垂直落下式サミングさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

垂直落下式サミング

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靖国 YASUKUNI(2007年製作の映画)

3.5

8月15日。毎年この日には、様々な人々が様々な理由で靖国神社を訪れる。
このドキュメンタリーは靖国神社内で今も働いている1人の刀鍛冶へのインタビューと、8月15日に境内を訪れる人の声と姿をつなぎ合わせ
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ウィズ(1978年製作の映画)

4.7

先日、1939年版の『オズの魔法使い』をDVDでみたのだけど、子供のころテレビ放映で観たのとは違ってビックリした。
僕が知ってるオズの魔法使いは、もっとこう、ケバい感じというか、バタ臭いというか、兎も
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戦火の馬(2011年製作の映画)

4.5

第一次世界大戦は、毒ガス、有刺鉄線、機関銃と、非人道的な近代兵器が本格的に実践使用された、人類の歴史上初の国と国との総力戦だった。
敵陣に向かって塹壕を1ヶ月に1メートルとも言われるペースで掘り進めて
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デモリションマン(1993年製作の映画)

4.3

1996年に冷凍刑に処された凶悪犯罪者のスナイプスが36年の時を経て復活し脱獄するが、コンピュータで徹底管理制御されたクリーン社会となった未来の国家権力の倫理規程では、前世紀の価値基準を持つ悪人になす>>続きを読む

スペシャリスト(1994年製作の映画)

3.2

スタローン演じる爆破の専門家が、両親を殺した犯人を復讐のために暗殺してほしいとシャロン・ストーンから依頼を受け、標的を次々と仕留めてゆくアクション。
「セクシャル爆破アクション大作」というキャッチコピ
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続ある愛の詩(1978年製作の映画)

4.1

泣きの涙で大ヒットした一作目に比べると批評的には散々な二作目だが、私は本作の方がずっと好きだ。
「愛とは決して後悔しないこと」とは、なんとキザなセリフなんだろうと、本作を観るまで私はこの言葉を誤解して
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新・女囚さそり 特殊房X(エックス)(1977年製作の映画)

3.6

三代目の夏樹陽子は黒眼鏡がとても似合う。
二人の看守に挟まれた手錠姿の女の顔にカメラが寄ると、まさにこの女が「さそり」なのだと説得されてしまうような、芯の強さが感じられる風貌だ。
今回のさそりはやさぐ
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アニー(1982年製作の映画)

2.5

ブロードウェイ発の人気ミュージカルの映画化。
周囲の大人たちが、然したる理由もなくアニーの理解者になっていってしまうのがノンストレス過ぎで、乗り越えるべき葛藤などハナから無いかのように、アニーに対して
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勝利への脱出(1980年製作の映画)

4.0

ドイツ軍選抜チームと連合軍捕虜選抜チームとのサッカーの試合を利用し、捕虜たちが奇想天外な脱出を謀ろうとする作品。監督は名匠ジョン・ヒューストン。
当初は親善試合として企画された催しだったのだが、次第に
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デススポーツ(1978年製作の映画)

2.8

一部の特権階級が利権をむさぼる弱肉強食の未来世界を舞台に、死の娯楽「デススポーツ」に強制的に参加させられる者たちの戦いを描いたコーマン製作の低予算アクション。『デスレース』の世界観を引き継いでいる感じ>>続きを読む

ゴルゴ13 九竜の首(1977年製作の映画)

3.2

長期香港ロケを敢行し、二度目の実写化となる千葉真一版のゴルゴ13。
海外ロケといっても同じアジアだし、志保美悦子や鶴田浩二が出演しているので、映画全体のルックとしては普通の日本映画っぽい仕上がり。
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ゴルゴ13(1973年製作の映画)

3.5

高倉健がイランに赴き国際シンジゲートの悪人を射殺していくゴルゴ13の実写化。
東映が三ヶ月にわたるオール海外ロケを敢行した大作であり、主人公以外は全員外人の役者なのに日本語吹替えという不思議空間だ。
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.9

ロックバンド「クイーン」伝説を映画化。
この上なく応援上映に適した音楽パフォーマンス映画という意味で、無駄がなく非常に純度の高い作品だ。
クイーンメンバーは製作に参加しているので、物語のなかでは超いい
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

5.0

夫を亡くしたシングルマザーのチョン・ドヨン。引っ越した先で息子を誘拐され、我が子を救うために犯人の要求に従うが、息子は遺体となって発見される。我が身にふりかかるあまりの不幸に生きる意味を見失う彼女だが>>続きを読む

オースティン・パワーズ ゴールドメンバー(2002年製作の映画)

2.8

『デラックス』のオープニングは最高だったが、今回は派手にしすぎて散らかった感じ。トム・クルーズ、ヴィネス・パルトロウ、ケヴィン・スペイシー、ダニー・デヴィート、スティーヴン・スピルバーグ、クインシー・>>続きを読む

ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状(2005年製作の映画)

3.3

ドラマシリーズとして放送されていたケータイ刑事の劇場版。歴代ケータイ刑事が集結するオールスター作品だ。
推しはもちろん銭形泪!かわいいな、黒川芽以さん。一番好きな女優さんだ。アイドルタレント、きれいな
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オクラホマ・キッド(1938年製作の映画)

3.5

土地を奪われた挙句、殺人の疑いをかけられて父親を殺された男が、復讐のために立ち上がるウエスタン。
白黒時代の二枚目看板役者ジェームズ・キャグニーが無法者の無頼漢を不敵に演じているが、本作の見所は、彼と
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.5

オードリー・ヘプバーンの代表作であり、世界的に知られる名作なので、教養としてオハナシくらいはある程度わかっとけよという作品になりつつある。
スペイン階段でジェラートを食べる場面や、真実の口で演技を忘れ
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ヒッチハイク(1976年製作の映画)

3.5

逃亡中の凶悪強盗殺人犯のヒッチハイカーを車に乗せてしまった夫婦の恐怖を描いたバイオレンススリラー。
気難しい作家のフランコ・ネロと育ちがいい妻のコリンヌ・クレリーが倦怠期をむかえた夫婦を演じており、『
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ラーメンヘッズ(2017年製作の映画)

2.5

「中華蕎麦とみ田」をメインに日本のラーメン文化の本質を見据えようとするグルメドキュメンタリー。
有名店の店主たちにスポットをあてていくが、ラーメン文化のわかりやすく特異な部分しか取り上げていないし、イ
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東京地下女子刑務所 CHAPTER2・エリア99(2015年製作の映画)

3.0

『エリア88』の続編。前作の駄作っぷりが見違えて、ちょいつまんなめのポルノくらいにはみれる作品だった。
出回っている違法薬物の出所が地下刑務所であることを突き止めた警察は、証拠を得るために架空の受刑者
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忠臣蔵(1958年製作の映画)

3.5

昭和30年代に撮られた大映オールスターキャストによる『忠臣蔵』は、166分の大作映画だ。
見所は、大石内蔵助を演じる長谷川一夫と、瑶泉院役の山本富士子の共演。大映の華と言えるふたりの看板役者による絡み
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生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

3.0

第二次世界大戦の真っ只中、ドイツに侵攻されたポーランド。ナチスのスパイが持ち帰った抵抗組織の名簿がゲシュタポの手に渡らぬように、ワルシャワの演劇一座が祖国を守るためナチの憲兵隊を出し抜こうと奮闘するコ>>続きを読む

牛の鈴音(2008年製作の映画)

3.0

田舎の農家である老夫婦と長年飼われている老牛の韓国ドキュメンタリー。
チャーリー・ブラウンとスヌーピー、ネロとパトラッシュ、サトシとピカチュウ、ヒックとトゥースレスなど、少年と動物という組み合わせの物
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渇き。(2013年製作の映画)

2.0

過激ぶればウケるぞと色気付いてからの中島哲也作品は苦手な感じ。
今回の役者陣は、誰も彼も力みすぎてまったく説得力がない。そろそろやめませんか、こういうお芝居を持て囃すのは。カン高い声でケタケタ笑ったり
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

4.5

謎の組織スウィートボーイズによって無実の罪を着せられ指名手配された野原一家が、夕飯に家族そろって焼き肉を食べるため、誤解を解きに熱海へと向かうアドベンチャー。
検問で見つかるまではヒッチハイクしたとは
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クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年製作の映画)

4.8

子供のころにみて、筋肉がトイレに駆け込もうとするのを阻止するシーンでゲロはくほど笑った思い出の作品。今みても、劇画タッチのスピード感に持っていかれる。
本作の魅力は、サイバー兵器として生まれたぶりぶり
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

5.0

何といっても緒方拳演じる主人公の圧倒的存在感だ。口からでまかせをつらつらと並べ、穏和な顔を見せて親しげな口調で人に近付くが、金蔓と見るや途端に冷酷な顔をみせる。神に罰してもらうしかない真の悪党だ。
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性戯の達人 女体壺さぐり(2000年製作の映画)

3.5

人気陶芸家のナミエは、今年の女流陶芸家品評会でも大賞間違いなしだろうとたかをくくっていると、なんとまったく新人の陶芸作家であるヒカルが出品した壺のほうが絶賛され、ナミエは立つ瀬がなくなってしまう。
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スクール・ウォーズ/HERO(2004年製作の映画)

3.0

スクールウォーズの劇場版リメイク。
上手くまとめているとは思うが、きっとテレビ版のほうが面白いと思う(未見)。
テレビドラマは数ヵ月もかけて語られるものなのでキャラクターたちと同じ時間感覚を共有できる
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女子カメラ(2012年製作の映画)

4.0

大学の写真サークルに所属する女子四人組が、東京から大阪、鹿児島と、卒業旅行も兼ねて、それぞれの故郷の家族を尋ねていくというストーリー。
自分が世界と繋がっている実感は、ほんの些細な瞬間にこそ触れること
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ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)

4.0

今回は対怪獣兵器メカゴジラを作り上げた人類が、それを用いてゴジラに戦いを挑む。怪獣対決を大迫力の伊福部音楽で堪能できる作品だ。
命を守ろうとする生物的なゴジラやラドンに対して、メカゴジラは徹底的に血の
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東京地下女子刑務所 CHAPTER1・エリア88(2015年製作の映画)

2.2

樹花凛を主役にキャスティングしておきながら、鞭で打たれるシーンに嗜虐美が感じられないのは致命的。逆さ吊りから水責めまで何でもござれのSM女優に、脱げば誰でもいいような役をやらせるなんて、無駄使いにも程>>続きを読む

痴漢電車 下着検札(1984年製作の映画)

3.8

満州から持ち帰ったという世界最大の黒真珠の指輪の在処を知る男が死亡する。その宝の秘密は夫が写したというマンタクに隠されていると聞いた後妻に調査を依頼された私立探偵が、そのマンタクと一致する女性を探すた>>続きを読む

後ろから前から(1980年製作の映画)

3.5

アイドル歌手だった畑中葉子が脱いだという事件を、当時の観客がどう受け取ったのか、後追いでは正確なことがわからないのが残念だが、映画のタイトルとおなじ主題歌「後から前から」の淫猥な歌詞が有名な作品。
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

1.5

中田秀夫が久々に本気を出した新時代ホラー到来かと思ったが、アルピー酒井ちゃんの戦闘シーン以外ミドコロは皆無!
説明過多なセリフとカットバック、これ見よがしのバカみたいなミスリード、大袈裟にわめき散らす
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