天正6年。伊賀の国。目を覚ました伊賀の下忍・突悪(たお)は、薄暗い洞窟の中に倒れていた。目の前には、見ず知らずの男の姿。男は突悪と同じ伊賀の下忍で、名を邪気というらしい。邪気に促され、洞窟…
>>続きを読む土佐浪士武市瑞山、吉岡寅之助らと手を握り佐幕派の暗殺を企てる勤皇の志士・志戸原兼作。ある夜、暗殺隊は目明し・佐平の家を襲い、妻子まで斬り殺してしまう。引き揚げの際、兼作は戸の隙間から幼い少…
>>続きを読む幕屋新蔭流は豊臣方についたために在野を強いられた。首領・幕屋大休は新蔭流正統を主張するため、琵琶湖竹生島から印可状と守り刀を奪い、柳生新蔭流に挑戦する。将軍家光は印可状を奪い返すよう十兵衛…
>>続きを読む弘化元年。明石藩の江戸家老・間宮が、将軍・家慶の弟であり藩主の斉韶の暴君ぶりを訴えて、老中・土井の門前で割腹し、果てた。土井は非常手段として御目付役・島田に斉韶暗殺を命じる。新左衛門は11…
>>続きを読む天保五年正月の夜半。本所白河端のむさし屋喜兵衛の寮が不審火で燃え、三人の焼死体が出た。雇人の証言で死骸は、当主の喜兵衛、妻おその、娘おしのと認められた。労がいの喜兵衛は余命幾ばくもなく、お…
>>続きを読む寛永八年、二代目将軍・秀忠は重い病を患っていた。一方、駿府城にある家光の実弟・忠長が不気味な動きを見せる。これを憂慮した老中・阿部豊後守忠秋は、伊賀忍者三ノ組組頭・甚伍左を呼び、秀忠逝去ま…
>>続きを読む肥前佐賀城で家臣・鍋島直茂が城主・滝造寺高房に謀反を企てた。高房は無惨な死を遂げ、高房の妻・清姫は愛猫と共に沼に入水自殺を図った。人々はこの沼をよらずの沼と呼び、祟りを恐れて近づく者も絶え…
>>続きを読む関ヶ原の戦いから数年。浪人に落ちぶれた夫の仕官のため、徳川家康に抱かれたふく。やがて彼女は二代将軍・秀忠の世継ぎ養育のために乳母として江戸城に上がることになった。しかし誰も知らなかった。ふ…
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