ルイス・ブニュエルからデヴィッド・リンチまでという、あちらとこちらをつなぐ回廊的な幻視性のなかに、ジークムント・フロイトやカール・ユングのさざめきが聞こえてくるような作品だった。
好き、好き、大好…
時々差し込まれる演技をしていないかのような人物のアップ。冒頭の林の中の短いショットでつなぐ構成。無個性な個性を持つジャン=ルイ・トランティニャン。時間軸。目隠し。髪を切る。グラスを叩き割る。薬屋。打…
>>続きを読むおもしろ技が随所にあって楽しいんですが、いかんせん物語が解体されきってない中途半端な感じあってハマれなかった。ロブグリエはもっとズタズタで訳わかんないぐらいの方が面白いかも。現代音楽の使い方はやばし…
>>続きを読む今日は歩き回って疲れたのでわかりやすい単純映画観たろと思ってたのに、何故かロブ=グリエ映画なんか観てた謎の俺だった。けどこの人の謎具合は肌にあうというかすごく好き。オフビートじゃなくてオフメロディ、…
>>続きを読む“せめてそう努めたい”
“素顔に戻れる日が来た”
見えない嘘に見えない敵。私のツケはそういうもので、もう限界。私にだって見えていないさ、赤いワインに赤い血に。
“壊したヤツに片付けさせるんだ”…
時間軸も音も映像も全部入り乱れて飛び飛び。ロブグリエ見る時は端から理解しようと思ってないので嫌な感じはしなかった。女たちはみんな表情が変わらず意思をもたないマネキンみたい。知りたいことは知れずにただ…
>>続きを読むジャン・ルイ・トランティニャンと再タッグを組んだアラン・ロブ=グリエ監督の第3作。
第二次世界大戦末期、ナチス傀儡政権下のスロバキア。小さな田舎街にレジスタンスの英雄の同志を名乗る男が現れる。
…
息を切らす。森を駆ける足音は、一体誰のものだったか。
記憶の片隅にある。あの時消えた彼は、一体誰だったか。
わからない。この目に映り、この手に触れる世界の存在も。私が私でなくなったその瞬間も。
繰り…
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