⚪概要とあらすじ
「エンド・オブ・ホワイトハウス」のジェラルド・バトラーが主演を務め、家庭を顧みず仕事に熱中してきた父親が、息子の病気をきっかけに自身の生き方を見つめ直す姿を描いた人間ドラマ。

エンジニアのための職業斡旋会社に勤務している仕事熱心で野心家のデイン・ジェンセン（ジェラルド・バトラー）は、役職を得るためライバルであるリン・フォーゲル（アリソン・ブリー）との競争に燃えていた。しかし、10歳になる息子ライアンが白血病になり、仕事をとるか家族をとるかの選択を迫られる...。

⚪セリフ
｢治療に交渉は無益です｣

⚪感想
中盤からはもうずーっと泣いて、今水分不足で喉カラカラの頭ぐらんぐらんの目が充血中。

物語に出てきた登場人物が上手い具合に繋がっていると言うか、一人一人が上手く輝いていた。

ジェラルド・バトラー演じる主人公のデインが仕事にかける思いが細かく描かれているし、そこに妻と病気の息子ライアンの家庭のことが上手く交わっていて内容としてもすごく良かった。
奥さんとの言い合いがめちゃくちゃ辛い。奥さんも奥さんで頑張ってるし、主人公は主人公で頑張ってるし...。息子を思う気持ちどっちも一緒。

主人公の息子ライアンの純粋無垢なセリフや表情、振る舞いにボロボロ泣いた。
妹ちゃんもすごく可愛かった。

普通に元気そうな人でも病院のベットにいたりすると凄くてもろそうな感じがするのなんでだろう。

病院の先生の「自分の行いはいずれ返ってくること」というセリフがこの物語の全てを表していた。他にも優しいセリフと眼差しで1番好きな役立った。

上司役はウィレム・デフォーだったけど本当この人はいい演技をする。嫌な奴だけど好き。

誰一人として嫌いな登場人物が居なくて優しくて泣けて温かさのある映画だった。伏線もあったりと深い。
展開は読めるかもしれないけれど観る価値があった。



⚪以下ネタバレ



前半で伏線を置いといての「愛してる」「愛さないわけがない」って言うやりとり最高に素敵。
電話が来たら心停止っていうミスリードも上手い。
ウィレム・デフォー演じる上司も最後は良い奴だし、コブラ酒飲んでるし。

先生が言った「自分の行いはいずれ返ってくること」という伏線も最高に活躍して、主人公がルーを採用させたことでラストに繋がる展開は泣く。
そして大事な会議は奥さんとの昼食。
最後の最後でデインは何を優先すべきかに気づいているところがもうっ!!

最高。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。

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…自分の行いは、いずれ返ってくる…

ヘッドハンターとして、成績抜群のデイン。
営業成績によっては、経営に参加できる昇進話を受け、今まで以上に仕事に没頭する中、長男のライアンが白血病を発症してしまう。

デインは、仕事を優先するのか、それとも家族との時間を大切にするのか、難問に直面するのです…

デインは、仕事人間ですが、かと言って家族を蔑ろにしているのでは無く、家族の為に一生懸命に働き、良き父であり良き夫であろうとしているのですが、デインにとっての仕事は、"自己顕示欲を満たす存在"でもあるので、売上の為なら汚い手段も厭わないところがあり、かなり優秀な営業マンで自信たっぷりなその態度は堂々としていますが、部下は勿論、家族に対しても横柄な感じがチラチラと見えて、物語前半は、ちょっと嫌な奴に思えます。

デインは、昇進出来るか出来ないかの重要な局面で、長男が白血病で命が危ない状態になって初めてこれまでの自分を振り返ります。

ただ、今作は仕事と家族どちらを選ぶかという選択のお話ではなく、人生の上ではどちらも大切なものなんですが、仕事と家族にどう向き合って行くのかという問いに対して、一つの答えを見せてくれる実に良い作品です。

仕事も、家族も大事だけど、物事には"優先順位"があって、デインは、何を優先すべきか見えなくなっていたのですね。

一見するとデインは、仕事をバリバリこなしているように見えて、アップアップで溺れているようにも見え、本当のところは余裕がありません。

デインは、息子の病から何が大切かを学び、自分の意思で正しく行動し、その行動が痛快なラストに繋がります。

デインを演じたのは、ジェラルド・バトラー、この人は、バリバリのアクションもこなしますが、こういったヒューマン系の作品でも良い味を出します。

ただ、営業トーク等仕事中の演技は、レオニダスの如く暑苦しい程の熱量がありますが…

意外というか、ビックリだったのが、ウィレム・デフォーとアルフレッド・モリーナという"グリーン・ゴブリン"と"ドクターオクトパス"がまさかの共演をしていまして、こんなところで、"シニスター・シックス"状態になって嬉しかったりします。
しかも、2人とも結構要の役どころです。

全くのノーマークの作品でしたが、なんだかポロポロ泣けて、しかも感動出来る優しい終わり方で、掘り出し物の１本だと思います。

「Dear フランキー」以降、ジェラルド・バトラーの子どもとの触れ合い映画は自分の中で鉄板になってます

この人は父親役が似合います、陣内孝則みたいなイメージ

仕事と家庭の両立は難しいだろうし、極限的な両立となるともはや不可能なんだろうな


家族の大切さをストレートに描いた良い作品です

• #脚光を浴びせてあげたい映画