垂直落下式サミングさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

垂直落下式サミング

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映画(1684)
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アニメ(10)

人間魚雷回天(1955年製作の映画)

4.3

戦後10年しか経っていないからか、監督が海軍出身だからか、戦中軍部の描写にただならぬリアリティがある。
太平洋戦争の末期、海軍は必死必中の人間魚雷回天の特別攻撃隊を編成。嬉々として「回天」なる特攻兵器
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女優霊(1995年製作の映画)

4.0

新人映画監督の柳ユーレイが撮影中に見たある映像を発端に、映画撮影所で次々に起こる怪奇現象を描いた初期ジャパニーズホラー。
いわゆるJホラーを語るうえで必ずと言っていいくらい俎上に載るであろう作品だ。
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ボー・ジェスト(1926年製作の映画)

3.9

母の実家がタバコ屋さんだった。小学校に上がる前は、僕はよくそこに預けられていた。そこの常連客にちょび髭をはやしたおじいさんがいて、その人は、何の銘柄だったか、とにかく毎週金曜日の夕方に1カートン買いに>>続きを読む

新座頭市 破れ!唐人剣(1971年製作の映画)

4.0

中国大陸から日本にやって来た片腕必殺剣の若者が、侍たちに無礼討ちされそうだった唐人の子供を助けて、道すがら偶然一緒になった座頭市と行動をともにするが、ある誤解が生じて対立してしまう。
日中二大スター
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マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

エキサイティングなメタル文字のタイトルのあと、画面下に「a few years from now(ほんの少し先の未来)」という字幕が記されたのち幕を開ける。そういう前置きだけして、この映画は有無を言わ>>続きを読む

グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子(2014年製作の映画)

2.5

失業した父親が身体障害者の息子とともに、過酷なトライアスロンに挑戦するおはなし。
今まで家庭と向き合ってこなかった父親が目標を見つけたことで家族と絆を取り戻してゆくとあるが、それにしても終止お父さんの
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

5.0

信州財界の大物が他界し、その莫大な遺産の相続権をめぐって一族の間で猟奇的な連続殺人事件が勃発する。不穏な空気を察知した関係者によって呼び寄せられていた探偵・金田一耕助の推理が冴える横溝正史のサスペンス>>続きを読む

フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)

4.8

惨劇から10年後、エルム街の住民は今や殆どフレディ・クルーガーの存在を忘れ去っていた。恐怖の力を得られなくなったことに危機を感じたフレディは、現実世界の殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズの夢を操り、エルム街>>続きを読む

エルム街の悪夢(2010年製作の映画)

2.0

幼児連続殺人事件の容疑者フレッド・クルーガーは無実を主張するも、何の証拠もないまま親たちによって生きたまま火あぶりにされてしまう。数年後、子供たちの悪夢のなかにフレディが現れ、恐ろしい悲劇が始まる。名>>続きを読む

エルム街の悪夢/ザ・リアルナイトメア(1994年製作の映画)

5.0

『エルム街の悪夢』のオリジナルでヒロインを演じて有名女優になったヘザー・ランゲンカンプのもとに、公開10周年を記念してフレディを復活させようと主演映画の企画の話が舞い込むが、彼女は周囲で不審な出来事が>>続きを読む

エルム街の悪夢/ザ・ファイナルナイトメア(1991年製作の映画)

3.8

若者の更生施設でカウンセラーをしている女性が、かつてエルム街でフレディを目撃したという少年と出会うことで、殺人鬼の存在に気付く。人気ホラーシリーズ『エルム街の悪夢』一応の完結編。
当時、3D映画として
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エルム街の悪夢5/ザ・ドリームチャイルド(1989年製作の映画)

3.5

前作でアリスに倒されたフレディが復活し、彼女が身籠った赤ん坊の夢の中に侵入することで、体を乗っ取って生まれ変わることを企む。やがてアリスはフレディの野望に気付き、我が子を守るため、戦いに終止符を打つべ>>続きを読む

エルム街の悪夢4/ザ・ドリームマスター最後の反撃(1988年製作の映画)

4.2

前作から2年後、またしても死んだはずのフレディが復活。夢を自在にコントロールする「ドリームマスター」の力を持った少女が悪夢に悩まされるが、次々と友人を殺されたことで、夢のなかでフレディに決闘を挑むこと>>続きを読む

エルム街の悪夢3/惨劇の館(1987年製作の映画)

4.0

第一作から5年後、ふたたび活動を始めたフレディによる悪夢の症状に悩まされ、精神病院に入院させられたエルム街の子供たちが、催眠療法と他人を自分の夢の中に引き込む少女の特殊能力によって、全員の力でフレディ>>続きを読む

エルム街の悪夢2/フレディの復讐(1985年製作の映画)

3.5

『エルム街の悪夢』がヒットを受けてシリーズ化。夢の中の殺人鬼フレディ・クルーガーがふたたびエルム街に帰ってくる。人気ホラーシリーズの第二作目。
続編らしく、被害者となる若者が増員されており、殺人シーン
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

4.8

寝間着の女性が暗がりの通路を逃げてゆく。奥へ奥へと入り込んで行くと、そこに邪悪な何者かの気配が…。ここは数え歌の殺人鬼、フレディ・クルーガーの夢のなか。高校生のナンシーの夢に彼が現れる。
悪夢のなかで
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13日の金曜日(2009年製作の映画)

4.0

1980年13日の金曜日。クリスタルレイクにて発生した殺人事件の犯人パメラ・ボーヒーズがひとりの生存者によって返り討ちにされる。時は経ち、母の意思を継いだ息子ジェイソンが殺人に手を染めていく。キャンプ>>続きを読む

ジェイソンX 13日の金曜日(2001年製作の映画)

4.5

捕獲され自由を奪われたジェイソンに幾度も刑が執行されたが、彼の不死身の肉体はどうやっても殺せない。そこでコールドスリープ技術をもちいて封印してしまおうとの決定が下される。そして、戦いは宇宙へ…人気ホラ>>続きを読む

13日の金曜日/ジェイソンの命日(1993年製作の映画)

3.8

物語の冒頭、シャワーを浴びようと服を脱いで観客にヌードを晒した美女を殺そうと、逃げる女を追いかけていくジェイソン。だが、彼女は特殊部隊が用意した囮であり、まんまと完全武装した特殊部隊の前に誘き出されて>>続きを読む

13日の金曜日PART8/ジェイソンN.Y.へ(1989年製作の映画)

3.2

クリスタルレイクに沈んでいるはずのジェイソンが例によって復活し、学生をのせて都市部の研修旅行にむかう客船に乗り込んで、若者や乗組員を惨殺し、辿り着いたニューヨークでも生き残りを執拗に追いまわす。人気ホ>>続きを読む

13日の金曜日PART7/新しい恐怖(1988年製作の映画)

3.5

前作で、クリスタルレイクの底に沈んだジェイソンだが、超能力を持つ少女が彼との精神共感を発動させてしまったことによって、再び眠りから目覚める。人気ホラーシリーズの第七作目。
毎回似たような話で終わる終わ
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13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた!(1986年製作の映画)

3.5

落雷によって全身に電流をうけたショックでジェイソンが墓から蘇り、再びクリスタルレイク周囲にいる人間たちを脅かす。007のオープニングムービーのパロディではじまるシリーズ第六作目。
前作で、ジェイソンを
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新・13日の金曜日(1985年製作の映画)

3.5

クリスタルレイクの惨劇から数年後、孤児となり姉とも引き離されたトミーは、ジェイソンに襲われた経験がトラウマとなり、18歳になってもその悪夢から逃れられず、精神病院を転々としていた。そんな中、森の中にあ>>続きを読む

13日の金曜日・完結編(1984年製作の映画)

5.0

前作で、高校生やバイカーギャング達を殺したジェイソンの死体が回収される。が、死体安置所に運ばれた身体が突如動き出し、検視員と看護婦を殺害。蘇生したジェイソンはクリスタルレイクに戻り、キャンプ場に訪れて>>続きを読む

13日の金曜日PART3(1982年製作の映画)

4.0

前作の惨劇をおこしたジェイソンは、手痛い深傷を負いながらも逃げ延びて、キャンプ場の納屋で隠れ潜んでいた。そして、再びキャンプにきた若者を惨殺してゆく。人気ホラーシリーズの第三作目。
この作品で、トレー
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13日の金曜日PART2(1981年製作の映画)

3.5

クリスタルレイクの悲劇から2か月後。惨劇からただ一人生き延びたアリスが、大量の血痕を残し、自宅から姿を消す。
数年後、再びクリスタルレイクのキャンプ場に、指導員候補生の若者達がやってきた若者たちが、再
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13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.8

クリスタルレイクを訪れたキャンパーたちが殺人鬼に襲われる恐怖を描いた人気ホラーシリーズの第一作目。
実はいわぬるネタバレ映画というやつで、ジャンルもスプラッターとかスラッシャーというよりはサイコスリラ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.0

映画を愛する人は必見ってことだが、そこそこって感じで、とくに入ってくるものはなかった。私は、映画に慰められたいし、励まされたいし、愛されていたいけど、愛してはいないらしい。
その後ぱっとしないトルナト
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ミート・ザ・ペアレンツ3(2010年製作の映画)

3.5

アンディ・ガルシアという役で最低女優賞を獲得したジェシカ・アルバだが、吹き替えでみるとそんなに悪くはない。
彼女の吹き替え声優は『ワルキューレロマンツェ』のヒロインの一人スィーリア・クマーニ・エイント
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スクリーム・アット・ナイト(2005年製作の映画)

2.6

帰って来るなり挨拶もせずに部屋に閉じこもるような引きこもりが、お母さんを女装してぶん殴るシーンの唐突さに持っていかれた。ブレの多いハンディカムの粗い映像が、この作品の暴力性を示している。
その後も、女
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ロング・キス・グッドナイト(1996年製作の映画)

5.0

「女もね、女も強くないと…」
これは、映画に出てくるセリフではなく、テレビ放映時に横でみていたお母さんが呟いた言葉。
あの頃、かなり疲れていたんだと思う。仕事に追われ、夫はいい加減だし、娘はグレるし息
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暴力団再武装(1971年製作の映画)

5.0

莫大な利権をめぐる血で血を洗う抗争の末、組織という非情な流れの中で、もがきながら死んでゆく男の生きざまを描いた大暴力巨編。
室内シーンの陰影の濃さ、塗り潰したような背景の黒、顔の片側に薄く落ちる影、こ
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あらしのよるに(2005年製作の映画)

3.7

原作は児童書の絵本。
「本来なら殺し殺されるような関係にあるオオカミとヤギが友情を深めてゆくストーリーから、相手を知って思いやることができれば人はより良くなれるはずだと、そんな優しさが伝わってきました
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ブルーノ(2009年製作の映画)

4.5

なんだか賢ぶったドキュメンタリーの感想が続いてしまったので、中和するために鑑賞履歴に一旦ウンコ付けておこうと思う。
本作は、ゲイのオーストリア人ファッションレポーター「ブルーノ」が、セレブになるために
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ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実(1974年製作の映画)

5.0

ベトナム反戦運動ドキュメンタリー。
あの戦争はなぜ起こり、そこでアメリカは何をしたのか。政治家たちが語る大儀と、前線から帰還した兵士の証言、戦死者遺族の哀しみ、生活を破壊されたベトナム人の怒り、様々な
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極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

5.0

雪と氷に閉ざされた地に生きるイヌイットたちの暮らしにカメラを向けたドキュメンタリーの先駆け的作品が、デジタルリマスターで復活。
毛皮をきた男が流氷の上を小走りで歩く。ちょうどいい狩り場を見付けると氷面
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