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目次
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『驚異の大日本帝国/汝の敵日本を知れ』に投稿された感想・評価
タケオの感想・評価
2020/10/23 14:46
3.8
本作『驚異の大日本帝国/汝の敵日本を知れ』(45年)は、第二次世界大戦時に制作されたアメリカのプロパガンダ映画である。太平洋戦争時にアメリカ軍は、若き兵士たちに「敵国の日本とは如何なる国なのか」を教え込むために本作を鑑賞させていた。監督は『或る夜の出来事』(34年)『オペラハット』(36年)『我が家の楽園』(38年)で3度もアカデミー賞監督賞を受賞したフランク•キャプラと、フランスのドキュメンタリー映画作家ヨリス•イヴェンス。当時の日本という国を歴史、文化、国民性といった多彩な観点から描き出していく。
やはり第二次世界大戦時のプロパガンダ映画ということもあり、'ジャップ(日本人に対する蔑称)'が連呼されるなど気になる場面も少なくはないが、日本という国の描き方自体は至ってフェアなものだ。というか、ほとんど事実だといっても過言ではない。本作を鑑賞すると、当時のアメリカ軍が敵国'大日本帝国'を決して侮らず、冷静に分析し戦略を立てていたことがよくわかる。機関銃を装備した敵兵と戦うために、自国の兵士に竹槍を持たせるような国とは違うのだ。兵士を捨て駒として扱うようなあまりにもバカげた戦略ゆえに、「アイツらマジで狂っていやがる」とアメリカの兵士たちを恐怖させたのもまた確かではあるが。あまりにも的確に本質を突いてくるため、感情のやり場に困るような場面が多いのもまた本作の大きな特徴である。
軍国主義や権威主義バリバリの当時の日本の様子は吐き気を催すほど愚劣かつ滑稽で、鑑賞していて本当に気持ち悪い。だがそれ以上に気持ち悪いのは、その根本にある奴隷根性や精神性がそのまま現代にまで引き継がれてしまっていることだ。欲しがりません、勝つまでは。お国のために、天皇のために、最後の1人まで戦います。個人的には当時の日本に根付いていた価値観なんてものは、全部まとめてゴミ箱にぶち込むべき何の役にも立たない真のクソだと思っているが、いまだにそんな化石時代の価値観を内面化したままの人間が現代にもウヨウヨといることに日々驚かされている。本作は確かにアメリカのプロパガンダ映画ではあるが、鑑賞すれば戦争で亡くなった日本の兵士たちは、当時の腐りきった権威主義や軍国主義による犠牲者だということがよくわかるだろう。'英霊'などという言葉で兵士たちの死を美化するのは許されざる欺瞞であり、それこそ正に戦争で亡くなった先人達に対する真の侮辱でしかないと心の底から思う。
「戦争に殉じた英霊のお陰で今日も日本は繁栄している」などというお涙頂戴でしかない愚劣なキャッチフレーズを、僕は断固として拒否する。敗色が濃厚な戦争を根性論で続けようとした無能な指導者たちのせいで、沢山の犠牲者がでてしまった。2度と同じ過ちを犯さないよう、反省していかなければならない。何故権力者たちや一部の人々は戦争を美化しようとするのか、まるでわからない。安易に「兵役が再び必要」などとほざくバカや、終戦記念日に靖国神社へ旧日本軍服姿でやって来る恥知らずなコスプレイヤーどもには、ぜひ本作を鑑賞してほしいものである。どうせ「敵国のプロパガンダだー」とかいって否定するんだろうけど。本作の冷静な視点には確かに敵意も宿っているが、それと同時に残酷な真実を浮かび上がらせてくれる。見ていて気持ちのいいものではないが、この残酷さから目を逸らしてはならない。見たくないものから目を逸らした時、人はまた過去の過ちを美化しようとするはずだから。
「偉大な戦士?戦争で偉大にはなれん」
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(80年)
ヨーダ
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NYoLoの感想・評価
2020/08/22 22:42
3.6
1945年にアメリカ兵の教育(プロパガンダ)のために作られた映像。
日本ってなぜこんなに「村社会」なんだろう。必要以上に他人の目を気にして同調することを良しとする。日本人なのでそんな日本に違和感はありませんが、この映像を見ていたらその理由が理解できるとともに、なんとも数奇な運命で出来上がったのだなと考えさせられました。
とてもわかりやすく説明してある。もちろん、わかりやす過ぎて危険な映像だとも思う。どう見せるかで真実は奇妙なものに変わるのだ。
アメリカが日本をどう見ていたかなんて、一度戦争が始まればただの敵味方なのだから、大体予想がつく、と思っていた。
だけど、あのとき日本の軍部がどんな思想で何をしようとしていたか、アジア諸国にどんな悲惨なことをしたのか。ほんの少し見せられただけでも涙が出るくらい申し訳なくなった。
だから戦争なんて絶対ダメ。
戦争につながる思想がどう生まれて育っていくのか、全員で注意して、そうならないようにしなければならないと思いました。
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しーの感想・評価
2020/09/13 22:02
3.0
菊と刀を読むのがめんどくさい人に最適な映画。
どんな形にせよ、戦時中の日本の姿を映像で見られるのは貴重な経験には違いない。
そして日本人は、アメリカの友人たちの祖父祖母の世代には今でも日本人を明確にenemyだと思ってる人がいる、その話を聞いて育った友人もいる事を理解しないといけないと思う。
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