素材がYouTubeにある奴とほぼ同じ様に思えたがあちらは字幕が付いていないのでサンキューって感じで。男はつらいよを3周している私からするともう寅さんやんとしか思えなかったが、寅さんはゲスい金貸しに憤ることはあっても政治家に喧嘩ふっかけるタチでは無いからラストはスカッとした、裏金議員は全員観た方がいい。社会福祉と政治の癒着に決定的なメスを入れていく聖なるホラ吹き、あんだけいいように使われるクララ嬢がなんの見返りも受けないのが無慈悲ではあるが、まぁ寅さんもリリーとは結局一緒になれないし…（関係ない）。2人乗りの20キロくらいしか出ない初期型自動車めちゃくちゃいいけど、あれが現代で言うところのLuupなのだろう。サークの撮るイッヌはいつも芸達者で偉い。

「ウィリーが凱旋するとき（50）」以来、赤丸急上昇中のダンデイリー×ダグラスサークということで観たかった😆。

怪しげな強壮剤を売り歩いている出し物屋のパフォーマーが主人公。相棒と次の商売先に移動中に孤児院から逃げ出してきた少年と出会い、次第に巻き込まれていく。

ヒロインは清楚系ダイアナリンも良いけど、自分には断然店の女クララ演じるキャロルマシューズが魅力的に映った🥰。

劣悪な孤児院、、、その背後は政治と金か、、、。おじさん（ダンデイリー）が正義の鉄槌を下す。

歌もありで、なかなか贅沢な一本！
ダンデイリーいいねえ👍。

「僕の彼女はどこ？」「私を町まで連れてって」と並ぶアメリカ小噺3部作らしい。軽いトーンのミュージカルコメディ。いんちきトニックを売り歩く主人公が、孤児院から脱走した少年を助ける。街の権力者は施設の劣悪な環境を告発させまいと二人を追う。

主人公は冒頭、川に落ちた孤児を引っ張り上げる。彼は上下を行き来し、断絶した上下の目線を結ぶ神の使い？孤児の引き取り手を見つけた時、2階から外を見下ろして「上がってきていいぞ」と言う。階段を上がり、孤児が閉じ込められた部屋に入っていく姿が長回しで強調されている。

主人公の逃亡に手を貸すダンサーのパフォーマンスシーンが何度か挟まるが、話からはかなり浮いている。彼女はステージに立ち、一方的に見られる存在だった。一方、オモテの社会に生きる施設役員のヒロインは客席からステージを見上げ、主人公と対等に目線を交わしている。

ステージは演劇、客席は現実の分離でもある。ほら吹きの主人公は虚実の両面を使い分けられる存在だからこそ上と下を行き来できる。ヒロインも同様に、最後にはホラ話の観客になりながら、ステージに立つ演劇の登場人物にもなる。「ちょっとフランス風」のラストにも近いが、曖昧な解釈しかできない突き放した見せ方だったあちらの作品よりも、演劇がハッピーエンドへの入り口だと示されている。