いつまで経っても「俺ってまだ本気を出してないのさ〜」感漂うジャームッシュも還暦をとうに過ぎ…どこに向かおうとしているのか、ちょっとだけ心配になってしまう。僕にとってのジャームッシュは「ダウン・バイ・ロ>>続きを読む
今回のディラン・ファローの#Me Tooにまつわる告発は僕は冤罪だと思っている。ただ、それを上回るジェフリー・エプスタインとの関係の方が(事実だとすると)本当にシャレにならない。
21世紀に入ってから>>続きを読む
リンチがお元気そうで何より(^^)
いちばんのツボは、コーヒー。
あの「月の無い夜」のようなコーヒーを見るだけでリンチを感じる。
2011年のカンヌ映画祭で『ヒトラーに共感する』発言で同映画祭の追放を喰らった我等が暴れん坊将軍、ラース・フォン・トリアー。
…一昨年、7年ぶりに出禁が解かれ新作「ハウス・ジャック・ビルド」を持って>>続きを読む
ポリティカル・コレクトネスという概念に派生する言葉で「カルチュアル・アプロプリエーション」(文化盗用)という言葉をご存知でしょうか。。
この言葉の意味は、ディズニーがこれまで制作してきた作品を参照>>続きを読む
ピクサーの造る作品には「如何に生きるか」、というメッセージがいつも提示されている。
それは今までの生き方が、ある、外的、或いは内的な゛働きかけ”を受けて、それまで生きてきた価値概念の息詰まりを、やは>>続きを読む
本作のテーマはジョーカー誕生秘話などではなく、悪魔的情念が、全ての人間の裡に等しく在る、ということ。ジョーカーという存在とは具体的な悪の申し子なんかではなく、その時代ごとに現れる普遍的な記号だから、ブ>>続きを読む
事前知識がどーのこのーの言ってるうちはダメですな。
タランティーノと同じ時代・世界の空気を吸って、最小限の映画的教養がある者にしか…ハッキリ言って楽しめません。
これは決定的に仕方のない事だと思う。>>続きを読む
この作品の凄いところは、現在の韓国が抱えてる社会的な課題と、もっと普遍的な…現代を生きる我々人間についての言及を同時に果たし、描いているという点にあると思います。
ストーリーラインだけを見てみれば>>続きを読む
映画の後半、ジャック・タナーという上院議員が、ローリング・サンダー・レヴューの四方山話を語るところで、あれっ?。。と思ったんです。
俺、このオッチャン、知ってる。。
マイケル・マーフィーちゃうのん>>続きを読む
「トイ・ストーリー」シリーズはピクサーのクリエイター達自身(家族を含む)の、心身の成長をそのまま投影させて見せた人間の発達についての側面を持った物語だとも言えます。
その成長プロセスというものが、心理>>続きを読む
元々俺は、映画を観始めた頃からダリオ・アルジェントが極彩色で魅せる、現代版グランギニョルが大好きでした。アルジェントの前にマリオ・バーバという偉大なジャーロの先達がいらっしゃるのですが、やはり我々の世>>続きを読む
1970年代はじめのメキシコシティ、ローマ地区を舞台に、政治的混乱に翻弄されるある中流家庭の姿を描いたこの作品は、自分を育ててくれた家政婦さんに対する個人的ラブレターでもあると監督のアルフォンソ・キュ>>続きを読む
私、ジャッキー・チェンの作品では大概泣いちゃうんですよね。
そこまでして俺たちを楽しませてくれんでも。。っていつも感極まっちゃうんです。
一昨年の年間ベストで「ローグネイション」を3位に挙げ、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画愛に溢れた映画なんて巷じゃ騒がれていますが、むむむ…どうなんでしょう。
…これまでカラオケ画像など(作家オーラ全開の娘にとっては妥協の産物にしか見えない)“早い、安い、そしてそこそこ”の仕事に>>続きを読む
俺はいわゆる、“計算され尽くした”カラー・コーディネイトというヤツが、どーも苦手で人工着色料の毒っ気が“圧”となり、居心地が悪くなる….って言うかなんかもういらいらしちゃうんです(なので“計算され尽く>>続きを読む
この物語の天才少女はうちの二男と同じ、小1って設定なんです。
まぁ、俺の子が彼女みたいな、ズバ抜けた才能があったとしたらですよ、、まずは奨学金でハーバードやらケンブリッジやらマサチューセッツ工科大や>>続きを読む
女は小説家を目指すかつての夫に、情熱や愛だけではやっていけないと、彼に三行半を突きつけ(身ごもっていた子供まで堕ろし)、実業家のセレブリティに鞍替えした過去があり、現在に至っております。
かつてデ>>続きを読む
1作目はヒリヒリ・ドキドキ殺しのピタゴラスイッチ、2作目は伸びのある罵倒芸大会….
そして最終章。
はしご酒の末の、しんみりお疲れお開き会。
エロスとタナトスが甘美に絡まり、頽廃の芳しい香りが陽炎>>続きを読む
この話の骨格って「チャーリーとチョコレート工場」ですよね。
ウォンカのチョコレートに封入されてる5枚のゴールドチケットを巡っての大チン騒動…からのウォンカ・チョコレート工場の経営権の争奪戦。
ウ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ビジターが、怪しげ・ワケありコミュニティに入ってしまい、少しずつ蟻地獄にはまっていく恐怖ものというジャンルがあります。
この手のジャンル作品はオチよりも、そこに行き着くまで如何に観客を不安と緊張に>>続きを読む
まずはこの作品のリアリティ・ラインを何処に置いているのか…本作のジャンルとしての立ち位置は?という問題があります。
それを明確にしとかんと“一線を越える”、意味・必然性が見出せずドラマとして完全にアウ>>続きを読む
いやーこれは面白かったです。
例によって聖書からのメタファをあちこちに散りばめているんですけど…そこら辺が分からないと物語を本質を理解できない…ってことはサラサラないです。
ラース・フォン・トリア>>続きを読む
オフビートな笑いに持っていきたいのかシリアスな不条理劇に仕立て上げたいのか。。出来の悪いコントを見てる感じ。ウルトラセブンの方がよっぽどヒネリが効いていると思うよ。
A・ドライバー好演。ヨメはいつでも100%正しい(義しい、ではない)。パターソン君は若くしてそれを見極め、水の如く生きている。俺なんて、それが分かるまで20年かかったよ。抵抗を続ければ最後は「赤い影」>>続きを読む
一度は受験生のムスムと。。計3回観ちゃいました。
いや、ホント良い映画です。
まぁ、ポジションとしては実録社会派ドラマだとは思うのですが、後味スッキリの痛快エンタテインメントに仕上がっております。>>続きを読む
地球滅亡というありきたりのSFのプロットを横軸に、ある家族の、それに対する心理の動向を縦軸に描いているが、地球滅亡という未曾有の出来事に対しての、マクロな視点が決定的に欠けています。
究極的には、二>>続きを読む
いい役者が揃って、カメラも緩急自在、話の転がし方も心得た演出でもって、随所にニヤリとさせられる気の利いた台詞があちこちに散りばめられている。
…ただ、これは映画的じゃない。。と個人的には思いました>>続きを読む
長い映画鑑賞遍歴の中で、たまに魂をガッツリ持って行かれることがあります。
それでも“泣く”、ということは、まぁ滅多に無いわけで。
よく、ブログの感想やテレビのコマーシャルでの鑑賞後のインタビューなん>>続きを読む
とりあえず今年(まだ1月ですが…)の暫定ベスト作品。
舞台はイギリスの北東部に位置する、ニューカッスル。
ダニエル・ブレイクは、長年大工を生業に生きてきたのですが長い介護の末、妻を喪い、還暦を目前に>>続きを読む
英語圏の国じゃ“esoteric”…(分かる人には分かる)という言葉が、あるらしいです。
けど、この言葉は使い過ぎると鼻持ちならないスノッブな奴…なんて揶揄される、、所謂日常会話ではあまり使わん方が賢>>続きを読む
コアなファンが、、とか新時代の、、とかどうでもいいんです。
これは映画作品として、大失敗なレベル。
もう、いちいち突っ込んでいく気も起きない。
細切れのどうでもいいようなエピソード(ミッション)>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
先日のレビューにて、『ジャスティス・リーグ』が、今後ワーナー(DC)がフランチャイズを展開する上で、決定的な歯車のハブになった…とかなんとか書きましたが…いやいや、その流れを変えてみせたのは紛れもなく>>続きを読む
これ、明らかにザック・スナイダーからバトンを受け継いだ、ジョス・ウェドンが寄せて、上げて、引っ張って…なんとか“軽口を叩く”スーパーマンまで持っていった!って感じですね。
それとダニー・エルフマンのス>>続きを読む
エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストらの作るものは、基本は各々特定のジャンル映画のパロディなんですが、ただ元の映画を茶化すなんてことは絶対にせず、そこには彼らが若かりし頃観た映画への熱>>続きを読む
ダイアー・ストレイツでの彼を知るのは後年になってからで、映画「ローカルヒーロー」での彼の爪弾くギターの旋律がマーク・ノップラーとの最初の出会いだった。大昔の映画ノートを引っ張り出して見てみると、198>>続きを読む