自主映画で時代劇でミュージカルという試みに挑んだ志となんとかやり切った事は立派、クオリティがなかなか伴わないのは残念。越後屋のラップスキルはズバ抜けている。
歌は英語なのに台詞は日本語なのが気になる>>続きを読む
壮絶バイオレンス映画「シャドー・オブ・ナイト」の監督によるインドネシア産ホラー映画。
ホラー描写がサム・ライミ映画ばりのアッパーさ!悪魔が襲って来る度に演出・演技・撮影が「ザ・レイド」みたいなヤバいハ>>続きを読む
一線越えた『あちら側』に対して最後まで何もできない健全で無力な女性主人公を配するというあざとい意図の構成やどこか俯瞰的な演出の視点のせいか、前作は正直良くも悪くも頭でっかちな作品だったと思う。それに対>>続きを読む
まず最初にこの作品に対する自分の感想をまとめておくと、『感情を高揚させる良い映画だったけれど、かなり危うい部分がある』という感じです。
危うい部分と感じたのは、物語の中で明確に『悪役』を作っている事>>続きを読む
ゴリゴリのサイケデリックなテイストを最初は愉しんでいたが、これがメリハリ無く全編一本調子過ぎるので次第に猛烈な眠気を誘ってくる。故ヨハン・ヨハンソンの音楽もまた同じで、眠気に拍車をかける。
謎の悪魔的>>続きを読む
青春映画としての抜群の普遍性と愛らしさと切実さ、厳しさも描きつつ希望を真っ直ぐに提示する多様性への力強い前向きさ、脇役まで多面的な人物造形。青春映画の新たな金字塔。大傑作です。
ウブで敬虔なマーゴット、人間臭く悩み揺れ動くキウェテル、静かに不穏さを醸し出すクリスと俳優陣3人の演技が各々細やかで良い。
この3人の芝居に優れたスタッフ・ワーク、良いロケーションが加わって、見応えが>>続きを読む
他愛もない少女漫画映画と言えばそうなのだけど、演出や撮影が落ち着いた『映画』を作る事を志向しているお陰で凛とした佳作になっていると思う(ただし後述するけどかなりクセの強い部分がある)。
撮影が映画>>続きを読む
映画界ではコメディ映画でひたすらゲスな事をやってる印象が強いけれど、ドラマ「レギオン」ではカリスマ性を大いに発揮している女優オーブリー・プラザのプロデュース&出演作品。
冒頭、メインタイトルの下に『>>続きを読む
1.2作・序章とシリーズを重ねるにつれてチャームが増していった名キャラ・エリーズお婆ちゃんとナード・コンビが今回もチャーミングに活躍。
出る前の予感の怖さよりも予想外の所から飛び出す驚きに賭けた演出>>続きを読む
序盤、主要登場人物達の登場の演出にちゃんとさり気なく一工夫してある時点でもう安心できる。主要人物達が集まり修道院に到着するまでの前半までは監督の演出力が発揮されていて、かなり良い調子。
物語が停滞し>>続きを読む
たまたま観たのだけど、シビアで切実な作品だった。前作に続いて、この監督はやはり良い。
タイトルの意味が明かされる切ないラストと、難民役の役者達の出自が明かされるエンドロールが強く心に刻まれる。
典型的なスリラーというかちょっとダークな「ホーム・アローン」かと思いきや実は全く違う形の「ホーム・アローン」で、事態は観客にとっても登場人物達にとっても予想外の方向へとあれよあれよという間に転がってい>>続きを読む
「若おかみは小学生!」の高坂希太郎監督と当時まだ無名だった大泉洋主演による自転車レース映画の第2弾(実際はOVAだったらしいですが)。
圧倒的な疾走感と熱量、細やかな作画力は今回も健在。大泉洋も相変>>続きを読む
ポスターやタイトルを見た時は正直「う〜ん・・」と思ってしまったのだけど、監督が「茄子 アンダルシアの夏」の高坂監督である事とSNSでの評判がやたら高かった事から、映画館に足を運んでみました。これは正解>>続きを読む
まず『全く新しい映画体験』と宣伝されている全編PC画面という手法だけど、もう既に「ブラック・ハッカー」「アンフレンデッド」という2本の映画で先にやられている上に先行する2本と比べて今作は圧倒的に出来が>>続きを読む
アメリカ映画史に残る珍作映画「The Room」を撮ったヤツらの実録物語をジェームズ・フランコが監督・主演で映画化。共演はなんと弟デイヴ・フランコで、フランコ兄弟のブロマンスという一部界隈には最高の贈>>続きを読む
まずタイトルが出る前の冒頭部分で、作品内の世界観、ルール、そしてこの映画の中ではどこまでの事が起こりうるかという事を提示する手際が的確で心掴まれた。
家族構成がこういう感じなので下手すると緊張感の無い>>続きを読む
原作映画は未見です。
韓国と北朝鮮が統一されていて、日本が軍備に走ってアジア間に緊張が生じている等、現在のアジア情勢を踏まえた近未来の設定はかなり的を射ていてリアリティがあり、舞台と時代の移植は上手く>>続きを読む
昨年の「ヘッド・ショット」と同じく「ザ・レイド」周辺のスタッフ・キャストが数多く参加した大熱狂活劇。これも全く正気ではないです。
普通の映画なら開始15〜20分くらいの所で来る物語の重要なポイントが>>続きを読む
「ザ・レイド」シリーズの鬼才ギャレス・エヴァンス監督、待望の最新作。カルト宗教団体に妹をさらわれた男が、アヘンチンキをキメて単身団体の住処である孤島に潜入し妹を奪還しようとする。出だしはダークな宗教ス>>続きを読む
職人マーティン・キャンベル監督×ジャッキー・チェン主演による『ナメてた奴が実は殺人マシンでした』モノ。
いつもの温厚さが完全に消えて、死んだ目で淡々と娘を殺した犯人の名前を突き止める為に行動を起こし>>続きを読む
ジェームズ・ワンとのコンビでお馴染みのリー・ワネルによる、「インシディアス 序章」に続く監督作。妻を殺され自らも四肢麻痺となった男が、最先端AIチップを体内に埋め込み肉体をAIの制御に任せる事で復讐に>>続きを読む
利根川ポジションでマイケル・ダグラス出演、謎のピエロが謎のクリーチャーと闘う謎のアクションシーンと事前情報がいちいちぶっ飛んでいて謎が謎を呼んでいた実写「カイジ」中国版が唐突にネトフリ降臨。
まずピ>>続きを読む
ジャウム・コレット=セラ監督×リーアム・ニーソン主演の技巧に優れたコンビ、タッグ第4弾。
褒め過ぎかもしれないけれど、セラ監督の演出力は今回ヒッチコックに肉薄したと思う。物語にはかなりの無茶があるが、>>続きを読む
ポール・グリーングラス監督、最新作にして最高傑作。
もう既に世界中に根を張ってしまっている、この醜悪で酷薄な偏見と被害者意識にまみれた『凡庸な悪』(意味は違いますが)に、それでも人は知性と理性と秩序>>続きを読む
鬼才・城定秀夫監督、遂にメジャー作品!
欲を言えば本当は本人脚本のオリジナル作品が良かったのに、原作付きの続編でしかも女性の主体性をこそ讃える城定映画の素質と合わなさそうな題材か・・とかなり残念にも思>>続きを読む
迷える青年の成長物語として色々詰め込み過ぎた結果、要素がとっ散らかってしまったと思う。そして説教臭さが強い。主人公の成長物語にしようとしていたのに最終的に彼が自発的にではなく最後までメンターに導かれる>>続きを読む
清々しい美談になるかと思いきや、生臭くて人間臭い映画である事に驚いた。
風紀があまり良くない街で育ち生きている人々が一切滅菌される事なく生々しく描かれている。彼らが悲劇の当事者だからといって、この映>>続きを読む
「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト」のショーン・ベイカー監督、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「ネオン・デーモン」のアビー・リー主演による短編作品。
手作りケーキをお裾分けしながらトレイ>>続きを読む
最初から最後まで一切ぶれずに自分を貫き通した主人公の姿が力強い。
バーブラ・ストライサンドが最高の主演女優!そのコメディエンヌとしての活発な魅力にパワフルな歌声、そして彼女しか待っていないタイプの美>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「ブルー・リベンジ」や「グリーン・ルーム」といった緊迫感溢れる『暴力についての映画』(なんとなく『暴力映画』とは違う感じがする)を撮ってきたジェレミー・ソルニエ監督の最新作はNetflixオリジナル映>>続きを読む
冒頭の長回しから圧倒される。オーソン・ウェルズのテクニックに酔いしれる作品。やっぱりこういう役が好きなのね。
山戸結希×玉城ティナ。感覚的な言葉の1つ1つは興味深いし映像の魅力もあるのだけど、他の山戸作品と同じくこれらが噛み合わないまま怒涛の如く押し寄せてきて、混沌を形成している。それが山戸ファンにはたまらな>>続きを読む
(「ダイ・ハード」+「タワーリング・インフェルノ」)×ロック様、というとても愉しげな方程式から導き出されたのは良くも悪くもゼロ年代ハリウッド映画という感じの作品だった。
とにかく脚本がガッバガバのユ>>続きを読む