ロバート・ダウニー・Jrと、ジョン・レノンふうの主人公が異星人の彼女と出会う、という概要だけ聞いても予想できないほど、いいほうへ裏切られた。
また、チラシ写真ではラバーフェチ大喜びのファッション(>>続きを読む
アニメには、できなことは何もない。そんな様々な表現だった。
また、ディズニーにもできないことはない。ディズニー・プリンセスが総登場するし、「スターウォーズ」も「マーベル」ヒーローも権利は握っている>>続きを読む
ジャケットの惹句が褒めすぎて、逆に評価が上がらなかったのか。
前作が新鮮すぎたのか。
でも、期待を裏切らない出来だった。
主人公がアボリジニであることで、「命の価値」に白人との違いがあるのかと>>続きを読む
障碍者は人格者とは限らないとか、人に迷惑かけるのに遠慮してはいけないとか、家族に甘え過ぎないとか、あっちの処理とか、これまで美化されたりしてきた部分を明白にした。
それを大泉洋が、一見わがままでデ>>続きを読む
『ハリー・ポッター』の設定は不滅だ。
寮対抗戦など現実のパブリック・スクールそのものである魔法学校や、恐ろしい敵の存在、それがしだいに判明してくなど、最強のフォーマットだった。
その関連作なのだ>>続きを読む
インディーズの王、孤高の監督、塚本晋也は撮り続ける。
センセーショナルだった『野火』の延長線上で。
見終わったときには何だか短いし、シチュエーションとしては主人公が剣戟するまでだし、とかしっくり>>続きを読む
まさにスター誕生。それも二度あるところがにくい。
ワンチャンスからタレント(才能)が見出されて誕生するところから、スター街道を登っていき、本当のスーパースターになるというより「アーティスト」になる>>続きを読む
大友克洋『童夢』が連載されたのは1980年から1981年、単行本は1983年だった(そう思うと、時代のものすごく先を行っていたんだなあ)。
あそこに出てくる本物の霊能力者がおばさんふうの顔で、妙に>>続きを読む
アントワーン=フークア監督とデンゼル=ワシントンとのコンビに間違いなし。
いぶし銀の演技で静かなる男、デンゼルがめっぽう強い。安定感が半端なく、死亡フラグの気配もしない。
フィクションなのでそれ>>続きを読む
テイストは『ミシシッピー・バーニング』に似ていると感じた。
根強い偏見と人種差別、口をつぐむ住民と地元に残る闇という構図がだ。
あっちはアメリカの黒人で、こっちはオーストラリアのアボリジニだ。た>>続きを読む
映画はファンタジーであり、美しいものや人道的なものを描くのだが、その逆も表現できる。
ただ、万人に受けるためにはそうしないことが多い。
シビアな現実をリアルに描きながら、疑似家族の絆をも表現して>>続きを読む
驚愕の事実なんてもんじゃない、タイの刑務所の現実。
賭博にレイプに殺人に、それ以前にタイ語がわからない状況がある。
その中にもムエタイ(劇中ではボクシングと言っていた)のジムがあり、主人公はそこ>>続きを読む
『女神の見えざる手』を先に観たので、こちらはナレーションが多く感じられた。
アーロン・・ソーキンは脚本家として『ソーシャルネットワーク』や『マネーボール』を手がけた。
だが、監督をした今作では、>>続きを読む
マ・ドンソクが痛快にマフィアを倒す。張り手など肉弾戦が真骨頂の犯罪映画だった。しかも、実話ベース。
豪快にあちこちを破壊しながらのアクションは、さすが韓国映画だ。刃物での格闘も痛そうで、これも伝統>>続きを読む
歯に衣着せぬ説得力、これがマイケル・ムーア監督の真骨頂だ。
トランプ政権下にあるアメリカの事実を観ようとしていたら、しだいに恐ろしくなってきた。
アメリカや大国の「専制」「独裁」のこともだが、日>>続きを読む
題名どおりの「太くて短い生き方」。
エイズという、寿命の期限が宣告される病ゆえに健常な人の二倍濃く生きた人々の映画。
限られているゆえの、熱い恋愛とセックス。熱い抗議の心も。
アクトアップ(A>>続きを読む
ベトナム戦争と、この光州事件を主人公が経験してPTSDに悩ませられる『ペパーミント・キャンディ』を観てはいたが、この映画はもっとリアルに光州市内部のようすを描いている。
それが、きわめて庶民的で俗>>続きを読む
脚本家が本家「007」シリーズと同じ!
ボンドガール(ヒロイン)が「007」と同じ!
でも、主演のMI-7スパイであるジョニーはMr.ビーン!!相棒のボフとの息もぴったりで、題名どおりアナログで>>続きを読む
なるほど「ファンタスティック・ビースト」の兄役だったか、そういえば似ている。
いかにも青くて、「迷える青年」役にもぴったり。
さらに、ファム・ファタルなケイト=ベッキンセールもはまり役で悩ましい>>続きを読む
堤監督がケレン味なく、ベタな撮りかたをした啓発映画。
わかりやすい説明と状況など、オチのつきかたなども原作のメッセージを生かしたのだろう。
夫の職業も「設定」なのだが、冒頭のシーンの関連もフィク>>続きを読む
カルテル首領の娘を誘拐して運ぶ、それだけのミッション。
前作は、メキシコ国境での現実を紹介する要素も多かったのだが、今回はミッションがシンプル、だから中盤が緩みがちだが、いくつかの銃撃戦を交えて緊>>続きを読む
映画内映画。この条件さえあれば、好きにならずにいられない。
「25年間誘拐されていた主人公」という作品紹介を、いい意味で裏切る、実は「自主制作映画の映画」。
「バンドやろうぜ」ジャンルの、「映画>>続きを読む
こんな「変」な映画にカネを出してもらえるハリウッドって凄い。
一方でディズニーやマーベルのように世界じゅうでウケるものを作りながら、こんなわけのわからない映画も撮る。
ジャンルもサスペンスでも、>>続きを読む
ミシェル=ウィリアムズをずっと観ていられる映画。それで観た。
離婚した大富豪の子である夫との間にできた息子を誘拐され、取り戻そうとする主人公の役だ。
ともかく出ずっぱり。
ヒューマン・ドラマと>>続きを読む
新しいことを知る、それが映画の醍醐味でもある。
リベリアという国のこと、そこにある現実を、この映画のおかげでさらに調べて、新しいことを知った。
監督も撮影も日本人で、カメラマンは特典映像のドキュ>>続きを読む
熱い。素直に熱かった。
元気出るなあ。たくさんの人が見に来ていた。
脚本の井上淳一とタモト清嵐(そらん)のトークショーで、制作の裏話をたくさん聞いた。
若松プロは、とにもかくにも梁山泊だったの>>続きを読む
北野武は同じ聾者の映画として『あの夏、いちばん静かな海。』を撮った。手話に対するよけいな字幕なしで。
このトット=ヘインズ監督も同じように字幕を付けず、さらに聾者の女の子のシーンでは、サイレント映>>続きを読む
キルギスのようすを垣間見られただけでも、よかった。
かってソ連の「キルギス共和国」で「キルギスタン」だけど、ソ連以前の伝統も残っている国。
見た目は日本人やモンゴル人のようだけど、騎馬民族で、何>>続きを読む
かの『スターウォーズ』より先駆けた原作のコミック(バンドデシネ)が『ヴァレリアン』だが、リュック=ベッソン詰め込みすぎた。
よって焦点が定まらず、過剰なほどに雑多なスペースオペラ映画になった。
>>続きを読む
音楽は人を元気にさせてくれる。凡庸なようだが、この映画にふさわしい。
日本映画では、ライブシーンがしらじらしくてキマりにくいものだが、これは最高に盛り上がる。
「バンドやろうぜ」映画はいくらもあ>>続きを読む
南北の刑事が共同で捜査をする痛快で爽快な、バディもののアクション映画。
なんといってもユ=ヘジン。彼がいれば、面白さは間違いなし。
かといって、コメディ・リリーフかというと、もっとかっこいい。>>続きを読む
しわくちゃの婆さんが、モノクロのアップで淡々と語っていくのだが、しだいに恐ろしくなってくる。
第二次世界大戦当時の宣伝映画や記録フィルムの挿入は、このドキュメンタリーの監督によるもので、それにより>>続きを読む
センス・オブ・ワンダーな北野武的(『北野ファンクラブ』的)ギャグで哲学映画。実にくだらない。
発想も映画化させるプロダクションも凄い。
そもそも映画はフィクションであるのだが、これはタイトルバッ>>続きを読む
ボンズ版『エヴァンゲリオン』。でもポップ。
焼き直しが多く存在するという点でも、ロボットの暴走や会議のシーンなどでも、類似性は挙げられる。
だが、庵野秀明もボンズの社長と大阪芸術大学の同期なので>>続きを読む
自然界の「与太郎」それがプーさんだ。
純粋で疑うことを知らず、ちょっと間抜けな存在。
それでも真実を突いた言葉を発するし、それが心に響く。
ユアン=マクレガーはちょっと前まで『TR2』(トレイ>>続きを読む
揺れるカメラに、ちょっと素人っぽい演技の冒頭はにはどうなることかと苦笑いして観ていたが、ところがどっこいだった。
評判通りのいい映画。
「バンドやろうぜ」とか「映画とろうぜ」とかの映画に悪いもの>>続きを読む