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津波の子供たち
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『津波の子供たち』に投稿された感想・評価

Moomin
4.1
海外の監督が東日本大震災で津波の被害にあった子供たちに板付きの形でインタビューを重ねていく 合わせてフッテージの写真や津波の映像 更には証言に合う今の実景(海や瓦礫となった学校)をインタビューの間に挟んでいく構成 実景撮影には音も重ねられている 深いピアノののような音
それにより観客の情緒を揺さぶるような演出になっている
そして彼ら子どもたちには名前のテロップも説明もない それは彼らが生きていただけで一人の証言者となり得て 彼ら一人一人の証言には比較するものがなく 一人一人に311の記憶があり それが今作にずっと引かれているレールのような「被害にあった当事者の子どもたち」にリンクしているのだろう
途中からは息子娘さんが未だに行方不明、亡くなられた親御さん達にシフトチェンジする 被害者の会だろうか、前に建設か何かの責任者が座り、もう一人 唯一残った先生が登壇する 家族の方たちの怒りは先生や責任者にぶつけられる こんな言い方は良くないかもしれないが、自然災害に対する行き場のない怒りがぶつけられているように見えた あの当時の記録映像の力は凄かった

子どもたちの合唱へのこだわりも見えた インタビューや実景に多く重ね合わせることにより悲しい雰囲気だけでなく、そこに子供たちが現在も暮らしているよという効果
あの小学正という年にして、可哀想と言う言葉に言い淀み、辛い目にあってる人たちと言い換えたときはびっくりした
子供と大人とのインタビューの比較が面白い 比較的意見をまとめられている子供に対して つい感情的になる大人 どちらがどちらと言う訳ではないが年齢層による違いがはっきり見えて一つこの作品の特徴だったと思う
最後は子供の将来のお話 それぞれがそれぞれの視点なりの夢を語る そこに最後ファーストカットの海の波を持ってくる そこには最初見た時よりより深い被害と遠い未来を感じさせられるショットであった
東日本大震災から10年。

改めてあの震災を題材にしたドキュメンタリーや映画を観るべきと思い本作を鑑賞した。

屈託なくその日を語る子供たち。その瞳には希望の光があった。

津波に飲み込まれた町。
放射線に侵された町。
生命を失った子供たち。
残された人々。

タイトルと内容にずれがあったり、ぶつ切りの映像の中で場所や状況の説明がない為、あらかじめある程度の情報がないとわかりづらい部分があるかもしれないが、当時ニュースを観ていたならば問題ないだろう。

10年、少しずつ風化していく。人は忘れる生き物だ。今のコロナ禍という状況も、いつかは忘れて行くのかもしれない。

しかし、忘れてはならないことも、確かにある。

福島の子供たちみんながマスクをして校庭で遊んでいる姿と今の世界の景色が符合する。

どんな世界でも、子供には未来を、輝く瞳で語ってもらいたい。その大地を作るのは、我々大人たちでなくてはならない。そう強く感じた。
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2024年64本目

東日本大震災を、被災者である子どもの目線で描くドキュメンタリー。子どもたちが拙いながらも自分の経験を必死に言葉にする姿に心揺さぶられる。わずか10歳の女の子が「何か、日本全体が、他の国から信用されなくなった、逆にひどくなったって気がします」と言うのが切ない。このドキュメンタリーは震災からまもない2012年の制作だが、それから12年を経て日本の「信用できなさ」は加速度的に悪化している。

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