iwashiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

iwashi

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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

いい阿部寛を堪能。

最近、レビューがなかなか出てこない。

そこで僕は「食卓」をテーマにしてすこし書いてみることにした。

この映画に限らず、映画において「食卓」のシーンは好きなシーンで、また重要な
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蒲田前奏曲(2020年製作の映画)

3.3

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SUNTORYのCMで使われてる映画を観ようシリーズ第一回。

CMの一発目。中華料理屋で丼を返す女性が映っている映画がこちら。

あの女性に胸を貫かれ、YouTubeでCMが流れた際スキップする手が
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TATTOO「刺青」あり(1982年製作の映画)

3.0

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少年院上がりの男が銀行強盗に至るまで

この男がどういう男か。
それに興味を持って観られるかがこの映画の楽しみで、それに関して僕は始終興味を持って鑑賞できました。

幼少期に父親から虐待を受け非行に走
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画おもしれえ。
途中まさかのサイコスリラーで笑ったしいつまでも観てられる。
終わって欲しくないって思える映画でした。

まず言いたくなるのは東出昌大という役者のとんでもない存在感。
東出昌大にな
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わが町(1956年製作の映画)

3.0

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他の方のレビューで気づかせていただいたというか、すっかり忘れていたことなのですが、このお話ってけっこうハードな境遇で痛ましい話なのですよね。

それを忘れてしまうというか、まったく悲劇的に感じずに、な
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.8

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文句無しの名画

色街の中と外、カタギとヤクザな生き方。その境目を漂う男女の模様。

中心となる半端でヤクザなカップルがいて、そこに新たな登場人物が絡んでいって波を起こしていく。

そのメンツがいやに
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.3

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伊藤沙莉と池松壮亮?そりゃ観ますよ

時間が遡っていくタイプの映画は何本か観たことあるけど、この映画はそのスタイルが生きていたと思う。

残酷なようで必然な、よくある結末をハッキリと頭にインプットして
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晩春(1949年製作の映画)

3.0

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感情が揺れる波打つ役を演じる原節子さんを観ることができる。
カメラで追えない、目で追えないくらいの一瞬の表情が脳裏に焼き付く。
本当にすごい存在感の女優さんだ。

新たな幸せは作り上げるもの。

夫婦
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.3

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まーじで面白かったです。

ネトフリでオープニングが勝手に再生されて流れてきたLOUIE LOUIEにやられて最後まで観ちゃいました。

オムニバスで、クスクス、時には吹き出すくらい笑えるトークの連続
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浮雲(1955年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かりき

どこまでもな男と女

それは愛でも優しさでもないでしょう
悪気はないんだろうけどさお互い

しょうがない、この2人が出会ったのが運の尽き。

あぁ痛い
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風船(1956年製作の映画)

3.3

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川島雄三監督、同監督作品では「しとやかな獣」に次いで好きな作品となりました。

風船というタイトルが存在感を増していくストーリー展開がたまらない。

川島雄三監督には「しとやかな獣」のような痺れるカッ
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お早よう(1959年製作の映画)

3.7

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組合費が届いてない、テレビ買ってほしい。

それだけでしたよね?この映画。

なのになんでこんなに面白いの。美しいの。笑えるの。なぜ。すごい。

構成演出演技などなど、映画の総合力がすさまじく高いのだ
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.0

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キヨはスナにとっても僕にとっても理想の姿。

シム・ウンギュンさんが演じる彼女の爽やかな魅力に溶けてしまいそう。

そして納得できるラスト。

以下視聴中メモ
かわいい
ユースケだいすき
嶋田久作や!
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

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観てよかった。危うく一生観ないところだった。

ストーリーよし役者よし曲よしダンスよし構成よし演出よしラストよし。完璧。

序盤はベタに話が進んでいくけれど曲やダンスシーンや演出で飽きがこない。
曲に
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

夫婦のかたちは戦後と現在を比べればそりゃ変わっていると思うけれど。
なんだかんだ頼れる男と芯の通った女って組み合わせは未だ理想の夫婦のかたちのひとつ。

この佐分利信さん演じる茂吉は僕が憧れとする男。
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

一晩経ってもユカのことを思い出すのですこし書くことにしました。

キスだけはしないってのは、男の僕にとってはどういうことかわかんないんですよねえ。キスは他の行為となにがどう違うんだろう。

僕はどちら
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.3

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一昨日市川崑監督作品初視聴し、昨日高峰三枝子さん主演映画を観たということでこちらの作品を観ることにしました。

有名すぎる作品なのでストーリーも登場人物もスッと入っていけました。
昔の作品であるからミ
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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

いやー、冒頭ノイズでまったく台詞が聞き取れなくてどうなることかと思いましたが…やっぱり小津監督すばらしい映画をお撮りになりますねえ。
これ1941年の作品ですか、信じられない。

そこそこのお金持ち家
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吾輩は猫である(1975年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

市川崑監督初視聴。

原作が好きでなんとなく観始めましたところ、仲代達矢さんで嬉しい。
迷亭さんは伊丹十三さんで、このコンビがナイス。
役者さんが演じると原作でのクスクス笑える場面がゲラゲラ笑える。
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ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

昨夜観終わったときは「まぁまぁまぁ…」だったのですが、一晩経って振り返るとけっこう見所のある映画だったと思い始めました。

誰かとワイワイ言い合いたい映画です。

笑える前半、例えばめちゃくちゃなオー
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肉弾(1968年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

たいしたことはない、たいしたことはない…

いやたいしたことありますこの映画。
岡本喜八監督作品初視聴です。

冒頭黒板、そしてメガネ男登場、ドラム缶でポツリポツリとしゃべりだし、私もう釘付け。

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陸軍(1944年製作の映画)

3.3

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戦時中の映画であるからお国のためにな内容が多いのだけれどやはり、今現在観るとその部分は逆に反戦への思いを起こさせます。

当時この映画を観た観客は日本国万歳となる人がもちろん多いだろうが、作中登場する
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いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

欲望の翼に続きウォン・カーウァイ監督作品視聴2作目。

またもや影のある、子どもっぽさが残る主人公。オラオラしてるのにどこか守りたくなる、そんな男。

一緒に香港を出るんだと愛する従姉妹に言っているが
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君がいた夏(1988年製作の映画)

3.5

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ビリーの初恋相手、従姉妹のケーティー。

彼女とビリーのたくさんの思い出。
子ども2人でドライブ、ボールのお守り、プールの排水溝にタッチしてキス、シースモークでの延長戦。

素晴らしいシーンを観れば観
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ぼくは純粋さというものに興味があります。

「好き」ではなく「興味がある」と書いたのは、純粋さがもつ狂気をこの映画で感じたから。

純粋さは、喜び怒り悲しみあらゆる感情を混じりっけなしに解放する。
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ねらわれた学園(1981年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ笑ったんだけど、いや、評価に困る笑。

ユーミンの「守ってあげたい」とともに最高のオープニングで期待感マックスにもってかれて、始まったのはとんでもないカルト映画笑。

どう観ればいいんだ…
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花咲く港(1943年製作の映画)

3.0

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鹿児島?の小さな離島。

かつてこの島ではワタセケンスケという男が主導して、造船所を作ろうとしたことがあった。

その計画は頓挫したが、カツオ漁しか生業がない島の住民はワタセケンスケの情熱に沸いた。
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

しとやかな獣、女は二度生まれる、と川島雄三監督作品観ました。

視聴3作目がこちらです。

キワキワにかっこいいカットが鮮烈だった2作品と比べるとこちらの映画はお正月らしく爽やかに朗らかに楽しめました
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

しとやかな獣 に続き川島雄三監督作品視聴2作目。

芸者の小えんは節操なく男をつまみ、世をゆらゆら生きる。

同時進行で進む中途半端な男関係と生き方が、妾相手の死をきっかけに次々精算されてく様は美しく
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クライ・ベイビー(1990年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最低で最高。

ジョニー・デップ初主演のちょいブラックなロカビリミュージカル青春コメディ。

地獄のようにイカした境遇で育った主人公が真逆の人生を歩んできたお嬢さんに一目惚れ。

最高のワル友達と協力
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

しとやかな獣。

なんて素晴らしいタイトルだろう。

団地の一室で客を迎えた夫婦は貧相な生活を演じる。

直後その夫婦、その家族の正体があらわに。
この家族は尊敬に値するほどのしたたかなずる賢い一家。
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乾いた花(1964年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

すべては巡り合わせといい流れるままに殺人とギャンブルを繰り返すヤクザ、村木。
賭場で出会った少女、冴子は村木よりも奔放に破滅へ突き進む。

冴子を求める村木はとても人間臭い。
村木は、自分は壊れている
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「粘土のお面」より かあちゃん(1961年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「地獄」に感動して中川信夫監督作品2作目視聴。

地獄とはうってかわって家族愛?夫婦愛?いや、なんだろ、ハクナマタタ的な。

極貧貧乏長屋

雑巾屋にブリキ屋、こうもり傘の修理
という三軒の並び。
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羅生門(1950年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

これは驚いた。面白い。
今観てもまったく古さを感じない。

原作の知識皆無なのでまさかこれほど完成度の高いストーリー、構成とは。

わからねえ、なにがなんだかわからねえ

から始まり山中で発見された男
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

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小津監督作品視聴3作目。
いよいよ真打ち。

まず、完璧でした。非の打ち所がない。
老夫婦の寂しさ、紀子さんの親切さがなんとも…なんとも、いえない…

秋刀魚の味、小早川家の秋、での家族とはまったく違
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サイコ(1960年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分の恋に自分で嫉妬して恋した女性を殺すというまさにサイコ。


序盤の主人公マリオン。
彼女が会社の金を持ち逃げして、サイコ住まうホテルへたどり着く。
ここまででマリオンの逃避行映画と思わせるのがな
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