オーラは、自分にも人にも正直な女の子だなと感じる。怠惰だ、と言えばそうだし、友達にも迷惑をかけてるけど、なんだか信用できる。悩んだ時に立ち止まることができるならそれもいい。動き出したら、すごいスピード>>続きを読む
妻を亡くし認知症を患った老人ゼヴ・"グッドマン"が手紙を頼りに進む復讐劇。人の記憶というのは曖昧で、妻が亡くなったことを何度も忘れるように、忘れていることの方が重要というか真実というか、そういうものな>>続きを読む
少女から女性へと成長する一瞬の煌めきが永遠になってしまったような、脆くて儚い映画。
命を絶つ5人姉妹の言葉で語られることはほとんどないなかで、「先生は13歳の女の子でないもの」という言葉は、確信的。>>続きを読む
この後、何が実際に起こるか知っている立場で眺める日常は、何気ないことが全て、不穏に映る。そして、何も起きていないように見える普通の高校生日常も、意識すると、いろんなことが起きている。
『ボウリング・>>続きを読む
森山未來が当時小学4年生、佐藤江梨子は中学1年生、ということで映画でもその実年齢から経た時間で描かれているけれど、森山未來が発したように、この年頃の子供の記憶というのは、1、2歳でも大きく違う。まして>>続きを読む
楽しいことを発明したワクワク感が、50秒という限られた尺の中で映し出される各映画の中に滲み出ている。そんな映画を観た観客たちの反応を想像するだけでも楽しい。
50秒という感覚を体に染み込ませて"物語">>続きを読む
人は人の何を愛すのか?という問いを、映画ならではのファンタジックな設定で描く、面白くもあり、心がギュゥっとなる作品。
性別、年齢、人種を超えて、一人の内側にある心と心を通わせる、愛の中にある喜びや苦し>>続きを読む
身を委ねるでもなく、かと言って何かを目指すというわけでもなく、なんだか彷徨う若者たち。気怠く、渇いた空気感の漂う絶妙な会話と間、エヴァの纒う雰囲気、クセになる。
寝ながら観ていたら、本気で寝てしまっ>>続きを読む
誰しも、大切な人を失った悲しみに真正面から向き合い始める、あるいはその現実を受け入れる、には時間がかかるのだろう。
少女のためを思って新しい環境へ送り出す親族と受け入れる親族。残された者たちは必死に少>>続きを読む
春になり、買い物に行きたいな、出かけたいな、という気持ちがムクムク出てきたのを、なんとなく押さえつけてくれるのでは、と期待して。
案の定、買い物依存症のレベッカの行動を眺めると、こういう類の物欲は馬鹿>>続きを読む
スタイリッシュな雰囲気を醸した、詐欺師映画。
絶対私は騙されているんだろうな、とわかりつつも、やっぱり完全にはわからないし、思った通りでもない結末。
ウィルスミスとマーゴットロビーの愛の駆け引きや、>>続きを読む
塚本晋也とcoccoという時点で覚悟しておくべきだった…。
なかなか過激な描写だったので、生半可な気持ちでは向き合えない、覚悟がいる映画だな、と、なんとなく観始めたことを少し後悔。コトコのような人と>>続きを読む
40分弱という中で、LGBTという題材を高校生の1週間で描く作品。
当事者の立場、周りの人間という立場、どちらにも身を置いて見て考えることができる。
あらゆるタイミングに、どうしたらよかったのか?と思>>続きを読む
東日本大震災から5年後の2016年に、10年後の未来や夢を綴った小学生の作文を基にしたショートフィルム。
映画そのものは別として、実際に経験してたことを踏まえて夢を書く。そして、映画で描く。子供にと>>続きを読む
脚本なしの即興演技による映画。
でも、狙った画や印象的な赤とか…映画だった。
即興演技って究極の役作り、というか究極に役になりきるものなのかも。
相手から放たれた言葉が聞き取れなくて、あるいは聞き>>続きを読む
人間の過激な振る舞いの根底には恐怖心があるということ、そして、それぞれの立場で集団を形成すると過激さが増し、人々を追い詰めるということ、こうした恐怖に対する人々の振る舞いや心の動きがよく描かれている。>>続きを読む
1980 年代、サッチャー&レーガン政権下の新自由主義の広がりや労働者のストライキ・移民排斥といった社会不安の情勢を扱いつつ(まさに現在に続く社会の課題の始まりの時代)も、音楽には、ブルース・スプリン>>続きを読む
重度の自閉症を患う青少年の受け皿を担うブリュノと社会からドロップアウトした若者たちの就業支援を担うマリク。
社会や制度からこぼれ落ちるものを必死で受け止める彼らの代わりがない。ピアノの旋律が美しく、>>続きを読む
20 代で終わりのある恋をした人たちの断片を集積したような映画。
「同じ」であることに心が躍って恋が始まり、就職活動などの社会の障壁などを経て、時間と共に「同じ」であったことが離れていく感覚、違いが>>続きを読む
2001年のNY同時多発テロを背景とした、2003年からのイラク戦争におけるアメリカの過ち。政府の失敗が全てのしかかるのは前線で戦う兵士達。
現大統領のバイデンも当時外交委員長という重役であり、賛成票>>続きを読む
映像がとても美しくて、その美しさがなぜか胸を締め付ける。言葉にできない感情に押しつぶされる時間でした。この親子の関係を愛として昇華/消化できるのかぁ。''親父が唯一くれた価値あるものは痛みだけだ"とい>>続きを読む
ピケティの話題作は読んでない(というか挑める気がしない)ので、映画でサクッと勉強。
資本主義の問題を理解する上での歴史の説明がとても分かりやすいし、現在1%の富裕層に集中する資産・富は、貴族社会の頃>>続きを読む
ガイドのようにコロンバスの建築のウンチクを話すケイシーが、倒れた父のために街に戻ってきたジンと建築を巡るやりとりの中で、少しずつ、ほんのわずかだけれど自分の思いも語り、一歩を踏み出す物語。
彼らの父母>>続きを読む
子供の頃に母と見た時、なんとロマンチックな!なんて思った記憶。
そして久々に見て、廃れた心の自分にがっかり。
そう考えると、母がいつまでも恋愛作品を見てるのは、なんだか素敵だなって思えてくる。
終始流れる哀愁漂うクラシックギターがとても美しい。音楽、ロケーション、小説原作らしい台詞は美しい。美しいんだけど、ハマらない…。どうしてかな。
年齢設定がよく分からない(原作で38歳と40歳だとか)>>続きを読む
テンポが早くて、初めは誰が誰だかよくわからなかったけれど(巻き戻した)、センスの塊みたいな構図・セット・色の組み合わせなどなど、みていて飽きないし、次から次へと豪華なキャストが出てくる。
とはいえ、架>>続きを読む
たまたまブルーベリーパイは選ばれなかったから残った。ただ選ばれなかっただけで、ブルーベリーパイがダメなんじゃない…。なんだか切ない気持ちになる。
一方的に話しかけるように遠くから手紙を送るエリザベス>>続きを読む
ウディ・アレンのレイニーデイ・イン・ニューヨーク、ソフィア・コッポラのオン・ザ・ロックに立て続けに出てきた、カーライルのベーメルマンス・バー。なので、勢いでカーライルのドキュメンタリーを。
カーライ>>続きを読む
"現実は夢をあきらめた人の世界"だなんて、ぐさりと刺さる。
なんでも起こるニューヨーク、雨も似合うニューヨーク。
チャット・ベイカーのeverything happens to meが沁みる。
出て>>続きを読む
人生初のドライブインシアター!
ミュージカルも他の映画作品もみたことがないので何も比較は出来ないけど、鑑賞体験込みでとっても楽しかった。
オリジナル知らなくても、ガッツリ現代に置き換えてるのが分かる>>続きを読む
どこかよく分からない世界観にある監獄で、囚人が死んだ事件について、刑事たちが容疑者(松田龍平)と被害者(安藤政信)の過去や囚人たちの監獄での様子を調べながら真相を探る…のだけれど、なんというか、コンテ>>続きを読む
タイトルとかっこいいキャプチャー(フライヤー)に惹かれて、初ウルグアイ映画。
映画館の話であり、映画が好きな人の人生の話。
ラジオでの映画館の役割や映画を見ることについての話が面白かった。
何か大切>>続きを読む
1972年、ニクソン大統領が2期目の再選を目指す中、大統領選の終盤に起こった民主党本部への盗聴侵入事件を発端とした'ウォーターゲート事件'を追い続けるワシントンポストの二人の記者目線のストーリー。>>続きを読む
その人にとっての正しさは、他の人にとっての正しさではないし、世間一般の正しさを振りかざしても、気持ち良く生きられない。
にしても、セレステは言い過ぎ。とはいえ、自分にも心当たりもなくはない。正しさの考>>続きを読む
いい塩梅のラシダ・ジョーンズ演じる中年女性ローラと、こんな父親いたら実際は嫌だろうけど、ビル・マーレイのチャーミングさも相まって、なんだかいいなぁ…って思ってしまう父娘の関係。
明らかに高い水準の生>>続きを読む
1963年のアメリカテキサス州ダラスから始まる、脱獄&誘拐犯のブッチと人質の少年フィリップによる温かく切ないロードムービー。子供に自身の境遇を重ね、互いの父と子のあり方を補うような関係を築く温かさもあ>>続きを読む