異邦人 デジタル復元版を配信している動画配信サービス

『異邦人 デジタル復元版』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

異邦人 デジタル復元版
動画配信は2025年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

異邦人 デジタル復元版が配信されているサービス一覧

異邦人 デジタル復元版が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM

異邦人 デジタル復元版の作品紹介

異邦人 デジタル復元版のあらすじ

第二次大戦前のアルジェ、会社員のムルソーは母の訃報を受け取る。遺体安置所で彼は遺体と対面もせず、埋葬の場でも涙を見せなかった。 その翌日、偶然再会したマリーと海水浴に行き、映画を見て一夜を共にしたが、その後友人とトラブルに巻き込まれ、預かったピストルでアラブ人を射殺してしまう。 太陽がまぶしかったという以外、ムルソーにも理由は分からない。裁判所の法廷では殺害については何も言及されず、ムルソーの行動は非人間的で不道徳である、とされ死刑を宣告される…

異邦人 デジタル復元版の監督

ルキノ・ヴィスコンティ

原題
LO STRANIERO
製作年
1967年
製作国
イタリアフランス
上映時間
104分

『異邦人 デジタル復元版』に投稿された感想・評価

kuu
5.0
『異邦人』
半分借りパクになってた『デカローグ』と数点の映画を返して欲しいって云われたし、これも借りてた一点やったし、もう一度見返しました。
ノーベル賞作で敬愛しますアルベール・カミュが1942年に発表して、人の心理に潜んどる不条理て云う意識を巧く描いとる小説『異邦人』を、イタリア映画界の巨匠ルキノ・ビスコンティ監督が映画化。
第2次世界大戦前のアルジェ。
会社員のムルソー(この名前にカミュはMeurt 死ぬ と、隠喩的?に Meur =la mer海と le meurtre殺人 sault=le soleil太陽に込めたらしい)のもとにママン(母ちゃん)の死の知らせが届く。
葬儀で涙も流さへん彼は
翌日、元同僚の女性と喜劇を見に行き夜を共にする。
その後、友人とトラブルに巻き込まれちまったムルソーは預かっとったチャカ(拳銃)でアラブ人を殺ちまう。
太陽が眩しかったちゅう以外、ムルソー自身にも理由は明かさず、非人道的で不道徳だと非難されよった彼は裁判で死刑を宣告されるが。。。
生きることに無関心なムルソーをマルチェロ・マストロヤンニが好演しとる。
1967年に製作された、英語版す。
余談ながらこれはカミュの親戚のツレから借りたモンす。
余談の横路すが。
『実存主義』てサルトルが有名かな?
せや、小生は敬愛してる男前のカミュのを挙げたいし、大好きな映画す。
彼の作品てのはしばしば
『実存主義』
ちゅう名で呼ばれとって、文学・思想史的に、実存主義の指導者サルトルとひと括りにされちまう腹立たしさが小生にはある。
せや、カミュの小説作品とサルトルの小説作品じゃ、感覚的な受け方は全くって云ってええほどちゃう。
サルトルの長篇小説『嘔吐(おうと)』てので、主人公ロカンタンは、グレーの曇り空の下、冷え冷えとした港町で一心に図書館にいって、物を書いたり調べたり思索したりするような毎日を送っとる。
小説の全体がなんか閉鎖的でいて、内向的な印象を読む側に感じさせる。
ほんで、サルトル代表作の短編小説『水いらず』じゃ、主人公の女男が閉ざされとる空間の中で肉体を接して向かいあって、出口すらない関係を生きとる。
しか~し、カミュてのは、そうした暗~ぇ生き方を描くようなタイプの作家じゃない。
カミュの場合は、まぁ人間てのは複雑な状況に直面したら苦悩すっこともあるし、痛みを感じることもあるけど、海や太陽って云う無条件のエネルギーのデカイ源泉みたいなモンに出会った時、
そこへ『己を開いてく』ような感性があるんやなぁ。
そないな未知のモンに己を開放してく感性の柔軟さや開放性てのが、カミュの小説がサルトルのそれよりも普遍的な翼のような広がりと、包容力をもつと感じられる所以ちゃうかな。
実存主義ちゅう、人間の悲しくエグい条件を直視する哲学的傾向の中にあっても、カミュの場合は、どこかにそないな世界の未知なる多様性がもたらしよる救いみたいなことがあるってことを、烏滸がましいけど、作品に触れたときまず押さえておいたほうがいいんかもしれへん。
そこにゃ、俺たち日本人の自然観にも通じあうものがあんのとちゃうかと思う。
ただ、軽く自然のもたらす救いの感覚って書いても、海と太陽とやったら、カミュにとって若干ニュアンスがちゃう。
小説『異邦人』てので、主人公ムルソーが不条理な殺人の動機を
『太陽のせいだ』ちゅうユーメー場面があるけど、
太陽は、明るい光をもたらすんと同時に、人殺しにまで至らせちまうような激しさももっとって、時として人の攻撃的な感情を高揚させよる。
かたや海のほうてのは、むしろそれを鎮めてくれよる場所。
砂漠で灼熱の太陽と向きあやぁ、人は渇いて死ぬしかあらへんけど、海の中に入りゃ、生が解放されるみたいな感覚を得ることができる。
『異邦人』にも、またこの『ペスト』にも、印象的な海水浴の場面が出てきよるし、観てる側に救いの感覚をもたらしよる。
こないなカミュの謂わば『地中海性』てのは、哲学的にゃキリスト教以前のギリシャ哲学に遡ることができるとおもいまっし、
カミュちゅう作家の知性と身体の両面における重要な要素やとおもう。
古代ギリシャ人の、自然と調和した汎神論的な世界観への共感と憧れてのは、地中海人のカミュの心身の根底に息づくいとるモノのような気がしやす。
因みにカミュとサルトルてのは、後に思想的に対立しよって、論争の末に絶交しちまう。
多くが文学的なカミュよりも、政治的なサルトルのほうに目を向けがちやけど。
スターリンの恐怖政治へと至りよるマルクス主義のイデオロギーてのや、革命による暴力や殺人を批判しとったカミュのほうが、現代では正しく映ってるし、きわめて真っ当な感覚を有していたといえんのとちゃうかな。
たとえ歴史の名のもとにやった革命ちゅう大義であっても、人殺してのは絶対に認めないちゅうカミュは、左派の知識人がマルクスや革命を金科玉条とする時代にあって、どんなに周りから反動やと叩かれ、孤立することになっても、暴力や殺人に『non』って云い続けた、そこにゃ人間として本当に信用できるところやと思います。
3.8
全体を覆う気持ち悪さ
所在なき不安感。
ヴィスコンティが描く
退廃とリアリズムの果て…。
日本人にはより俯瞰で客観的に
見える故の気持ち悪さが…?

「異邦人」

ルキノ・ヴィスコンティの幻の一作と言う事で、気分的には乗らなかったのですが…配信終了フラグにて、見てみましたが…まぁ不安感と気持ち悪さで…カミュの有名な不条理劇だそうで…ヴィスコンティの力のある筆致と映像化する力が加わり…気持ち悪さが倍増してます…。

ストーリーはあらすじに任せますが…マルチェロ・マストロヤンニ演じる主人公は無神論者であり、自らと今に生きていて、他者は関係なく、その時、その時の気持ちで生きている…極論すれば当世の若者の一人と言っても良いのかもしれません。その男は…偶然にも殺人を犯し裁判へと掛けられ…という展開です。

その生き方は古い従来の生き方から見れば、異教徒、背信者であり、隔絶されるべき"異邦人"なのでしょう。

典型的な日本人である私から見たら…宗教臭さは正直…。今週2回も家に聖書を持った方がピンポーンと…申し訳ありませんが…とお断りしたばかりで…。ただし…結婚式で神父様はいたし、クリスマスはするし、正月は神社へ行くし、お墓は寺にあるし…。日本人は無神論者とまでは言わないものの、神様は信じていても、宗教(特に一神教は)は得意ではないのでしょう。(イベント良いとこ取りですからね。)元々万物に神宿る國ですからね。

そんな私達が見ると…彼の常識外の行動(非道徳的行い…)は非難するかもですが…あの裁判に於いては宗教を信仰する検事が無神論者を異端と決めつけ、日本ではありえない心象操作をする不気味さを感じるはず…。ただ…古き信仰を守る方々からすればあり得る話かもしれません。例えば…極論ですが信仰から堕胎を許さず、それを法律化してしまう共和党支持者を日本人は多分理解できないですからね。

まぁ…圧倒的な宗教的な世界に生きているはずのヴィスコンティやカミュがこれを描いたのは、驚愕すべきことかもしれませんし、ヴィスコンティ自身がマイノリティだった事を鑑みれば、当然のことなのかもしれません。また彼自身の退廃的かつ反宗教的な耽美的作風と大戦による神の不在から信仰心が失われた若い世代をリアリティを持って描くリアリズムが合致したのがこの作品なのかもしれません。

全体を覆う不安感や所在なさ…気持ち悪さは、日本人故に、または個人を優先する比較的まともな社会に生きている私達には感じ得ることだったかなとも思えるのです…。
3.8
ルキノ・ヴィスコンティに初挑戦です💦
イタリア映画はどうも遠い存在でして...
今作は長い間ソフト化されず幻の作品とされていたんですね。
アルベール・カミュの小説『異邦人』の映画化。

主人公の孤独さを描いたヒューマンドラマ。
舞台は1930年代末期のアルジェリア。
(首都アルジェはフランス人居住区として多くの入植者が住み、カミュはそこで育ったフランス系アルジェリア人)


宗教も家族愛も恋愛さえも真剣になれない?ならない平凡な男ムルソーが、ひょんなことでアラビア人をピストルで撃ってしまう。
その裁判で、母親の通夜以降のプライベートを事細かに曝け出される。検事も陪審員も不謹慎な男と決めつける。絞首刑宣告を受けて...


ラストのムルソーの考え方は現代人の生活スタイルの中にある感情、そこに潜む不条理を巧みに描いた作品として世界中で『不条理の哲学』として論争を呼んだそうですね。
何せ読んでなくて...この作品で勉強できました😅

ヴィスコンティは、ムルソーを通して「不条理への反抗こそ人間らしさであり、生の在り方である」としていたような...
ラストでそんな風に感じましたが...深いです🤔


フランスの小説をイタリア人監督が映画化なので、イタリアっぽくはなさそうでしたが🤔
初めての監督、読んでない小説、私は理解不足だったかも?

『異邦人 デジタル復元版』に似ている作品

アルベール・カミュ

製作国:

上映時間:

100分
3.2

あらすじ

ロマンチストで、遊び人で、内向的な哲学者のアルベール・カミュ。心を揺さぶるカミュの人生を、彼を愛した女性の視点から描く。

郵便配達は二度ベルを鳴らす

製作国:

上映時間:

113分
3.4

あらすじ

イタリア北部の田舎町。ポー河沿いでレストランを営むブラガーナの妻・ジョヴァンナは、歳の離れた夫との生活にへき易していた。そんなある日、店に現れた流れ者・ジーノと不倫関係に落ちた彼女は、事故…

>>続きを読む

アルファヴィル

上映日:

1970年05月30日

製作国:

上映時間:

100分

ジャンル:

3.8

あらすじ

銀河系星雲都市・アルファヴィルに諜報員のレミー・コーションが到着する。彼の任務は連絡を絶った諜報員・アンリの捜索と、亡命した科学者・ブラウン教授を救出あるいは抹殺することだった。そんな彼の…

>>続きを読む

雨のしのび逢い

製作国:

上映時間:

105分

ジャンル:

3.6

あらすじ

フランス西海岸の小さな田舎町ブレーで、製鉄所長の妻として裕福に暮らすアンヌはある日、若い男が恋人を殺害する現場を目撃し、激しい情熱に衝撃を受ける。翌日、彼女は鉄工所の工員・ショーバンから声…

>>続きを読む