもこれもなんだかボーリングみたいでもあるし不思議なのだ)。

3回目:2016年9月18日/池袋 新文芸坐
観るほどに良くなる。涙が出て来た。
sonozy
4.0
引き続きエルマンノ・オルミ監督作。
ジャン=リュック・ゴダールが1964年のNo.1に推した作品だそう。

ミラノに暮らすジョヴァンニとリリアナは婚約中。
熟練工のジョヴァンニは、ある日、1年半のシチリア勤務&昇進を打診され引き受けるが、残されるリリアナは今後が不安。
二人の関係はどうなるのか。。という物語。

ダンスホール「Speranza」でのシーンから始まる。
ぞろぞろと客が集まり、重い表情の二人も。転勤の話でダンスする気分じゃないリリアナ。ジョヴァンニは他の女を誘い踊る。(この女性が後に妄想で登場)
彼は70歳の父の件で老人ホームに相談に行き、シチリアへ。

シチリアに到着し、同僚から現状を聞き、仕事をこなし、部屋を決め、地元の祭りにも参加。
休日はビーチなどをぶらつくが、孤独な日々が続く。

ある日、リリアナからの手紙が届き、二人は何通か手紙で気持ちを伝え合う。。

夜寝れず、ジョヴァンがぶらり入ったカフェの仕事上る直前の少年の俊敏過ぎる動きがツボ。笑
塩田などシチリアの興味深い風景も楽しめます。

ジョヴァンニもリリアナも憂いを秘めた表情がいいんです。
二人のこの先を暗示するかのような?エンディングも良かった。

※このジャケット、なぜ主役の二人を使ってないのか...そもそもこのシーンも記憶にありません。笑;

カンヌ国際映画祭: OCIC Award(国際カトリック映画事務局賞)

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