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Benediction(原題)
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『Benediction(原題)』に投稿された感想・評価

プライド月間にあやかりLGBTQ+映画をどんどん観てレビューしてみよう。といっても新作はこれで多分終わり。既存作のお勧めなどあれば教えてくださいな。特に本作イマイチだったのでリベンジしたい。反戦詩人ジークフリード・サスーンの伝記映画。批評的には高評価のようなのですがあいにく私には良さが全くわからず... いや、劇場の皆様も途中でスナックを買いにお出かけしたり、全然集中してない感じでありました。

第一次世界大戦中、政府が不必要に戦争を引き延ばしていると抗議した軍人サスーンは精神病院にぶち込まれます。戦争のトラウマ、ウィルフレッド・オーウェンとの出会いと別れ、その後の恋愛や結婚、そして晩年までが描かれます。

普通の伝記映画っぽい場面を主体に、自然の情景や昔の記録映像、テイストの異なる音楽など異素材を組み合わせているのが特徴的です。また、それらの切り替えも異常なまでに凝ったどうだカッコイイだろう的な演出をしているのですが、繋ぎに拘りが感じられるだけで全く調和はしておらずこりゃバラバラ殺人事件...

そもそも、詩人さんの伝記映画なのに映画を観終わってもこの方の詩を読んでみようとは微塵も思わず。とてもじゃないけど人として魅力的な感じはしませんでした。

特に戦後の恋愛模様などは、ことごとく「男の趣味悪いな。選ぶのそっちじゃないだろ。」とツッコミたくなりました。じゃあ100歩譲ってそこはいいとして、交際中の互いに対する態度がサスーンも相手もひどすぎて、今度は「なんで君たち付き合っているんですか?」とツッコミます。カミングアウトした上で結婚した女性とのダンスのシーンが唯一相性がよいと言えないこともないかな、くらい。

観客が気を遣って汲み取ってあげれば、最初に精神病院で出会った最愛のオーウェンと彼の詩(と死)をずっと引きずっていて健全な人間関係が築けなくなってしまったということなのでしょうが、オーウェンとの関係の描写も極めて不十分で全然あれでは伝わらない。

タイトルはBenediction(祝福)。残念ながらこの映画によってサスーンの人生が祝福されたとは到底言い難い。高評価の批評を読むと、描かれたモノを評価しているわけではなく、個人的にサスーンに思い入れがある人が自分なりの注釈をつけたり行間を読むことで沁みただけな感じがしました。

予告編:https://youtu.be/JwWHZsHkXHc
愛読書中の愛読書のPat Barker女史のRegeneration Trilogyで想像してた世界がそのまんま映像になってて感動。芸術性高くて普通によくできた伝記映画。Regenerationにどハマりしたお陰でWW1期のイギリスの詩人グループの作品をたくさん読んで、その周辺のクィアコミュニティについても散々勉強したので人物関係追うのも中々楽しかった。Robert Gravesが出てこなかったのがちょっと残念。SassoonとDr. Riversが「クィアであること」について婉曲表現てんこ盛りの面談するシーンが一番良かった。あの映画とあの映画を思わせる、私としては完璧なエンディングで、そしてやはりこれだけ色とりどりな面々に囲まれたSassoonの人生でも彼に一番インパクトを残したのは、あのタイミングでああいう出会い方をしたWilfred Owenなんだよなあと思って辛い。dolce et decorum est pro patria moriはいつだって絶対に真っ赤な真っ赤な嘘なのです。
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世界大戦を生きたイギリスの詩人シグフリード・サスーンの伝記映画。詩人の伝記ということもあって台詞がいちいち洒落ててゲイだからこその遠回しな言い回しが綺麗で胸が苦しくなった。特に主人公が反戦を訴えて送られた精神病院でのカウンセリング中のお互いの会話の返し方がスマートすぎる。ナレーションが多くて小説を読んでる気分だったけど、活字アレルギー克服できてないので本じゃ意味不明だったと思う。中盤は思ってたのと違って主人公を取り巻くビッチたちを描いたメロドラマでしたが、ほんとうに愛し合っていたのか微妙な恋人たちの口論や高貴な陰口にはクスッとさせられた。たまに出てくる安っぽいCGが浮いていたので萎えた。

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