本作の監督は、ポン・ジュノの助監督を務められていた方なんですね。
そのまんまセリフをハングルに入れ替えても違和感ないなぁ……と思って観てました。そしたら鑑賞後にWikiを見て、さもありなん、と。>>続きを読む
今どき「神経衰弱」なんてことばはトランプ遊びでしかお目にかかりません。かといって『ナーバスな女たち』という邦題では、内容のスラップスティック感は伝わらないわけで、絶妙な邦題、といえるかもしれない。>>続きを読む
1961年公開とあるから、1965年公開の『魂のジュリエッタ』を撮ったフェリーニが本作から影響を受けた可能性は十分にあるわけだ。ちなみにフェリーニが1920年生まれ、アントニオーニが1912年生まれ。>>続きを読む
オープニングでカート・コバーン使うの、いいですよね。あんなふうに女の声でアンニュイに歌われると、なんともエロティックです。しかし、(男にとって)扇情的なのはここまで。主役が女たちでも、フェミニティは意>>続きを読む
「本当の目的」という邦題。やっつけにも程があります。「ミッドサマー」に誰が「本当の目的」という邦題をつけるでしょう。「アンテベラム」に誰が「本当の目的」という邦題をつけるでしょう。「ハロウィン」に誰が>>続きを読む
なるほど。
これは面白い!
映画を鑑賞するって、これまで観てきた映画なり読んできた小説なりによって人それぞれの頭の中で話型の分類ができ上がっていて、それと照らしながら観る、みたいなことをするじゃない>>続きを読む
ダニエル・シュミット。恥ずかしながら、お初です。
こちらはポール・モランが原作。読んでおりませんが。モランはポール・クローデルと親交があったようで、クローデルが駐日大使だった時分に来日してるんですね>>続きを読む
イングランドの農村が舞台ですからね。ピーター・ラビットの世界がお好きな方なら、おそらく気にいるのではないか。私も好きです、英国の田園風景。
どうせ、泣かされるんだろうな、と覚悟してましたけど、案の定>>続きを読む
本作は『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者ヨン様の短編の映画化。原作を読まずに鑑賞です。あと数日でアマプラの無料配信が終了してしまうので。
批評家ウケは良かったはずが、日本ではレビューを見てもあま>>続きを読む
南米の映画ですね。パラグアイですか。南米のノリ、ちょっと懐かしいですね。男用小便器の水を流すのに、バルブを一々開閉しなきゃなんないとか。彼らはどこでも大便小便するイメージだが(偏見!)、本作でもそんな>>続きを読む
韓国映画のアニメはお初。公開時に気になってたんですけど、ついに観る機会を逸してしまって……。
先日日本のアニメ『バブル』を観て、レビューを書くのを見送るくらい、なんというか、やるせないというか、この>>続きを読む
マーベル映画の第二章の幕開けが本作だとすると、ちょっと前途多難という気がする。『シャン・チー』を観て、次なる敵は地球内部におわすか……と予想されたが、当たらずとも遠からず。
ただスケールがさらに大き>>続きを読む
映画って撮り終えたあと、主に監督が主体となって「編集」という作業にかかりきりになる。この理解で合ってますよね?
あ、でも、イオセリアーニの『汽車はふたたび故郷へ』で、映画がなかなか完成しないことに業>>続きを読む
『JUNK HEAD』好きであれば、この世界観にハマるはず。制作にティム・バートンが絡んでますので、ダークな世界にちょっと気恥ずかしいヒューマニズム入りますが、『JUNK HEAD』にも、まあ、ありま>>続きを読む
アメリカのバカを(くれぐれも「バカのアメリカ」ではないこと注意されたし)皮肉って、痛快この上なし。久々に観たよ、アメリカならではの大味な良作。観てただ笑うべし。
おもろ!
高級ワインは命にも代え難し>>続きを読む
少年の見る悪夢のシーンは、あれは我々の深層心理にある恐怖の根源的な姿をしかととらえているのではないか。『狩人の夜』の水中に揺れる死体と同じくらいに。悪党のハイボの造形も見事。「子どもより貧困を閉じ込め>>続きを読む
東池袋の高齢者による交通死傷事故は公判中だし、新型コロナ禍も現在進行形。
これらを映画なり小説なりに昇華するには相応の時間が必要だと思うのだが、本作は2021年の作品。相当短期間に撮られたものと推察>>続きを読む
ネフリにて二回目の鑑賞。復路のクライマックスで、日本語吹替がしばし途切れる場面あり。Netflix Japan の現状がうかがえます。
二回目のほうがより感動的でした。初見時は同じ作り手によるマッド>>続きを読む
『ゲット・アウト』と『ミッドサマー』を足して二で割ったような……などと書いたら両作に対する冒涜でしょう。
ラテン語タイトルですか。「アンテベルル(ラ)ム」とするのが正しいような気もしますが、小生のラ>>続きを読む
本作を観ると、ヘンリー・フール・トリロジーと銘打つことがいかにも後付けと思われてくる。
実際、トリロジーの一作目を飾る『ヘンリー・フール』の公開が1997年で、本作『フェイ・グリム』のそれが2006>>続きを読む
近くのビデオショップの監督別コーナーで「パリゾーン」と紹介されていたことから、長らく小生のなかでパリゾーンだったパゾリーニは今年生誕百年を迎えるとか。今年は『テオレマ』と『女王メディア』が御用達の映画>>続きを読む
魂の、がよくわからない。原題は《Giulietta degli spiriti》。la casa degli spiriti で「精霊の家」となるのはわかるし、意訳すれば「精霊に取り憑かれた家」とな>>続きを読む
本作を観たのが昨年の暮れで、その興奮冷めやらぬうちに原作を読んでからレビューを上げようと思っていて、どうもドストエフスキーの、あの勿体ぶった語り口とこちらの反りが合わなくて(文章が汚いのも翻訳のせいば>>続きを読む
アーサー王伝説のなかでも、いわゆるブルターニュもの、円卓の騎士たちと聖杯をめぐる物語の後日談を扱っている。中世ヨーロッパに成立する文学は、クレチアン・ド・トロワにしろヴィヨンにしろ、直截的でなんとも禍>>続きを読む
ほんとうに怖いホラー映画が観たいとあれこれ物色するうちに、気づいたら観てました、『The mole』。
モグラ男が次々と人を地中に引き摺り込むという新手のホラーと思いきや、世にも奇妙な「楽園」にスキ>>続きを読む
『トラスト・ミー』『シンプル・メン』『愛アマチュア』『FLIRT』と観てきて、作品を重ねるごとに良くなっていくという印象。オフビートもここに極まれり、という本作ですが、ヘンリー・フールトリロジーの皮切>>続きを読む
故人のことを悪く書きたくないのは言わずもがな。日本映画に多大なる貢献をされたと思うからこそ、こちとら仕事帰りの2時であっても観るぞと決めたら観るわけです。
生前に観ろや、と言われればグウの音も出ませ>>続きを読む
お話の設定があまりにもご都合主義的と言いますか。まぁ、エンタメだし、祭りだし、お固いこと言うなよ……と言われればそれまでなんですけど。
ドクター・ストレンジの、「同じ釜の飯食ったから勘違いしてたけど>>続きを読む
登場人物たちが超能力を発揮する場面では、観ていてこちらも力が入ります。
その力みを特撮が誇張するという戦略が、うまくハマったのでしょうね。鼻から血が出たり、血管が浮き出たり、しまいには頭部が爆発した>>続きを読む
レオス・カラックスの新作⁈ とアップリンクのポスターを観て以来、四月の小生のビッグイベントはこれに決まっていたのですが、なかなか時間が取れず。本日強行突破。
ブースの前に陣取った音楽プロデューサーら>>続きを読む
今観ても冒頭からカメラワークにため息つきます。ヒッチコック映画はどれもそうですが、観ていて「構図」というものを意識せざるを得ない。映像作家なら、手本にしないではいられないでしょうね。
love bi>>続きを読む
『キャピタリズム』で正義の味方オバママンを見事に(あざとく)演出したマイケル・ムーアですが、本作はオバママンの化けの皮を剥がしますから、それを観るだけでも一見の価値ありかと(かくいう小生は若い時分、オ>>続きを読む
めっちゃ怖いホラー映画が観たくて検索するも最近目ぼしいものがとんとなく、気がついたら観てました、本作。
朝日文庫から出ている『プーチンの実像』をちょうど読んでたところなので、いい勉強になりました。朝>>続きを読む
予告編ではこの面白さは全然伝わらないのではないか。てか、予告編がミスリードしてますよね。もちろん、人をして、観たいとはイマイチ思わせない、悪い方へ。
かと言って、ほかにやりようがあったかと問われれば>>続きを読む
前作『RAW』と比べるとゴア表現はだいぶ控えめ。カンヌ・パルムドールも納得の、作家性の高い作品に仕上がっている。最後は不覚にも心打たれて泣きました。
ジェンダーに対する意識をこれほど先鋭化する作家も>>続きを読む
お口はすっかりフェリーニでしたので、選択間違ったかも……と思ったのも束の間、思いがけず良き作品でした。
最短で要約すると、チャルラータという娘が小説を書き出すまでの物語(そこからまだ紆余曲折あります>>続きを読む