mazdaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

おとなの事情(2016年製作の映画)

4.0

いい大人が7人もそろって夕食会中に、スマホを見せ合いっこしようというゲームによって繰り広げられる会話劇を描くイタリア映画。
美味しそうな料理が並ぶテーブルにはそれぞれのスマホも並べられ、メッセージがき
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.1

二度目の殺人を犯して死刑もほぼ確定な男と、事実よりも勝ちにこだわる弁護士の法廷サスペンス。三度目の殺人をおかしたものは誰なのか?

家族間の問題やその関係性をテーマにすることの多い是枝監督、ハナレグミ
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

3.8

原作未読。フリーパスがなかったら観なかっただろうシリーズその2。
どんな内容かもまったく知らないレベルで見たくせに、バカにするくらいのきもちで見たことほんとすいませんでした。純粋に一言面白かったです。
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

4.0

上司からのパワハラとストレスで自殺しようとする男の前に、幼馴染の山本と名乗る見に覚えのない男が現れる。タイトル通り彼は仕事を辞めるのだが、『ちょっと今から仕事辞めてくる』といえるような勇気がもてるまで>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.9

想像をはるかに上回る強烈で斬新な映画。とにかくぶっとびまくったストーリー展開と映像の熱量に圧倒されて閉じても閉じても気づいたら口が開いてた。

物語自体はありがちで、転校してきた心を閉ざした男子高校生
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

3.8

反抗期、冒険心、恋心、友情、大人になりたい欲。ティーンズ達の一夏の時間を切り取った映画こそ夏休み映画だと思う。去年の同時期に『グッバイ、サマー』を観た時に得た感覚にそっくり。夏の終わりに見るきらっきら>>続きを読む

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

3.2

最愛の娘を亡くし人生どん底で何にも手のつけられない男の前に『愛』と『時間』と『死』と名乗る3人の人物が彼の前に現れ、それぞれの視点から彼にきっかけを与えようとする話。
超豪華キャストなうえにこの邦題、
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LOU(2017年製作の映画)

3.9

みんなのおもちゃを奪い取ってたいじめっ子におもちゃが仕返しするピクサーの短編映画。
たった6分でここまでじんわりさせにくるピクサーはほんとなんなの天才しか生み出せないの?ってなるよね。控えめに言っても
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忍びの国(2017年製作の映画)

4.1

最近全然見てないとはいえ春頃からためにためまくった未レビュー映画がついに50本まできてしまいこれ以上かかなくなるとやらなくなりそうだったのでさすがにレビュー(*_*)笑
久々レビュー1本目は普段間違っ
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.1

『男は古いものが好き、女は新しいものが好き』と服の専門時代に講師が言っていたことを思い出した、まさにそんな映画。
男も女も好きになれなかったせいだろうか、期待値が高すぎたシリーズ。

少年時代の栄光に
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.4

なにこの心地のいいくすぐったさみたいな映画!なんていうか初体験の次の日みたいな映画!ドキドキっていっても緊張で心臓のおと聞こえそうみたいなやつじゃなくて、自分だけがこのドキドキを知ってるみたいな、ふふ>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.6

2017夏休み映画シリーズの一本目は魔女ふたたび。のメアリと魔女の花。
米林監督のデビュー作『借りぐらしのアリエッティ』の序盤だけが楽しかった的な失速感に対して今作メアリは私の中で、最後まで走り出して
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

2.4

働き過ぎの娘イネスを心配した父が、娘の前に変なカツラと変な入れ歯をつけてトニ・エルドマンという違う人物を装って様子を伺いにくる親子の愛(?)を描いた映画。
すごく期待値が高かっただけにとても残念だった
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.0

"仲睦まじい愛し合う夫婦"を演じながら、2人で協力して暗殺を遂行しろというミッションをうけた男女のスパイが本物の愛し合う夫婦になってしまう物語。
とてもベターで王道で、それでいてラストなんてほとんどわ
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華やぎの時間(2017年製作の映画)

3.3

自分の誕生日にデリヘルを頼んだ男が、デリヘルが来る直前に先輩がサプライズでおしかけてきて、まさかの居合わせてしまうというとんでもバースデー。主人公の男は彼女もちなうえに、おしかけてきた先輩は最近彼女に>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.1

突如世界中に現れた宇宙船と、見たこともない異生物、彼等が地球に現れた意味、人間に伝えたいメッセージとは何か。
バカウケ型宇宙船?タコ宇宙人?なんだよそれ・・・バカウケ食べれないから絶対はまらないよ・・
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美女と野獣(2017年製作の映画)

4.4

オープニング、いつものシンデレラ城ではなくビーストの城をバックにしたDisneyのロゴ。このOPからすでに楽しみというドキドキが隠しきれない。

美女と野獣の良さを大きく2つに分けるなら、傲慢でガサツ
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

4.4

埼玉県狭山市の中学校のプールに縁日で盗まれた400匹の金魚が放たれたという実際にあった事件をもとに、金魚を放つまでの女子中学生たちのアンニュイな姿を描く。

なんて斬新な映画なんだろう。まったく新しい
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

過去のある出来事から心にぽっかりと穴をあけたまま、たんたんと残りの人生を生きている男リーが、甥っこの後見人になったことで帰ることのなかった地元マンチェスターへ戻り、少しづつ自分の足で歩みだそうとする物>>続きを読む

ストロングマン/ストロングマン 最低男の男気大決戦!!(2015年製作の映画)

3.5

仲の良いおっさん6人が、優雅なクルージング旅行中に思いついたささやかなゲーム、ストロングマン決定戦。マナー、思考、常識、健康からセンス、はたまた寝相や水切りなどどうでもいいことも全て含めて互いに評価し>>続きを読む

イノセント15(2015年製作の映画)

3.8

あらゆることを自分で選択したいという意思と、結局一人ではなにもできないという現実が絶妙に共存した15歳を描く。

心の苦しさを、「なんか、痛い」とのどを触って表現するなるみの言葉は観ている私たちが感じ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.0

ものすごくはまれた映画か、それとは真逆に嫌気がさしてしまうほどはまれなかった映画ほど、観た直後の感覚を忘れないうちにレビューしたいと思うのだが、そのどちらでもない絶妙にビミョーな、感想を問われた時に真>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

3.6

アキ・カウリスマキ監督作品初観賞。
同じタイミングで失業した中年夫婦がなんとか仕事を見つけようとするものの、まるで用意されていたかのようなこれでもかという困難と絶望の壁にぶつかり、そんな試練的日常をな
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.7

浮揚する少女、透明人間の少年、怪力の能力がはんぱじゃない小柄の少女・・・生まれつきもった特殊能力が備わる体質の奇妙な子供たちを描くいかにもティムバートンらしいtheダークファンタジーの物語。
娯楽映画
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ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)

3.9

3歳で自閉症になり、喋らなくなってしまったオーウェンの心を動かしたのはディズニーだった。オーウェンの人生をアルバムのように描く優しいドキュメンタリー。すごくシンプルだけど、わかりやすいくらい直球で伝わ>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

2.9

スパイダーマンに父を殺されたと思い込み恨みをもつ親友、謎の液状生命体によって怒りを制御できないブラックスパイダーマンと化したピーターパーカー、そしてピーターの叔父を殺害した犯人サンドマンのまるで三角関>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.8

パチパチと動くつぶらな瞳と赤いワンピースからみせる白くて細い手足、きれいに切りそろえられた黒髪の乙女がのらりくらりと夜道を歩く話、はたまたそんな乙女をおっかけては奇遇だねと偶然をよそおう先輩の恋路の行>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.9

『人生を選べ』
大金をもってふっきれたような笑みを浮かべて街をでるレントンが「変わろうと思う、これを最後に。あんたと同じ人生さ」と"豊かな人生"を送る私たちに語る前作のラスト。彼のいうこれを最後にが実
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.9

シンプルに、生きてるって素晴らしいと感じれるSFが好き。どんなに進歩した発展があっても信じられない発明があっても、見たことのない宇宙世界があっても、人の感情の美しさと素晴らしさにそれらが勝つことなど絶>>続きを読む

キッド(1921年製作の映画)

3.9

チャップリンの初長編作品。clipはいっぱいしてるわりに恥ずかしながらこれがチャップリン映画初観賞。
経済的な理由で育てられないと、他人の車の中に置き去りにされた生まれたばかりの赤ん坊。ひょんなことか
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

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久しぶりに評価のしにくい映画。
第二次世界大戦後のロシア、大人も子供も容赦なく乱暴な言葉が飛び交いガサツな人間に溢れた殺伐とした空気の炭鉱町に母と2人で暮らすいたずらっ子の12歳の少年。
素人目にもわ
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

正直この映画、音楽というものが大好きな人間なら誰でも楽しいって思っちゃうでしょ。ユニバーサルはやっぱりこういう映画を作るのが本当に上手。物語でというよりも、ノリと勢いだけで人を引き寄せる。それをわかっ>>続きを読む

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.8

見た目が違うという理由で笑われ者にされフリークと呼ばれる人間たち。

そもそも"普通"って自分基準でしかないし、ほとんど多数決で判断されているものだと思う。
日本人の子達の中に黒人の子がいると、無意識
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.8

前情報なしで観賞。荻上作品らしからぬキャスティングに今までとは少し違うような予感がしていたけど、今までのこの監督独特の緩やかな空気を残しつつも良い意味でこれまで作ってきた映画とは異なる新たなスタートを>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

3.5

1年前に起きた未解決の一家殺害事件の真相にもう一度迫る記者、そして次第に出てくる人物たちの様々な愚行が浮き彫りになるミステリー映画。
自分の見た目や肩書きにこだわり、しがみつき、将来の幸せのために今で
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.3

自分の人生が残りわずかということを、疎遠になっていた家族に伝えるために12年ぶりに故郷に帰ってきた男の家族を描いた映画。
基本的には『マイ・マザー』とほとんど同じようなものを終始感じていた。言動や行動
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