真田ピロシキさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.9

是枝裕和監督の2012年ドラマ『ゴーイングマイホーム』を今見てて子役の蒔田彩珠さんがとても上手いと思って現時点で一番大きな役と思われる本作を鑑賞。

年代は携帯電話を持っておらずオアシスのモーニンググ
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運び屋(2018年製作の映画)

3.6

『人生の特等席』が最後の出演作品になったらちょっと嫌だなあと思っていたイーストウッド久しぶりの主演作。当時90歳を目前にしてたイーストウッドさんは「近頃の若い奴はいつも携帯とかインターネットだ」という>>続きを読む

悪のクロニクル(2015年製作の映画)

3.6

あらすじ紹介から殺人を隠蔽した刑事がドツボにハマって行く話だろうと想像しててそれであながち間違ってはいないんだけど、こんな大きなスケールに広がるとは思わなかった。

"賢明な解決策"という台詞が印象深
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.3

絶望した人間を自暴自棄になったまま放置すれば恐ろしい事が起きる。あまり上から目線で下層の人間をジャッジしたりあまつさえ笑い物になんかするんじゃない。本作のトーマス・ウェインやマレーに代表される富裕層は>>続きを読む

カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」(2019年製作の映画)

3.2

こんなのがあったのは知らなかった。

One Cut of the Deadが好評で製作されたという続編とその舞台裏の2部構成フォーマット。今回の舞台はハリウッドだが絶対ハリウッドに見えないよなから始
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

これは良い。もちろんありえない話であるが多分そんなに嘘がない。事故で視力を失った主人公なつめをデアデビル方向には向けず一般人路線を貫く。耳はどうやら良いらしく背後の感覚も優れているようだがあくまで常識>>続きを読む

愛と闘病: 自閉症(2012年製作の映画)

3.7

私自身が自閉症スペクトラムであるが安心して見ることができた。Amazonでのタイトル「誰も知らない究極の愛」は盛りすぎだ。もっと軽くて良いし、そうでなくてはいけない。

本作に登場する何組かの親子は皆
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

3.5

この名前にしてからマット・デイモンの映画を前以上に見なくなったので興味を惹きそうなこれを選んでみた(笑)

事前にシェールガスの事はざっくり調べてデメリットについても知ったのでストーリー展開には困惑。
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カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.8

本当は緊急事態宣言の時に見るべきだったのでしょうが。

今回も、いや前回以上に虚実の境を乗り越えて展開される輝かしいクリエイティブ精神。時間は短いものの、コロナ禍で娯楽が制限された中で発信されたこれは
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

賞を取ったポン・ジュノの格差社会映画で貧困家庭が金持ちの家に入り込む。そのくらいの情報しか抱かずに見たので犯罪コメディーやってた頃は意外だった。いやね、てっきり金持ち家族を監禁するなり洗脳するなりして>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

3.9

トランプにはつくづくウンザリだ。しかし最近の失態と支持率を考えれば数ヶ月後には消えてくれるだろう。そんな安心を補強してくれる映画を期待していた。如何にトランプがクソ野郎であるかをプロパガンダしてくれる>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

3.7

漫画は合従軍のとこまで読んでた。同じジャンプ時代劇漫画の実写化で比較したいのは『るろうに剣心』。結論から言うと剣心の一作目には及ばないが二作目三作目よりは上と感じた。ストーリーは少々削っているもののか>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.7

実に10ヶ月ぶりに映画を見た。全く映画情報を仕入れなくなったので本作も事前情報ほぼ0で臨んだのだが、『ゲットアウト』の監督なので今回も人種差別ホラーだろうと思い込み、Black Lives Matte>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.0

10年以上前にこの映画を見た時はタランティーノが初めて外したと思ってた。女のつまらない長話を聞かされ折り返し地点のクラッシュシーンで盛り上がりまた長話の後に笑えるフルボッコを拝む変な映画だと。その頃よ>>続きを読む

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.3

正当なシリーズ続編。戦いの舞台が市街地と森になっているのが1と2を踏襲していると言える。と言っても街は大都会でなく田舎町なので2要素はかなり薄い。2好きなんですよ。あの都市伝説的な香りと狩猟民族プレデ>>続きを読む

パニック・マーケット3D(2012年製作の映画)

3.5

津波で浸水した沿岸のスーパーにサメ襲来!という出オチサメ映画と思ったら意外とかなりまとも。恋人の兄貴をサメに殺される冒頭からしてかなり真面目に撮られてて、そのトラウマを引きずるようにネタには走らない。>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.2

韓国民主化運動か韓国の俳優に詳しいのでなければとっつきは良くない。警察、医者、検事、記者、民主運動家。様々な人の名前が矢継ぎ早に出てきてはそれを整理する間も顔を覚えることすら覚束ないまま局面は進んで行>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(2018年製作の映画)

3.3

アナログエージェントがデジタル時代に戻ってきた。ということで最新機器を使いこなせないギャップが笑いのネタになるのかと思っていたが必ずしもそれが結びついてなくていつものローワン・アトキンソンコメディ。タ>>続きを読む

はじまりのボーイミーツガール(2016年製作の映画)

3.6

全然聞いた事のない映画だったが2週間前Amazonで100円レンタルされてた時にタイトルとあらすじにビビッと来て借りた。そういう気持ちで見るには当たりの映画だった。


突然恋する女の子に近づかれるも
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.0

蛇足ではないしお約束に安住もしない。今日日ディズニープリンセスが自立したキャラなのはみんな知っている。しかし王子であり父でありヒーローたるキャラクターと明確に離れて別の道を歩ませたのは今までなかったの>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.0

この映画がNHKで放送されるらしい。公共とは名ばかりの忖度ボッタクリ放送が流せる戦争映画ってつまりはそういう耳障りの良い戦争映画ってことじゃないんですか?だって『野火』なんかグロ表現がなくてもきっと流>>続きを読む

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.3

エモいという言葉も濫用しすぎてそろそろ胡散臭い。「結局」のところしょうもない若さを送った中年がせめてでも取り戻すため若年層にどうにか自分を重ね合わせようとしているだけなんじゃないかと度々自問する。端的>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.3

ガッカリホラーみたいな声を聞いたことがあってそう言いたくなる気持ちは分かります。サスペンスホラーとして見ると微妙。ステルスゲームでやってろって話になりますよ。私はホラー部分をあまり重要視されていないと>>続きを読む

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.0

ゲームをやらない人には斬新な作品なのでしょう。こういう試みを映画の形でやる意義も理解できます。

ですが私は現代を生きるゲーマーです。アドベンチャーゲームも好きです。優れたアドベンチャーゲームは実際の
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

2.7

なんだかヤングジャンプに載ってそうなリアリティ。漫画原作なのだろうか?ワーナー配給なのが日本のそうした漫画実写化映画と近しい雰囲気をより感じさせられる。バイオレンスでスタイリッシュでミステリアス。悪く>>続きを読む

インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

2.5

マッチポンプ。

スーパーヒーローに対する批評性は批判しているフリだけだったBvSやシビルウォーより真剣味がある。活躍するための犯罪が起きるのを心待ちにしているかのようなイラスティガールや隠せていない
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花とアリス(2004年製作の映画)

4.0

Netflixでアニメのやつが配信されてて見る前に基の映画を見返しておきたいと思っていたところに蒼井優の結婚発表を聞き見るなら今でしょとレンタル。もう15年も前の映画になりましたか。かなり忘れている。>>続きを読む

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

4.3

TVで何度か見て結構楽しかったこの映画。いつの間にやら主人公達と近い歳になっていました。そうなると感じることも違ってきててより味わい深い。

私事で2ヶ月前に姿勢と精神の安定のためにヨガを始めたのです
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包帯クラブ(2007年製作の映画)

3.4

きのこ帝国のにわかファンとしては役者時代の佐藤千亜妃を何としても見たい。堤幸彦は嫌いなのですが千亜妃がそこそこ大きい役で苦労せずに見れて一番まともそうなのがこれでした。千亜妃映画としては大変満足。数年>>続きを読む

バニシングIN60”(1974年製作の映画)

3.8

正直に告白します。前半は車に興味がなければ所詮こんなもんかと思ってロクに見てませんでした。高級車見せられても知らんし。だから主人公のキャラクターを全然把握してない。話の目的が何なのかすら聞いていない。>>続きを読む

弁護人(2013年製作の映画)

4.5

今月末に釜山へ一泊二日で行きます。その気持ちを高めようと釜山舞台の映画を選んだだけだったんです。1980年代初頭の韓国で国家による冤罪という時点でどういう話なのかは予想してたんですが重さを甘く見ていた>>続きを読む

ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.3

一つも見たことなければ興味もない映画シリーズを適当に見てみる実験。車は持ってますが軽だし1週間に1度仕方なく運転するのがほとんどなのでよく知りません。車が爆走するだけのイケイケ映画だと思っていてミシェ>>続きを読む

コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団(2016年製作の映画)

2.5

精神と身体の安定のために週1でヨガ教室に通っててカナダのヨガガールコンビがミニナチスと戦う本作に宇宙の繋がりを期待して見ました。ヨガ歴がまだ短いからかストリートファイターVでダルシムを使えないからか笑>>続きを読む

流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

2.5

遂に中国がこんな愛国心と家族愛を山盛りにしたエメリッヒ&マイケルベイ的ディザスター映画を作るようになったのかと感心。脳内でエアロスミスが流れそうです。残念なことにもう私には作った国がどこであれこの手の>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.7

バッファロー66とゴーストワールドと嫌われ松子の一生を同時に観たような体験。

中学生の時から妄想彼氏を10年思い続けてた所に突然リアルで告られたヨシカ。このヨシカの人物描写が良い。大勢の他人とワーワ
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スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

1.5

ピカチュウの実写映画をやるそうなので子供の頃以来にこれを見ました。古いゲーマーなのに任天堂とは縁が薄かったのでポケモンは全然知りません。マリオもあまりやったことないです。

それでもこの映画がマリオと
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