もう50年前の映画になるのだが、「バービー」や「ウーマントーキング」が公開される年に観てもバリバリ有効なテーマ性。当時はどう受け止められていたのだろうか。
カサヴェテスは何も時代の先をいってやるなんて>>続きを読む
鮮やか。レストラン映画の傑作。
「ボイリングポイント」の口直しに。
NYの人気レストランのある一晩を切り取った群像劇。
親友をギャングに殺された店のオーナー。その息子で女たらしながら腕は抜群のシェフ長>>続きを読む
傑作ドラマThe Bearシーズン2に煽られ、レストラン映画が観たくなり気になってて見逃していた本作を。
個人的に出ていると嬉しくなる俳優のひとりスティーヴン・グレアム主演の長回しワンカット群像劇。>>続きを読む
きっとすごい映画だろうな、という予感はあった。だって、グレタ・ガーウィグだもん。
人間を模した人形という玩具の映画で、まさに人間社会をメタ的に批評しつつ最高にクレイジーでキュートなエンターテイメントコ>>続きを読む
「この作品を観ずしてインド映画ファンを名乗ること勿れ」(大袈裟!)「過去50年制作された映画でNo.1」(大袈裟!)「1000年に一本の作品」(大袈裟!!)
遂に伝説の一本、「炎Sholay」を観た人>>続きを読む
うーむ、面白い……!
こーなってくるとヤブ医者ヘルマーですら可愛く見えてくるのは何故だろうw
「デンマーク人はクソだ!」と吐き散らかすヘルマーは、露悪の限りを尽くすトリアー自身の反映なんだろうと思うと>>続きを読む
ブリュノ・デュモン監督の怪作、まさかの続編。4年ぶりにカンカン(クワンクワン)が帰ってきた!キャスト陣は軒並み続投。………おおおぉ、前作に輪を掛けてワケワカランw
もうお話なんて回収するつもりなんてハ>>続きを読む
「イノセンツ」のエスキル・フォクト脚本によるヨアキム・トリアー監督作。
ルイ・マル「鬼火」の原作でおなじみドリュラロシュ「ゆらめく炎」を現代のオスロを舞台に翻案したドラマ。
陰鬱としたプロットだが、退>>続きを読む
北欧版「童夢」こと「イノセンツ」を観たらアメリカ版「AKIRA」を観たくなり、帰宅後円盤を引っ張り出して観た。
もう10年前の作品なんだな。
最初に観た時も十分過ぎるくらいに自分もオトナだった筈だが、>>続きを読む
傑作「わたしは最悪」のヨアキム・トリアーの脚本パートナー、エスキル・フォクトの監督作。
同じく共同作の前作「テルマ」のサイキック要素はこちらの素養だったようで、北欧版「童夢」といった触れ込み。
ただそ>>続きを読む
ダダダン♪キングダム!このテーマ曲!
うわー、その昔WOWOWの放送でハマって以来のまさかの令和の世にスクリーン鑑賞!
久しぶりの鑑賞だったけど、やっぱめちゃめちゃ面白い!
幽霊救急車、少女の亡霊、不>>続きを読む
「バッドジーニアス」のチュティモンちゃん主演、フード業界版「セッション」fromタイ的なやつ。……かと思いきや……
パワハラでチュティモンちゃん可愛そうなことになるのヤダな、と思っていたら「料理の鉄人>>続きを読む
面白かった〜。売人とポン引きと娼婦の3人組。この組み合わせでこんな方向にお話が行くとは嬉しい驚き。
ネタバレな邦題は今すぐ変えて欲しい。
よくあるゲットーものの風体ではじまった映画が一気にねじれる序盤>>続きを読む
黒澤明作品を中心に三船敏郎のキャリアを振り返ったドキュメンタリー。欧米側からの視点なので、割と教科書的というか、おそらくコアなファンからすれば少し物足りないものかもしれない。
時間も短く、もっと多角的>>続きを読む
昨年2022、鬼籍に入られたNBAのレジェンド中のレジェンド、偉大なるビル・ラッセルの伝記ドキュメンタリー。
ナレーションにコリー・ストール、ラッセルの著作からの"彼の声"に名優ジェフリー・ライト。>>続きを読む
迷惑系YouTuberで自称ラッパーのアニーはコロナ禍でロックダウン中のアメリカに退屈し、元カレを訪ねてイギリスへ。
そこでも性懲りもなく方々に顰蹙と迷惑を撒き散らしながら配信を続けるも、ひょんなこと>>続きを読む
監督高畑勲、製作宮崎駿によるドキュメンタリー。
年明け、チャン・リュル監督「柳川」を鑑賞し感銘を受け、春にはJリーグ鳥栖遠征に託けて柳川の地を訪れる事が出来た。
古い日本の情景が残る観光地は幾つか知っ>>続きを読む
1980年代後半、イタリアナポリの下町生まれ3兄弟が海賊盤ミックステープで成り上がっていく様子を描いた実話ベースのドラマ。
SSCナポリを通じてナポリという街とナポリの人々の気質をわかったつもりになっ>>続きを読む
映画120年の歴史を辿るストーリーオブフィルム全15エピソード完走っ!ちょっと眠気を誘うな…wと思っていたマーク・カズンズ先生のナレーションの声も今となっては心地好く名残惜しい。
もっとたくさんの映画>>続きを読む
"映画とはアクションである"という大見栄を当代きっての映画スターがスクリーンに刻みつける。渾身の一撃(いや、この場合ニ連撃か。続くし)
映画創成期の「大列車強盗」やバスター・キートンまでもこの際思い起>>続きを読む
ラース・フォン・トリアー・レトロスペクティヴ2023にて。
せっかくなんで未見作品を。トリアーは「ダンサーインザダーク」以前までが断然イイが持論。長編2作目。
画面左上方に常に赤いフォントの本作タイト>>続きを読む
ジョン・カサヴェテス・レトロスペクティヴ・リプリーズにて。
カサヴェテス、実質の遺作。
愛の奔流のタイトルの通り、取り留めの無さを感じるカサヴェテス作品の中でも特に奔放で、その終幕のそこはかとない寂し>>続きを読む
一度は観てみたかった一本。ミシェル・ヨー様、映画初主演作。
ミシェル姐さんの美しさとキレキレのアクションはやはり度肝抜かれる。ダブル主演扱いのシンシア・ラスロックもいい。
女性バディアクションとしてか>>続きを読む
前回はフィルム時代の終焉と銘打ち主に欧米圏外作品中心の1990年代作品を俯瞰したが、今回は、いよいよ本格化したデジタル時代が映画をどう革新したかをハリウッド映画を中心に展開。
ターミネーター2、ジュラ>>続きを読む
JAIHO再契約にて、ストーリーオブフィルムも再スタート。1990年代。
ジュラシックパーク、マトリックス、ロードオブザリングを台詞で言及するに済ませ、虚飾の80年代から心の真実に迫った90年代へ。と>>続きを読む
今、観るべきアニメーション。
「ヒックとドラゴン」「ズートピア」と並べて語りたいCGアニメ史上に残る画期的傑作。
ディズニーFOX買収によるブルースカイスタジオ閉鎖でお蔵入りになっていた不遇作品がNe>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
初日初回に。終演後劇場からは拍手も。
大仰なタイトルと一切の宣伝や事前情報がない興行に、こちらも身構えてしまうが、どーせ「ポニョ」の時の様に肩透かしを喰うような軽快な作品が来るんじゃないかな?と密かに>>続きを読む
「悪魔のいけにえ」への率直な愛情とオマージュに溢れた前作「X」もかなり好きでしたが、前日譚たる本作は、もーう、超好き。
自分はホラー映画と同じくらいかそれ以上に、黄金期のハリウッドミュージカルが大好物>>続きを読む
靴を履いた小さな貝マルセルは祖母のコニーと2人暮らし。
ある日、偶然引っ越してきた映像作家ディーン・フライシャー・キャンプと出会い、その生活がSNSにアップされてバズり人気者となるが、ある出来事をきっ>>続きを読む
と、ある下請け広告代理店。
納期が差し迫り事務所で徹夜缶詰状態。
プライヴェートもそっちのけ、大手の引き抜きも迫る吉川は仕事に必死だが、同僚から「自分たちは同じ1週間を経験するタイムループにハマってい>>続きを読む
評判は聞き及んでいた劇団ヨーロッパ企画の劇場映画作品、第2弾。
使い古された"タイムループ"という設定ながら、その枠組を2分間きっかりのワンカット長回しで見せることによって、不思議な臨場感と可笑しさを>>続きを読む
めちゃくちゃ大ヒットしたし、映画ファンの間でも相当話題になった作品だけれど、「ちひろさん」からの流れでようやっと。
まぁ、何で今まで観なかったかというと、怖かったんですね……w
実際、本当に恐ろしい映>>続きを読む
家族だからって判り合わなければいけない訳じゃないし、男女がいたら恋愛にならなきゃいけない訳じゃない。
人が好きだけれど、同じくらいひとりでいることも大切にしたい。
声高に主張してくる様な映画ではないけ>>続きを読む
ポール・シュレイダーの新作。
集大成にて新機軸でもあった前作「魂のゆくえ」後と考えると、"お爺ちゃん、またその話?"とつっこみたくなる、"いつものポール・シュレイダー"な作劇はやや吸引力が弱い気もする>>続きを読む
Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下こけら落とし、マギー・チャン・レトロスペクティブにて。4Kリマスター版。
1930年代中国のサイレント映画時代に活躍しながら25歳の若さで自らの命を絶った伝説の女優>>続きを読む
「ハッピーデスデイ」「スイッチ」の我らがクリストファー・ランドンの新作。
所謂E.T.ミーツゴーストバスターズ。
想定のものに収まってしまう脚本はちと弱いが、はみ出し者たちへの共感を滲ませるランドンら>>続きを読む