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『終身犯』に投稿された感想・評価

のんchan

のんchanの感想・評価

4.0
クリスマスの午後、ゆっくりと大好きなジョン・フランケンハイマー監督を味わいました。

アメリカの悪名高き犯罪者の一人とされる殺人犯ロバート・フランクリン・ストラウドの実話の映画化。

20世紀初頭、ストラウドは恋人に乱暴した男を銃殺し12年の懲役を言い渡される。収監先で母親を侮辱した看守を刺殺し第一級殺人で有罪、絞首刑を宣告される。
しかし、母親が当時のウィルソン大統領夫人へ嘆願書を持ち訴え、大統領より終身刑に減刑された。

この実話をバート・ランカスターが実に味わい深く演じている。


ある日、レブンワース刑務所の運動場で一羽のスズメを保護したことから鳥への興味を示し研究していく。病気に罹った鳥をどの薬で治るのかデータを取り、とうとう突き詰めて本にする。大統領から鳥の飼育も許されていた。

長い獄中生活、それも独房。ある良心的な看守から「なぜ言葉で感謝を言わないのか?」を問われ、ふと自らを顧みてその日から丁寧語になり、感謝の言葉も出すようになる。その看守とは生涯良い関わりをしていく。

段々と人間も穏やかになり、知識も相当に増え鳥類学の著述家と評価され新聞等有名になる。
ある日、論文を読み興味を持った裕福な未亡人が訪ねて来て話が合い、獄中婚をして鳥の薬の商売を始める。
それが発覚し、アルカトラズ刑務所へ移送される。

鳥の飼育を禁止されたので今度は法律の勉強をし始める。
ある日、囚人らが暴動を起こし銃の撃ち合いの大変な騒動になるが、年老いているストラウドは落ち着いて逃げることもなく、その行動を評価をされミズーリ州の刑務へ移る。その後は平穏な獄中生活を送った。


史実に忠実に淡々と描く。
人を信じない凶暴な男が一羽の小鳥から才能を発揮し、人間の価値を歴史に刻むことが出来た。

刑務所は何か興味を持ち打ち込める場所でもある。逆境が人間を成長させた良い例なのかな?

少し長いけど、名優の演技は素晴らしかったです。
【塀の中の鳥(バード)男(ランカスター)】

レビューの前に宣伝です。プロフィールにも書きましたが、実はこの度、東京府中市で小さいながら似顔絵の個展を開くことになりました。もし足を運んでいただければ幸いです。

(追記、緊急事態宣言延長に伴い、6月に延期しました)
『堀口典雅にがお絵展』
◯日時: 2021年6月18日(金) 13:00〜19:00/19日(土)10:00〜15:00
◯場所: 京王線府中駅南口前 複合ビル ル・シーニュ6階
市民活動センタープラッツ 第1会議室B
○無料
○こちらのFacebookにも詳細を記載してます。
https://www.facebook.com/groups/2484425791848334/?ref=share

映画俳優の似顔絵メインで展示しますので、宜しかったら遊びに来てください。

実はこれの準備のために最近、更新やみなさんのレビューを拝読できていませんでした。ごめんなさい(;^_^A

さてレビュー。ひさびさのクラシック映画『終身犯』。

この頃のジョン・フランケンハイマー作品にほぼ外れなしといった感がある。

殺人罪で収監され、さらには刑務所内で看守も殺してしまい終身刑の身になった男が、怪我したスズメの雛を拾ったことがきっかけで、世界的な鳥類学者へと成長するまでを描いたヒューマン・ドラマ。

主演は初期フランケンハイマー作品と言えばこの人、バート・ランカスターである。

バート・ランカスターが演じた主人公ロバート・フランクリン・ストラウドは実在の受刑者で、実際に劇中のような鳥の繁殖や敗血症研究で注目を浴びた人物だったそうな。

粗暴だったストラウドが鳥を育てる中で、命の大切さや相手を尊重する気持ちを徐々に学んでいく姿が感動を呼ぶが、Wikipediaのストラウドの項目を読んでみると実像はかなり偏執的で凶悪だったという。

この辺り、そのまま描いてしまうとドラマとして成立しなかったのだろう。

母親役のセルマ・リッター、刑務所長役のカール・マルデン、ムショ仲間役のテリー・サヴァラスも印象深いが、何といっても名演だったのは看守役のネヴィル・ブランド。

当初は主人公と反目しあうも、やがて主人公の良き理解者と変わっていく(しかも面と向かっては良くは言わないのがイイ!)

ランカスターがアルカトラズに移送される際に、彼を見つめるネヴィル・ブランドが今にも泣き出しそうな心の中から悲しんでいる表情をしていて何とも堪らない。

硬派な映画を観てみたい方には是非オススメの作品。

■映画 DATA==========================
監督:ジョン・フランケンハイマー
脚本:ガイ・トロスパー
製作:スチュアート・ミラー/ガイ・トロスパー
音楽:エルマー・バーンスタイン
撮影:バーネット・ガフィ
公開:1962年7月3日(米)/1962年9月26日(日)
刑務所の庭で雨に打たれた鳥のヒナを救ったことをきっかけに、飼う許可を得た主人公🐣

他の囚人たちも真似てカナリアなどを飼い始めるものの世話がめんどうになり主人公の部屋が小鳥ショップのように!🕊🐦‍⬛🐦🦜🦅

あるとき病気がまん延し、薬を取り寄せて試行錯誤の末に新薬を作り出し、本も出版して鳥の権威になっていく独房サクセスストーリー。

鳥かごを作るために木やカッターを使用したり、水の受け皿をアルコールランプでガラス瓶を熱して切ったり昔の刑務所の自由さにおどろかされます😳

実話がもとなのでかなり興味深い作品ですが、主人公が2人殺していてしかもひとりは全く落ち度のない看守というのがずっと引っかかって、純粋に楽しめるとは言いがたいところがありました…😌

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129分

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4.0

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