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『ラブ・ウィッチ』に投稿された感想・評価

4.5
女性を「ファンタジー」に閉じ込めるな!

超面白かった!!流石評判通りの傑作!!
可愛くてメルヘンな雰囲気に、70年代ユーロホラーの気持ち悪さをミックスしたブラックコメディ。「真実の愛」を手に入れるために男を誘惑する魔女さんの魔法が強すぎて、男が毎回骨抜き…を通り越してぶっ壊れていく展開が超笑える!🤣

男性が求めているのは自分の自尊心を満たし、料理を作り、あらゆる望みを叶えてくれる性対象としてのセクシーな「可愛い女性」…😱だから主人公である魔女エレーヌはその「可愛い女性」という男にとってのファンタジーを身をもって体現することで男を誘惑しては骨抜きにするのだけど、その魔法が強すぎるせいで、男の精神が崩壊→自ら死に至るという、全く悪気のない変則的な連続殺人!😂

70年代ジャーロを現代に甦らせたかのようなフィルムの質感と美術デザインにカメラワーク。かつてのジャーロは殺人犯である男性の内面にメスを入れることでその倒錯した気持ち悪さを描いたのに対し、本作は(間接的な)殺人犯である魔女エレーヌの病的な内面を分析することに重きを置いた、まさに「逆」ジャーロ。これはジャーロ等々の男性本位な女性蔑視的な映画(私はそうは思わないけど😂)が大嫌いで、それとは真逆のフェミニズム思考の強い監督にとっての最大級の皮肉を込めたカウンターでしょうね。

女性の内面から湧き出た&夢見る「ファンタジー」を体現しているからこそメルヘンな御伽噺のようなムードが其処彼処に息づいている。ただソレすらも皮肉として機能させており、男性の願望投影としての女性像に病的までに傾倒する主人公は元夫から虐待された過去の孤独の裏返しとして「真実の愛」を得ることに必死になっている。そんな孤独や自己肯定感の欠如がもたらす心的牢獄への拒否反応と恐れが彼女を殺人鬼にしてしまう。

70年代映像に固執するのも、この「纏う・装う」という主人公の行動原理を映像に反映させているため。男性による性的搾取の投影として自己像を作り上げる主人公と、性的搾取映画の総本山とも呼べる70年代ユーロホラー的映像を映画そのものが纏うことをリンクさせることで、「纏う・装う」ことを虚像化・空虚化させ、シニカルに笑い飛ばしている。

死んでいく男性サイドについても、エレーヌの強すぎる魔法によって溢れ出すのは孤独と弱さ。好きなようにエレーヌを犯すという失われていた男性性の獲得的な行動によって、同時に男性性を失ってしまうのが面白くて、心を直視することによる男性側の心的脆さみたいなのを演出している。そんでそんな男たちを「メソメソしてて無理!」と切り捨てるエレーヌさんよ!🤣🤣でも割とこの辺り公平!笑

キリスト教的な単一的価値観と対比するかのようにペイガニズムが描かれるのだけど、ルネサンスフェアーで『ミッドサマー』のような夏至祭まで出てきたから笑った😂ペイガンの儀式には全裸男女がいたかと思えば色んな衣装を来た人たちもいるという多様性があり、エレーヌ自身も単に愛を得たいだけの白魔女でしかないわけで、そんな彼女が「殺し」という黒魔術的な行為に手を染めるところが辛い…。

死んだ男を弔うために、自分のおしっこと血まみれタンポンを瓶に詰めたマジックボトル(魔法瓶)を作るのがサイコーに笑った🤣これにはサー◯スもタ◯ガーも象◯も真っ青だと思う…。
真実の愛を追い求めている美しい魔女が、土着のサタニズムが根付くカリフォルニアの町で、様々な男を相手に愛欲を貪っていく。リビドーとサタニズムの相互関係を用いて、現代の魔女の生き様を綴っている、エロティック・ドラマ。

端的に言うと、自由意志のもとに魔術を利用している女性による、性のアドベンチャー劇場。「性のエネルギーこそ、生きるための活力である」という精神を根底にしながら、男の人生を破綻させてしまう、魔性の女のドラマが繰り広げられる。

主人公の魔女からファンタジーを処方された男たちは、その効果が切れた途端、生き甲斐の喪失という離脱症状に苦しめられ、たちまち枯れてしまう。主人公は自分の体液を主成分とした惚れ薬を自作して、健気にも愛の模索に勤しんでいく。

サイケ調の美術とエキゾチカ系の音楽が印象鮮烈であり、60年代セクスプロイテーションへのオマージュが伝わってくる。長髪を前方に垂らした状態がデフォルトなので、ヌードを拝ませてくれないが、キャラ作りのケレンミを堪能することができる。
不思議な雰囲気のホラー大好き! 
主人公が変わりすぎてて面白い。
皆全裸で輪になってグルグル回る変な集団の儀式も🤣

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