ルームシェアをする女の子4人が共謀して家に泊めた男たちを射殺していくB級ノワール。これをフェミニズムに結びつけるのはいくらなんでも無理筋だが、男にとって性的な誘惑が死に直結するという寓意にはそれなりに説得力がある。異性間の対立の話に見えて、その実は、男にたいする敵愾心の温度差から足なみそろわぬ女たちの緊張関係をあつかっている気も。児戯にひとしい撃ち合いでついに流れる血がようやく彼らの切実さを物語る。Late 60sフレーバー全開のポップでカラフルな色彩とファッションが最高。冒頭と終盤のクラブでSmall FacesとThe Niceが流れてアガる。

浮浪者がバーで出会った美少女の家に転がり込むと、他にも美少女が４人住んでおり、実はそいつら、男殺しテロリスト集団であった！！って話。
ベティカーに影響を受けたらしく、アメリカＢ級映画感漂う映画。面白い！
出てくる女の子みんな可愛いよ！

ほんとすげー簡素な作品で、演出で盛る　みたいな考え一切なし。そのおかげで、猿轡された男が唐突に撃ち殺されるシーンにはビビりますね。
あと、湖畔フェチなトーメらしく、ラストの夕日の湖畔での撃ち合い、女の死体のショットは素晴らしい。
デビルマンのラストのコマのようだ。

トーメさん、トリッキーなカットが好きならしく、オープニングの車内のカットは宇宙船みたい。（わざわざ主人公を横に寝かせて画面に映らないようにしてるし完璧に意図的。）

渋谷さんの解説によると、女の子たちの住む家は元々あんなペインティング願望をしてあったそうで、この点はスコリモフスキとは異なる。
なんでも、イスラエル系のの売春宿らしい。
ゴダールに触発された作品であり、女の子が4人とも魅力的である。
これもルドルフトーメの夢想なのではと思う。