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もうひとりのトム
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『もうひとりのトム』に投稿された感想・評価

3.3
卒論でADHDの当事者にインタビューをしていた経験があったので、ほぼテーマありきでこの作品を観ることにした。

メチルフェニデートの処方やADHDの診察の様子など、私でも馴染みのある描写が多かったし、エレベーターのボタンを全部押しちゃうとか授業中に席を立っちゃうとか、息子のADHD症状も分かりやすく表現されていた。

雪景色で母親が息子の耳を押さえて難聴を体験させながら「あなたのことも知りたい」って呟くシーンは凄くいい。
子役の演技やセリフも自然で、ドキュメンタリーを観ているみたいだった...

にもかかわらずそこまでのめり込めなかったのは、息子だけではなく「難聴の母自身にもADHD症状がありそう」なのに、そこにあまりフィーチャーされていなかったからかも。

落ち着きのなさを見ると息子は「多動性」のADHDで、母親の突拍子もない行動は「衝動性」のADHDっぽい。
息子との約束や時間を大切にしようとしている母自身にも実はADHDの特性があることを示唆する描写があった方が「何故こういうことができないんだろう」という正解が見えやすいし、何も知らない観客が「この母親は衝動的でイライラするな〜」という感想で終わらなかった気がする。周囲の環境は難しくても観客だけは母親に寄り添えるようなつくりにしても良かったんじゃないかな。

あと欲を言えば、息子のADHD当事者としての視点からの景色も見せてほしいな〜と母親と同じ気持ちになった。
ものすごいやばい『もうひとりのトム』が出てくるのかと思ったら、そういうことではなかった。

緩急やドラマティックさはなく、ADHDの息子と母親の日常と愛の物語。
何が悪くなるわけでも、何が良くなるわけでもない。
ただこの母子は、これからもこうやっていろいろな壁に当たりながらも、楽しく生きていくんだろうな、という温かいような切ないような気持ちになった。

ADHDという症状による敢えての描き方なのか、トムの本心が常にわからなくて、母と同じ苛立ちを感じた。
怒っているのか、つまらないのか、悲しいのか、楽しいのか…その雰囲気を演じていた男の子もとても良かった。

そうやって、息子はめちゃくちゃいい味出していたのに、母親がなんか…演技素人なのかな…何の感情も見えなくて…それが狙いなのかな…ちょっと理解できなかったけど。
kyoko
3.7
ADHDの息子を育てるシングルマザー(体型がザ・メキシカン)。
夜更けまで息子をひとり留守番させていた家に男を連れ込み激しいファック。うっかり「若くてろくでもない母親」のイメージにミスリードされそうになったのと同様に、投薬治療に副作用の疑念を抱き、独断で服薬をやめてしまったことから起こる周囲との軋轢の要因には、彼女を「貧困のシングルマザー」のステレオタイプに当てはめた先入観も絶対にあるはず。

彼女が人の話をあまり聞かない直感タイプであることは確かだけども。
息子に必要なのは薬でもなければキャンプでもなく、息子との約束を果たすこと。
この直感は母親でしか持ちえない。

ストレス解消法はセックスで、歌が下手で、肉体労働で昇給するくらい真面目に働く、どんな息子でも愛してやまない、彼女は最高の母親だった(元夫のスレンダーな彼女から借りた小っさいビキニにも果敢に挑むよ)。
そこで終わるの、な感じの静かなラストには、「まあこれからも大変だと思いますけど、どうぞよろしく」みたいなふたりの会話が聞こえてきそう。


父親が約束守れるのかが超不安。

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