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春画と日本人
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目次

春画と日本人の作品紹介

春画と日本人のあらすじ

21万人が押し寄せ、美術界の大事件となった永青文庫「春画展」(2015年9月開幕)。国内外の貴重作約120点が一堂に会するはじめての試みだったが、開催までの道のりは平坦ではなかった。国内の公私立博物館20館あまりに開催の打診が断られ、摩訶不思議な逆風が吹く。海外で絶大に評価されている春画が、なぜ日本ではすんなりと展示できないのか。本物の展示にかける人々が直面した知られざる苦労から、「春画」を世間から隠そうとする日本社会の《忖度》構造が浮かび上がる。

春画と日本人の監督

原題
製作年
2018年
製作国
日本
上映時間
87分
ジャンル
ドキュメンタリー

『春画と日本人』に投稿された感想・評価

面白い!
予告編以上の面白さがあります。
(予告編https://www.youtube.com/watch?v=ZFrYbDePmts)


とくに二幕目の春画そのものの歴史と
明治維新以降の春画規制の歴史。


西洋に憧れて
西洋ではあり得なかった春画を日本が自主規制。

でも西洋では春画は芸術として好まれていた。
(浮世絵のひとつのカテゴリーとして)


****


逆に
西洋から入ってきた裸体画については
「西洋=正しい」ってことでOK。

黒田清輝をはじめとして日本画家が裸体画を描き、画壇で正当に評価されます。

春画に至っては猥褻物扱い。



****


春画にどれほどの文化的価値があり、
日本人の歴史が詰まっており
西洋から〝尊敬される〟日本であるかは
どうぞ映画を見てください。

僕も映画観るまでは
春画がこれほどまでに真正面から芸術的文化的価値のあるものとは知りませんでした。


そりゃそうさ、禁忌だったんだもん。
普通に生きてりゃ目に入らないし、
研究結果を目にすることもない。


臭いものに蓋しない国民だったんだよね、日本人って。
よく理解もせず西洋文化に浸かっちゃったから
「判断できない問題」は触れないようにしてきた。

それを美徳として是非さえ問えなくなってしまった。


****



日本国家が注力して春画を燃やしてきたけど
西洋が保存してくれていたから今、春画が生きている。

ただ、買い戻すのにはコストがかかる。

日本が芸術の意味を理解していれば、こんなことにはならなかった。
すでに歴史が教えてくれている、

歴史のお勉強をすればコストがかからない。


****


春画に描かれたオノマトペを淡々と朗読する冒頭からして完全に笑わしにかかってますし
映画全体から春画が持つエネルギーの強さを感じました。




ネタバレはコメント欄に。
kyoko

kyokoの感想・評価

-
2013年に大英博物館で開催された「Shunga展」は関係者も驚くほどの大成功をおさめたが、国内での巡回展企画には東京国立博物館をはじめサントリーも森も三菱も公私立問わず揃って及び腰で難航。当然協賛もつかない。
2年後、元首相で永青文庫理事長の細川護煕氏が名乗りをあげる。その結果「春画展」では3ヶ月で21万人の来場者を集めた。永青文庫の普段の来場者は1年間で2万人だというからこれは尋常じゃない数字だ。

映画の冒頭、辻惟雄先生が講演会で北斎の春画に詞書きされたオノマトペを読みあげている。延々と「ひちゃひちゃ」だの「ふうふう」だのと、真面目な顔で延々と。え?これいつまで続くの?てな感じがシュール過ぎて笑える。
実際春画は笑い絵と呼ばれていて、逸物のありえないデカさと物理的にありえない構図が漫画的だし、女性が虐げられるようなシチュエーションもない。実にほのぼのとしている。

なぜここまでタブー視されてしまうのか。
世界での評価が高いにも関わらず、日本美術界がいまだにびびっているのはなぜか。
そこには「猥褻」を巡る明治以降の刑法と、日本人の事なかれ主義が横たわっている。
髪の毛と陰毛の毛質を彫り分ける彫り師のプライドに応えるには、まだまだ日本という国の懐は小さい。



カメラのひどさに我慢ならなかった。手持ちのブレは仕方ないとしても、肝心な美術品を撮るのにピントが合ってないってどういうことよ。謎なズームも多い。どんなマイク使ったんですかってなぐらい音も悪い(ナレーションだけが張りきったようにデカい)。
撮影・編集も自らつとめた監督はNHKで長年制作に関わった人らしいのだけど(現在は大学の客員教授)、この素材の悪さはプロの仕事とは思えない。正直編集にもセンスは感じられなかった。このテーマに挑んだ心意気は感じるけれど、せめてカメラだけはもうちょっと頑張って欲しかったな。
国内初の春画展に携わった識者たちの道程を綴っている、ドキュメンタリー映画。2015年、東京の私立博物館・永青文庫で開催され、記録的動員となった展覧会を題材に扱っている。

かつて筆者は、図書館で春画関連の文献を読み漁った経験あり。文献の内容では「摺師の腕前は春画の陰毛を見ると一目瞭然」という言葉が印象的だったのだが、なんと本作では職人の実演を交えながら、春画の陰毛表現に言及してくれる。

本編内では、大英博物館が先行するかたちで始まった、春画の再評価の流れを懇切丁寧に解説。日本国内における「猥褻」の定義付け、自国の美術を後世に伝えることの大切さなど、多角的な視点からの鑑賞が捗る。

美術品は自己の感性と眼力を養うためのモノ。実物を目に焼き付けながら、頭の中で「何を思うか?」が大事。「臭いものには蓋をしろ精神」の合理的な活用方法を考えさせられる。

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