ヴァージン・スローターの作品情報・感想・評価

「ヴァージン・スローター」に投稿された感想・評価

ほぼ1時間と短いrunning timeにまとまった80年代傑作スリラー(と私は思ってる)。
このタイトルはインパクト強いけど、旧タイトルは『赤い斧』という。

片田舎の土地でぽつんと一軒建つ白いおうちでお爺を介護しながら、たった二人で暮らす少女。
ちらちら不鮮明でほぼ映ってないテレビを二人でぼんやり見ている日常。
そこへ警察の追跡逃れるため、車でたどり着いた3人組の闖入者たち。
シンプルで情緒的な劇伴に不安をかきたてられる。
うつろな目つき、表情変わらずあまり物言わぬ少女。
鶏の首を落とすための斧、薪割りの斧と、ところどころに斧が配備。
お爺の髭剃りの剃刀も。
もう良からぬ事しか起きる気がしないよね!

シンクいっぱいに鶏のむしった毛と血、不快感溢れる。
ベッドカバーからぴちゃぴちゃ滴る血の音。
少女と斧のカットに交互で挿入される別のカットと、不安へと誘うショットがうまい。
他の方のレビュー巡りしたら、ダウナー系とか書かれてる。けだるい。まさにそんな感じ。

監督・脚本をこなすフレデリック・R・フリーデルが3人組の中の一番良心のある若人も演じてます。
他の作品も観てみたいのに、日本未公開なのが残念。

🐾
70→80年代の間違いでした💦
三人のギャングは、男二人組を殺し、車を走らせる途中のコンビニで店員を凌辱した後、ある一軒家に立ち寄るが・・・という話。

超低予算トラッシュ映画。68分という短い時間ながら、描くものが足りないせいか、だらだら撮っている。事件が列挙的に発生するだけなので内容は薄い、でもそれがトラッシュ映画らしい。

映画冒頭の男との喧嘩が面白い。カメラが手持ちでやたら動く。映画冒頭の方が勢いがある。
白い家のロングショットは不気味さを出していて良かった。
リー・マーヴィン似のおじいちゃんが雰囲気を出す役割しかしていない。都合良いタイミングで警察が来る。途中で逃げ出すあいつは誰だ?
凶悪犯3人組が押し入った家には全身麻痺の爺さんと自殺寸前の少女が暮らすが、その少女がとんでもなかったって話。
filmarksでは83年と記載されてるけど74年の映画の間違い。
『鮮血の美学』の影響を受けていて、海外ではレイプリベンジモノ扱いされてるぽい。(『発情アニマル』のほうが展開近いけど本作のほうが先)
全体に陳腐で気だるさが漂うけど妙に惹きつけられる。
でも爺さん元軍人なら実はメキメキ動くとかしてほしかったな。ほぼ血液な人肉スープ食わされてるだけで哀れ。
ロミオ

ロミオの感想・評価

3.8
国内盤がそこそこ良い値段まで高騰してるので海外盤をお取り寄せ。
たしか国内VHSのタイトルは「赤い斧」だったかな?ヴァージンスローターを初見したがなかなか良かった。
無法な強盗一行が押し入った先がヤベー家で返り討ちに遭うという筋書きは、近年の作品で言うところのサプライズ(2011)やドント・ブリーズ(2016)を彷彿とさせる。
ヌルい(故に不気味)BGMにヌルい描写が心地良い、低予算ながら時代を感じさせてくれる優良スラッシャーだ。
Cem

Cemの感想・評価

3.8
もの凄く地味で静かなんだけど不気味で面白かった!カルト映画っぽく音楽や映像の古臭さが最高♪殺し屋3人組もキャラがそれぞれ違うのが良かった!
白い浴槽に真っ赤な血液が素敵⋈*。
真っ白のワンピ着て斧を持つサイコ少女
ノイズで何も見えないテレビをずっと見てるおじいちゃん
人肉スープを無言で飲むおじいちゃん

うーん 不気味でたまらんっ🥺💕
ぬまち

ぬまちの感想・評価

5.0
素晴らしい映画だった。

淑やかに見えた美少女が実はサイコパスだったという、どストライクな展開。

それに加え、美少女が介抱する植物人間状態の祖父がノイズしか映らないテレビを凝視するなど、数々のビザールな描写も堪らない。

輸入ブルーレイの裏面によると、最近ではデヴィッド・リンチと比較する評論も出てきているようだが、上記の祖父の描写は特にリンチ風味を感じさせる。

このレビューはネタバレを含みます

裏切り者二人に手を下し逃走を図る3人のギャング。
田舎への逃走中、立ち寄った店の女性店員に恥辱を浴びせた彼等は
人気のない荒れ地にぽつんと佇む一軒家へと向かうが…







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        ネタバレになるので
↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓ 






監督自らもギャング役で出演している作品
青い砂嵐の画面
藁に滲む踏みつぶされた生卵
廃人のような車椅子の老人と彼の世話をする無気力な孫娘
過激な描写があるわけではないけれど
終始漂う倦怠感と気持ち悪さ。
とても地味で気怠く暗い雰囲気の作品ですが
こういう「雰囲気重視」の作品も好きなため高評価。
しかしながらホラー特有の描写や緊迫感など
そういったものを重視される方にはお勧めしません。
吉田

吉田の感想・評価

3.0
意味ありげなカットが多いのだが意味ありげなだけで意味は無く、要は全てが投げっぱなしと言うか「この映画を撮らなければお前は死ぬ」と脅されながら撮ったとしか思えない尺を稼ぎに稼いで何とか映画になりました、みたいな映画。
撮影前に誰かと揉めてリアルに機嫌が悪いようにしか見えない少女と、ノイズしか映らないようなテレビを微動だにせず見つめ続ける老人に、チンパンジーみたいなギャングが登場するのだが、前半のギャング映画から一変してサイコホラー映画にシフトチェンジする発想はかなり面白いと思えるがチープ過ぎる劇中のスコアに登場人物全員の気怠い演技のおかげで夢の中にいるような気持ちにさせられる。
狙っても撮れないアシッドな映画だと思うので駄作の一言で切り捨てるには惜しいが好き好んで観る必要も無いだろう。