真田ピロシキさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

2.7

タトゥーは消せても犯した罪は消せない。

レイシストのブライオンがシングルマザーのジュリーと恋に落ちた事で転向する様子を描いたストーリー。実話を基にしたとあるが、このシングルマザーの下りは実話に含まれ
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.6

ハリーポッターの便利な死体。ハリーポッターは2本くらいしか見たことない。ジェットスキーになり水道になりロケットになり弓になって友達機能も搭載。お値段は何と驚きのちょうど10000円。そんなノリのバカ映>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.7

『はちどり』か『悪人伝』を見に行こうと思っていたのだけどどうにも重い映画や過度にバイオレンスな映画を見る気になれず予定変更。噂になっていたポンコツ捜査官達が張り込みのためにチキン屋を買い取ったらまさか>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.7

2は面白かったが相撲アサシン以外あまり思い出せないのでこの映画がなんでこんな話になってるのか分からない。ホテル内で人を殺した?言われてみるとそんなことあったような。

そんな訳でストーリーの理解を諦め
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ブラッドレイン 血塗られた第三帝国(2010年製作の映画)

1.8

オーバーウォッチのハロウィンイベントをやろうと思ってPS4つけたらアップデートがなかなか終わらなくて待ってる間再生。80分程度しかないしゲーム映画だからちょうど良い。監督はウーヴェ・ボル先生。ボル先生>>続きを読む

獣道(2017年製作の映画)

2.5

ジャケ写の特攻服ねーちゃんにビビッと来るものがあって見てみたがファンタジーのヤンキーを眺める映画ではなかった。こりゃ良い悪い以前に好かない映画。地方都市の鬱屈表現は高いレベルと思うが、そんなもの映画で>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

3.4

本作の広告を見て芦田愛菜をパシフィックリムでしか見た事なかったなと思い興味を持って調べてみたら原作が『むらさきのスカートの女』の今村夏子だと知り読んでから映画を見た。既読の原作ものを見る時はどう改変し>>続きを読む

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂(2010年製作の映画)

3.4

軽く見れそうなのを見ようと思ってそう言えば映画鑑賞再開してからまだゲーム映画を見てなかったなと思い、前に見た事あってちょうど原作のリメイク発表されたこれがうってつけかと。このシリーズは滑らかな動きが特>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

深夜の銭湯では殺人が行われてた。物騒な文面だ。シリアルキラー系か黒社会ものにしか思えない。しかしこの映画、Amazonのジャンル区分ではコメディと書いてある。どういうことだ。ブラックコメディなのか?>>続きを読む

アシュラ(2012年製作の映画)

3.1

セールされてた原作漫画の電子版を読んだので再鑑賞。単体で見るとそう悪いものではないけれど、原作のアニメ化としてはちょっと良いとは言えない。

まず圧倒的な尺不足。本作ではアシュラが若狭に母性を強く感じ
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スウィート ヒアアフター(1997年製作の映画)

3.3

VHSの頃に見てよく分からなかった映画。この歳になれば分かるかなと思って再挑戦したが果たして。

スクールバスの転落事故で多数の犠牲者を出したカナダの田舎町に弁護士スティーブンスがやってくる。遺族に対
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ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた(2006年製作の映画)

3.9

信頼の置けるFOXサーチライト。片田舎でウェイトレスとして働くパイ作りの名人 ジェナ。不幸な結婚生活を送る彼女は今の状況から逃げ出したくて賞金の出るパイ作りコンテストに参加したがっているが支配的な夫 >>続きを読む

リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年製作の映画)

3.0

オアシスはリアルタイムで聴いてた思い入れのあるバンド。ボーカル リアム・ギャラガーのオアシス解散から今に至るまでの経緯を追ったドキュメンタリーであるが、リアムにはあまり興味がなくてビーディーアイの解散>>続きを読む

EXO <エクソ:地球外侵略者>(2016年製作の映画)

2.6

『ゲーム・オブ・スローンズ』のド外道野郎ラムジー・ボルトンが主人公のSF。エイリアンの性器を切り落としていたぶったり殺して犬の餌にする話ではない。ノーマン・リーダスも声で出演。

映画が始まってから何
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飛べない鳥と優しいキツネ(2018年製作の映画)

3.7

福岡アジア美術館にて鑑賞。福岡アジアフィルムフェスティバル上映作品。

原作は韓国のWeb漫画『女子中学生A』。女子中学生の飛び降りを報じる新聞記事とその後に続く飛び降りシーンからかなり不穏なものを覚
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.4

ピーター・ジャクソン監督による200人にも及ぶ退役軍人のインタビューと100時間の記録映像を編集した第一次世界大戦ドキュメンタリー。第一次世界大戦時なので元素材はモノクロだが本作はデジタルによる映像ス>>続きを読む

独立愚連隊(1959年製作の映画)

3.2

今の日本では戦争活劇というジャンルを作るのはかなり難しいと思う。一にはアメリカなんかと違って第二次世界大戦以後は戦争を経験してないので実体験がなく、もう伝え聞いた戦争映画のフォーマットを踏襲するしかな>>続きを読む

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.8

子供の頃にTVで見て面白かった記憶のある映画。面白いにも色々種類があるけれど、この映画はあれこれ考えるまでもなくフツーに面白いと言える類の誘拐コメディ。この頃の岡本喜八と言うと前後にヘンテコ時代劇の『>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.0

これぞカルト映画。色々ぶっ飛びすぎてて言葉が出ない。大林宣彦の劇場映画デビュー作でCMディレクターの実績しかなかった大林が100%作家主義を発揮させた怪作。GOサインを出した東宝が凄い。東宝の偉い人は>>続きを読む

イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)

2.5

史上最大レベルの台風で避難所にまで行ったのですが幸い大した事にはならなかったので交通機関止まってて休みだし記念にこの映画。

大竜巻に見舞われた人々の人間ドラマや「一生に一度の竜巻が今では一年に一度起
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

シャロン・テートの仇だ思い知れくそったれマンソンファミリー!というタランティーノの叫びが聞こえてきそうなオーバーキル。映画を使って歴史に復讐を仕掛けるのは『イングロリアス・バスターズ』でのヒトラー含め>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.8

原作小説を読んでるので変更点で気になったところから述べてみる。主人公ライネンがトルコ移民で父と不仲になっているのは、「祖父がいなかったらあなたはケバブを売ってた」と言われてたようにライネンに道を示した>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.3

ソ連の殺人マシーン ドラゴの息子が対戦相手と聞いた時に少し嫌な予感がした。何せこの映画の主人公がアポロの息子でロッキーの弟子という二世キャラなわけじゃないですか。それで対戦相手まで二世キャラにされると>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

2.5

特別好きなわけでもないのだけどEVAは全部映画館で見てる。思い出すなあ旧劇場版。ガキだったぼかああれを意味が分からないけどとても前衛的な表現だと思ってたんですよ。単に庵野の野郎が投げ出したんだと知るま>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.7

昔からヌーベルヴァーグはよく分からなくてこれも難解な映画だろうが30分だからと思って見たが面白くて二度観た。

全編モノクロのスチール写真とナレーションのみの構成というとても商業映画とはかけ離れた作品
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ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)

3.5

タイトルから「ゾンビハントだぜヒャッハー!ジュラシックパークのようにセキュリティがダウンしてウギャー」みたいなバカ映画を想像するが実は結構骨のある映画。原題はThe Rezort。

ゾンビの真実につ
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チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『タンジェリン』や『フロリダプロジェクト』のショーン・ベイカー監督作。

ポルノ女優のジェーンがガレージセールで買った魔法瓶に大金が入っており売り主の老婦人セイディーに返そうとするも返品不可と突っぱね
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THE AGE OF STUPID(2009年製作の映画)

3.4

地球温暖化によって文明が崩壊した2055年から2008年の映像アーカイブを再生するという設定のドキュメンタリー。奇抜な設定の割に作りは真っ当そのもの。Amazonには『愚か者の時代にいる』という邦題が>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.5

まだアメリカンコミックヒーローが好きだった頃に同名の漫画を読んだ事があったが、使い捨てスパイダーマンを沢山出すのが好かず、東映のアレみたいに出オチのような展開するのも面白くなかった。今となっては並行世>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

4.0

本当は8月15日が近いからと言って戦争に関連する映画ばかり見るつもりはなかったんだけどなんとなくそんな流れになってしまい当日は信頼する塚本晋也監督の本作を選択。3度目の鑑賞となる。市川崑版も見たことあ>>続きを読む

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.9

昨日のマルモイに続いて日本軍加害の描かれた映画を見てみる。この映画を反日と捉える人がいるようだが傲慢ですね。日中戦争当時の中国を舞台にして日本軍を好意的に描くわけないでしょう。記憶の上ではもっと上辺だ>>続きを読む

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.2

1年半ぶりに映画館に行った。8月15日を目前に控えた日本人としては戦争に関する映画を見ようと思ったのですが、戦争被害の映画を見て分かった気になるより加害が描かれた映画も見るべきと思い本作を選択。題材が>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

2.7

フランスで実写化されたシティハンター。吹き替え版では獠や香や冴子といった名前にツッコミたくなる気持ちは日系フランス人ということにして納得しよう。もう春麗くらいしか覚えていないジャッキー・チェンのアレに>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

3.4

本当日本軍って最低最悪のクソ軍隊。

沖縄は陥落し日本中を空襲に見舞われて原爆を二発落とされソ連にまで侵攻されてもなお本土決戦を主張できる脳の腐った軍部どもに吐き気がする。コイツらの主張ってのが300
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.8

『花とアリス』の前日譚となるアニメ作品。当時聞いた時は何で今更と思いアニメでやる意味も鈴木杏と蒼井優を続投させられることくらいしか浮かばなかったのだけれど、これが見てみると実に岩井節です。ブルーを基調>>続きを読む

ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー(2014年製作の映画)

3.8

ビデオゲーム史に詳しい人には有名なアタリショック。その原因となったと言われるETのカートリッジが砂漠に大量廃棄されたという都市伝説を検証する。その様子は遊び半分じゃなくて考古学さながらの真剣さ。

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