一種独特の世界観を確立している70年代イタリア・エロティック・サスペンスは（必ずしも全てがサスペンスとは限りません）昔々深夜放送のテレビで鑑賞したもので、家族が寝静まったリビングで罪悪感に苛まれながらイヤホンを差し込み息を殺しドキドキしながら観ていた。

しかし今観ると其の罪悪感やドキドキ感は遥か彼方に消え去ると同時に、大人になった今は違った視点から俯瞰でき見方に変化があるが悪い気はしない。

不思議なことに時間経過と共に映画を振り返ると作りは安っぽいが内容はシンプルで悪くはなく、撮影技法や俳優ではなく描写を変えれば十分いまでも魅力的な作品に成りうるとココロが揺らぐ。


人間は金に執着し過ぎると凡ゆるものを失い誤ちを犯すのは既定路線、邦題は『ハイエナの笑顔』。

純真無垢な少女の未完成な裸体は色々な意味で魅力的で、被写体として収めたくなる衝動は芸術的観念。

実際の少女役の女優は20歳くらいで野暮ったいが屈託のない愛嬌ある笑顔に対し、時折見せる無表情な冷め切った瞳は魂が吸い取られそうな冷淡さがある。

何処かで彼女を見たことある様な気もするが思い出せない…。

安っぽい奇妙なファンシーな音楽に癖のある濃い登場人物、随所でイタリアモードに洗練されているのを忘れるくらい映画はチープ、それでも結末の映像描写は好き..★,

ママの自殺後にママの所持してる別荘へ行く16歳の娘。そこにいた継父とママの親友が自殺に関与してるんじゃ!?…と疑い始める。一応ジャッロ🥀
ひねりにひねったプロットと、イタリアらしいアホな終わり方が最高に素晴らしい！ジェニー・タンブリは脱ぐんだけど、ロザルバ・ネリは脱がないってのが残念である
寄宿学校設定や女の子がどう見ても16歳に見えないのも納得なシナリオ。後半はオチが何回もあってジェットコースターのようで面白かった〜🥳

• #70年代
• #イタリア
• #ジャッロ
• #再レビュー

最高なイタリアンエロサスペンス劇場。母を自殺で亡くした女が継父とその愛人と同居しながら死の真相に迫る。

ことあるごとに脱ぐ娘ナンシーは当然の如く、継父と愛人(ロザルバ・ネリ)をW誘惑。ヌードを撮って♡みたいなのを繰り返し、ネリさんも写真を見つめながら満更でも無い様子。スキャットの効いたセクシーなテーマ曲が何度も繰り返されてサイコー。ネタ明かしから後はバタバタした殺人劇。メイドのマグダさんが可哀想すぎ。狂ったラストに脱力しつつ、全てを見つめる黒髪の少女のストップモーションがステキ。