アナトール・リトヴァク監督の「うたかたの恋」の後日談ともとれる内容。
マイヤーリングの悲劇。
あれから…
皇帝の甥、オーストリア大公フランツ・フェルディナンドはボヘミアの伯爵令嬢ゾフィーと出会い…
サラエボ事件を被害者二人(オーストリア大公フランツ・フェルディナントと妻のゾフィー・ホテク)視線でとらえている。
爆弾テロのすぐあとに、どうして狙撃されることになったのか複雑だった事情がけっこうつか…
このレビューはネタバレを含みます
やがてサラエボへと至る皇太子の恋を描いた重要作。歴史にifはないとよく言われているが、連邦構想が2度ほど言及されるのを見ると、あり得たかもしれない未来について考えさせられる。とはいえ本編の大部分は…
>>続きを読む10年近い月日をすっ飛ばしてきたときはやっぱりそうなっちゃうよね…って思ったけど、ちゃんと格調高い。ちゃんと女性を描いている。リトヴァク『うたかたの恋』の後日談ともとれるってのを今更知ったので機会が…
>>続きを読むシンメトリー、巡る懐中時計等運命の悪戯、愛は権力に勝てない、義母と2人だけの空間、結婚生活を始める2人の姿が鏡を通してしか見られない。ホテク嬢の顔を飾るヴェールが揺れる。
とってつけたような最後の対…
マックス・オフュルス監督の初期作🎥
後年の作品に見られるような流麗なカメラワークは殆ど見られず、淡々と大公と身分違う女性の悲恋を描きつつ、平和と自由を願う映画。
冒頭、「史実ではなく、資料に基づい…
“オーストリア皇太子がセルビアの青年に暗殺されたのをキッカケに第一次大戦が始まった” 世界史授業での無味乾燥な文章の裏側を知る格好の勉強材料でした(無論全て史実とは言えない部分は折込み済み)。188…
>>続きを読むオフュルス1940年の作品。WW1のきっかけにもなったサラエヴォ事件で暗殺されるフランツ・フェルディナンド公とその妻ゾーイ・ホテクとの恋愛をベースに描かれる。舞の場面がないので、そんなにオフュルスぽ…
>>続きを読む第一次大戦の引き金となったサラエヴォ事件で暗殺されるフランツ・フェルディナンド公とチェコ令嬢ゾフィーの悲恋を、女性映画の巨匠マックス・オフュルスの"究極の移動キャメラ"で描いた日本未公開作品。
舞…