The Staggering Girl(原題)の作品情報・感想・評価

「The Staggering Girl(原題)」に投稿された感想・評価

natsumi

natsumiの感想・評価

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グァダニーノによるファッション広告ムービーのような短編映画のような。ヴァレンティーノ製作なだけあって衣装は綺麗だった。とりあえずこの日ベネチアで上映されたBones and Allは評判良さそうでほんとまじ好みそうだしもうここでは公開日決まってて超楽しみだから上映してくれ…
時間は存在しない、世界は存在しない。180度の規則も印象の統一マナーも同様に(ああ本当に慣例への無心の快楽しらける)。『アネット』のオペラから地続きで広がる森林、『最後のジェダイ』の切り返しのみで大胆に超長距離をつなげるフォーススカイプ。グァダニーノの記憶に対する姿勢には覚えがある。他人事じゃない。海外のレビュー「なぜキキレインは常に通気口越しに話しているのか」ってそれが最高だからだよ。ミエルゴ『目撃者』の爆烈に音割れしてるかっこよすぎる扉開閉音を聴いていないの?脚本が問題だとして、器は空っぽの状態が最もユースフルだってことにしてもらえないものかね。欲望三部作の後、そして再びマイケルミトニックと組んだ『O Night Divine』の前にこれが位置すること。
[映画に短し宣伝に長し] 30点

イタリアで暮らす頑固な画家の母親をニューヨークの自宅に連れてこようと画策して帰省する娘。その過程で、実家に染み付いた幼少期の思い出が現実と陸続きで混ざっていく。昨年のカンヌでお披露目されたグァダニーノの新作はヴァレンティノの Pierpaolo Piccioli とコラボして製作された作品だが、2018年秋冬コレクションの宣伝としては冗長だし、アートかぶれの映画としては短すぎて何も言えていないという"帯に短し襷に長し"状態になっていた。思い出として唐突に目の前に現れるミア・ゴス演じる若き日の母親、一人三役で時間軸を惑わすカイル・マクラクラン、ジュリアン・ムーア演じる主人公の内面のように登場するキキ・レイン、その全員が薄く連携し合って親子の和解へと持ち込むが、やはり短いおかげで釈然としない。時間軸を歪曲させたのは脚本の薄さを誤魔化すためにしか見えない。

最終的に豪奢なドレスを身に纏った女性たちが、『サスペリア』や『ウィッチ』のようなサバスを繰り広げるシーンで幕を下ろす。全編これくらい宣伝に振り切れてくれるとコチラとしても納得できるんだが。

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