ホテル・アイリスの作品情報・感想・評価

ホテル・アイリス2021年製作の映画)

艾莉絲旅館/Hotel Iris

製作国:

上映時間:100分

3.3

「ホテル・アイリス」に投稿された感想・評価

2021/3/9
@ABC ホール
大阪アジアン映画祭

原作未読

これは、現実なのか?
それとも夢なのか?
生きてるのかそれとも…
アジアともヨーロッパとも
言えない町の雰囲気が、なお
色んな事をぼやけさせる。

中年男と淑女
背広と裸体
生と死

何一つ、はっきりしたことは
分からない。
なんと言うか、なんと言うか。。

映像も内容も幻想的であった。
それなのに進む話はかなり異色な色を放っている。

でも違和感なし。

娘は何を求めたのだろう。
翻訳家は何を探していたのだろう。

原作を読みたいと思います。
大阪アジアン映画祭 ABCホール

めでたく映画祭も終わったので。
ネガティブなこと言っても良いかな、と。

小川洋子の原作を読んでないんだけれど、そもそもこれは、老人と少女の話なんじゃないかしら。

老人はデフォルトとしてジェンダーレス。というか性を無くした存在。
同様に、少女はというと、こちらも「女」ではないし、場合によっちゃ「少年」に置き換えたって良いんじゃないでしょうかみたいな存在。

何が言いたいかっていうと、私は『ベニスに死す』を頭のどこかに浮かべながら映画を見始めたんですね。

でも、永瀬正敏の身体は枯れていないの。背中のシミも腹の皺もまだ似合わない。
一方の陸夏も「女」であって少女ではなかった。

結果、映画の出来栄えは単なるグロテスクに堕してしまって「美」はおろか、エロティシズムのかけらも現れない、中途半端な代物に…。

「禁断のエロス」とか「大胆に映画化した問題作」とかっていう惹句は、ほぼ間違いなく「駄作」っていう言葉の言い換えに過ぎないということかと。
FHT

FHTの感想・評価

3.7
大阪アジアン映画祭にて。

永瀬正敏さんの演技はいつも素晴らしい!


拷問と愛が生み出した究極の依存。


登場する人々が抱える "満たされないもの" をそれぞれの形で偶然にも満たされていく。

それは第三者から見るととても狂っていて理解し難いだろう。

愛でもなんでもない。欲望でもない。そこには何故か寂しさがあった。


母を失い、1人孤独に生きる男。

父親を失い、1人孤独に生きる女。

好奇心と寂しさが2人が結んでいく。

刺激的なひと時を過ごし変わりゆく女。

映画で語られなかった事がたくさんありそうでならない。
原作を読みたくなる作品。