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Nは骰子を振った……
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『Nは骰子を振った……』に投稿された感想・評価

3.0
「エデン、その後」の別バージョン。

使われる映像の多くはまったく同じ。おそらくカットしたんだろう映像も使って編集し直しています。

シェーンベルク模倣は、ここでは使わずに編集されており(とはいえ同じ画だから痕跡は残ります)、Nという人物が骰子サイコロをふりながら案内人のように哲学的なことを話します。
主役のカトリーヌ・ジュルダンが一層強く出ています。
このバージョンはテレビ放送されたそうですが、謎は謎。

もっとも尊敬できないのは、前作ではある画に合わせていた音声を、今作ではまるで異なる人物の別シーンに都合よく当てはめて完全に違う意味にすること多数なこと。
→ それって撮影する時何も考えず、何も意図して撮ってないことを意味しますからね。

ロブ=グリエにとっての「映画」は一般に言う映画とは別物なんでしょうね。
アラン・ロブ=グリエがTV映画用に「エデン、その後」の削除シーンなどでシーンの再編集・再構成を行い、もともとは一応あったストーリー性を徹底的に排除した仕上がりに変化させたもの。

「エデン、その後」は大して好きではないし、そもそも細かい内容だってもうあんまり覚えていないけど、ストーリーが廃されたことと男性ナレーション主体に話が進むようになったことで混沌度合いはより一層深まっている。
記憶の片隅にあるシーンとシーンの繋ぎも挑戦的。
(チュニジアパートが主に前半に、造船所などのパートは後半に据えられ、その随所を鎖のようにカフェパートで繋ぎとめている、そんな感じ)。
創意工夫は分かるけど多くの人には伝わらないだろうなって構成にはなっている。
正直言って面白くはなかったです(少なくとも朝から観るようなもんではなかった)。

TV映画だから権利関係的に…と言うのも邪推できるけど、全盛期のロブ=グリエ作品の中でサブスクにこれだけないのも納得できるくらいには、僅か79分が長く感じられた。
最後まで観ると、「TV映画」であることが殊更に前面に出ていることがよく分かった。
2.8
‪「Nは骰子を振った……」‬

冒頭、Nと呼ばれる男。
声が誘う迷宮の旅。想像、時と空間、夢幻の反復、危険な戯れ。サイコロを転がしながら男が語り始める。金髪ショートの2人の女性、分身、港の描写。伝統的なアラブ建築、海水浴。今、芸術的哲学と暴力の混合を見せつけられる…

本作はアラン・ロブ=グリエ が監督と脚本を務めたカラー映画第2作目で、主演は前作に引き続きカトリーヌ・ジュールダン。

前作の続編のような(再構築したかの様な)始まり方をする。かわらずのミシェル・ファノの不気味な音楽が全編を通し我々に不安を与える。

ほとんど似たような中身だが短縮されて70分台で終わる本作は前作にあった拷問のシーンなどエロスも全て排除されている。

調べた所によると、どうやらフランスでテレビ放映されたらしい…これで納得は行く。

またその土地に住む人々の生活基準をスライドするカメラが映し出したりカット割りで目撃させる。

音の出し方を披露するシークエンスはわりかし好きだった。瓶の破片を裸足で歩くシーンで映像と音響をうまく合わせているようだが、仕掛けがバレバレでそこはちょっとナンセンス。

ゴダールに作風が似ているからと簡単に低評価にする事はできないが、前作よりかは緊張感があまりなくて残念だ。

とにかくフランスの作家と言うのは引用が好きだ。

ゴダールにしろブレッソンにしろグリエにしろ様々な絵画を連想させたり、イデオロギーをぶつけたりと…。

とりわけこの映画はアートホラーだと個人的にはジャンルつける…。‬

‪正直似たような作品を連続で見せられると苦痛でしかない…

多分、彼の作品の中では最も最下位に当たると思うが、だからといって凡作とは言えない…見る必要は無いが。‬

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