世界には想像を絶するほどの惨いことが存在する。それでも日々は止まることなく続いていく。
テロリストに誘拐された女性が公衆浴場で身体に付いた血を何度も何度も擦り落とそうとするシーンが忘れられない。テ…
#39 イスラーム映画祭7@ユーロ
アンコール上映で初鑑賞。
20年前に発表された、アルジェリア初の女性監督による処女作。
内戦下、無差別テロに翻弄されトラウマに陥る一般女性の姿を描く。
処女作のせ…
鏡に映るのは口紅を塗り微笑む快活な女性ラシーダ。それがものの十分後には顔面蒼白、虚な瞳をした姿になる。常に死の危険に晒され続ける内戦中のアルジェリア。「自分の国にいるのに亡命者」という言葉が痛切に響…
>>続きを読む台詞が文学的。
死と隣り合わせの中をパートナーと生きるのと、死を奪われて孤独に生きるのと、どちらが辛いのか考えさせられてしまう。
監督の娘が撮った映画(『時が終わるまで』)の主人公が墓場で孤独と…
アルジェ近郊の女性教師が、過激派の若者から学校への爆弾設置を強要される。
アルジェリア映画初の女性監督作で、爆弾の製造から凶行へ至る冒頭に始まり、村のハマーム(公衆浴場)や結婚式などディティール演…
イスラーム映画祭6
内戦下のアルジェリア、教師の主人公とそのまわりの人々。本当に恐ろしい目に遭ったのに、克服していけるんだ、と人間の強さを感じる。
最後、崩れた学校に小さな生徒たちが集まってきたと…
1991年末から約10年間続いたアルジェリア内戦は国際的にはボスニア戦争への注目に隠れたが10万人以上の犠牲者が出、9.11などへ影響与えた。映画冒頭からショッキングな事件。内戦中の女性や子供達、若…
>>続きを読むどこへ行っても蔓延る暴力。その犠牲者として死線を彷徨った女性が、監督の分身として、蹂躙され続ける全ての民の代弁者として屹立する。
あなたが銃を武器に戦うなら私はチョークを武器に戦おう。目を逸らす事が…