
大都会の象徴である東京・渋谷。 そこには、目まぐるしく急速に変わりゆく街と、それでも変わらない、変わることのない市井の感情が同居し、絡み合っています。 ユースカルチャーとは何かを必死に考えましたが、ユースカルチャーの代弁者とは、行進の先頭に立って先導するような立場や強さでは決してなく、どこにも行くことが出来なくて埋もれていってしまう、見向きもされない弱さと切実さで溢れていました。 “若者”は皆、全員ちゃんと顔が違います。 括ることなど到底不可能で、僕らはひとりひとりで出来ている。ひとりひとりで生きている。 この物語はありふれた、行き止まりの中にいる、ありきたりな若者たちのリアルです。
30歳を越え、映画監督として壁にぶつかっている藤井薫は、彼をずっと支えてきた女優の宮崎寧々から「私、結婚します」と告げられる。彼女への思いをぶつけようと、必死に脚本を書く薫。しかし、脚本を…
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>>続きを読む再開発が進む、渋谷。その片隅にある古い家の床は少し傾いている。ここで共同生活する愛、瑞穂、恵梨香の三人は夢を追い求めながら、悩み、もがき、飲んで、愚痴って、笑っては、泣いた。彼女たちが手に…
>>続きを読むかつての恋人が結婚することを知った和也。悶々とした気持ちを抱えたまま歩いていた彼は、公園でブランコに揺られる台湾人の女性・月華と出会う。互いに寄り添い、とりとめのない日々を送るなかで、少し…
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>>続きを読む大人への失望。親への憎悪。誰ともつながれない寂しさと疎外感。それぞれに闇を抱えながら、音楽を通じてつながりあう3人の中学生。夏休み、都会の片隅にある廃ビルの屋上に集っては、足りない何かを埋…
>>続きを読むストレスを抱えながら面白味のない日々を暮らす麻来修は、フラれた元彼女の結婚式に向かうが寸前で怖気づき引き返す。 路上でパントマイムを行うリナは、就職活動中だが将来に対しイメージできない。 …
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