ナガエさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

ナガエ

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ノマドランド(2020年製作の映画)

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観ていて、悲しい気分になった。映画全体のトーンがそうさせている部分もあるのだけど、僕自身の「生きる」ということに対する考え方みたいなのも関係してくるんだと思う。

昔からずっと、「なんで生きてなきゃい
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テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

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【彼がいなければ世界は100年遅れていた―】

というキャッチコピーが印象的な映画。

以前、『エジソンズ・ゲーム』という映画を見た。これは、エジソンとテスラという天才科学者にして発明家である2人の有
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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とんでもねぇ映画だった。まさに”狂気”のたまものである。

まず、作品そのものではなく、外的な情報から紹介しよう。

この映画を作ったのは、本職が「内装業」という異色の人物。堀貴秀。映画は全編「ストッ
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パニック・イン・ミュージアム モスクワ劇場占拠テロ事件(2018年製作の映画)

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「モスクワ劇場占拠事件」は、ニュースで見た記憶がある。ただ、いつ起こった事件なのかも覚えていなかった。映画を観終わった後調べたところ、2002年10月23日だそうだ。そんな前だったか。もっと最近の印象>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

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衝撃的な映画だった。何かでたまたま存在を知って、よく分からないまま観に行ったんだけど、マジで観て良かった。なんだこの映画。

僕が何に衝撃を受けたのか説明するのに必要なので、まずはどんな映画なのか説明
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ミナリ(2020年製作の映画)

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普段映画を観る際は、その映画についての情報をなるべく知らないまま観に行くのだけど、この映画に関しては、ニュースで報じられる程度の情報を知ってから観に行って良かった、と感じた。

この映画のことを知った
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コントラ KONTORA(2019年製作の映画)

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意外なことに、メチャクチャ面白い映画だった。

まず、「意外」という言葉のニュアンスを説明しようと思う。

僕は普段から、映画を観る前の時点でほとんど情報を知らないようにしている。映画を観るか観ないか
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AGANAI 地下鉄サリン事件と私(2020年製作の映画)

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凄く良い映画だった。観て良かった。これは、「地下鉄サリン事件」や「オウム真理教」などと関係ない文脈でも、現代において多くの人に観られるべき映画だと思う。

感想を書く前に、恥ずかしい告白をしなければな
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ビバリウム(2019年製作の映画)

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変な話だったなぁ。
嫌いじゃないし、物語の設定的に「説明されない部分が残る」ことには納得がいっているけど、それでも、もうちょい説明があると良かったなぁ、という映画だった。

まずざっと内容を。
保育園
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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自分でも戸惑うぐらいの感情なのだけど、映画を観終わって僕は、喪失感に襲われた。たぶんそれは、「エヴァンゲリヲン、終わってしまうのか」というものなんだと思う。

僕は、あまり物事に執着しないタイプだと思
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世界残酷物語(1962年製作の映画)

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あんまりよく分からずに観に行った映画ですけど、どうやら、結構昔のドキュメンタリー的な映画みたいだ。

冒頭で、「この映画の映像はすべて真実だ」とナレーションが流れるのだけど、「ホントか?」と思うような
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三月のライオン デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

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凄く不思議な映画だった。ストーリーは正直はっきりとは分からなかったし(明確に提示されるのは設定だけ)、ストーリーって言ったって特に何が起こるわけでもない感じの映画なのだけど、ずっと観ていられるとも思っ>>続きを読む

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

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正直、最初の一時間は、あんまり面白くなかった。もし、配信で観てたとしたら、その時の気分次第で観るのを途中で止めたかもしれない。

メチャクチャ良い映画だった。


善く生きたい、といつも思う。
とりあ
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

この映画、映画そのものではない情報が、とにかく魅力的で、興味を惹かれた。
何しろスケールがとんでもない。10万人のオーディションの中から選んだキャストを、スターリン体制下の秘密都市を模した巨大セット(
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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良い映画だった。でもどうしてか、凄く良い、というところまでいかなかった。不思議だ。結構好きな感じの映画なのに。

一番好きなシーンは、華子と美紀が初めて会うシーン。あの空気感は、ちょっと凄いなぁ、と思
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シャドー・ディール 武器ビジネスの闇(2016年製作の映画)

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なんとなく知っていたことではある。しかし、改めてその詳細をまざまざと見せつけられると、末恐ろしい世界に生きているものだなと感じる。僕は、世の中の大半の人間は善良だと信じているが、善良ではない一部の人間>>続きを読む

地球で最も安全な場所を探して(2013年製作の映画)

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やはり、日本の情報だけ見ていては分からないことがあるなぁ、と感じた。

例えばこの映画には、日本の状況も少し出てくる。映画の冒頭から登場する、チャールズ・マッコンビーという核物理学者が、日本の専門家会
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潔白(2020年製作の映画)

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面白かった。事件の真相を追う、という物語だけだったらここまで面白くはなかったかもしれないけど、物語が「犯人探し」から転調し始めた辺りから(まあ、結構後半だけど)、俄然面白くなった。


主人公の弁護士
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ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

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人質になった本人やその家族の苦労、心情については誰もが共感するだろうし、特に人質になった彼の辛さは察するに余りあるほどだ。ただ、一定の理解ができるからこそ、そのことそのものについてここであれこれ書こう>>続きを読む

ファブリック(2018年製作の映画)

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俺は、頭が悪くなったんだろうか???
ストーリーが1ミクロンも理解できなかった。

最初、よく分からない感じで始まる映画はあるし、しばらく観てればなんとか理解できるだろうと思って、完全にとは言わなくて
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私は確信する(2018年製作の映画)

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良いか悪いかはまずともかくとして、予告とかポスターでイメージしていた映画とは全然違ってびっくりした。

予告やポスターなどで出てくるフレーズは、

【ヒッチコック狂の”完全犯罪”と物議を醸した未解決事
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名探偵コナン 緋色の不在証明(2021年製作の映画)

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普段マンガは読まない。マンガに限らないけど、完結していない状態で物語を読むのが苦手なので、完結した物語を一気に読むことはある。

そんな中で唯一、完結していない物語で、今でも継続して読み続けているマン
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デンマークの息子(2019年製作の映画)

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ドナルド・トランプが大統領になる時代だ。何が起こってもおかしくはない。

島国で育っているからなのかは分からないけど、僕は、「同じ民族だから仲間だ」という感覚が理解できない。意味不明だ、と言っていい。
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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最近、世の中を見ていて、いつも思うことがある。

正解以外は、全部不正解になってしまったんだな、と。

こういう世の中になった理由を説明するのは簡単だ。人間は、ブログやSNSを手に入れ、誰でも自由に発
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

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いやー、なかなかやべぇ映画だった。
しかもこの映画、ラストがヤバいっていうのは誰もが一致すると思うんだけど、それ以外のヤバさについては、観てる人によって何が引っかかって何が引っかからないか、だいぶ変わ
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シンクロニック(2019年製作の映画)

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内容に入ろうと思います。
救急隊員であるスティーブとデニス。彼らは日々患者の搬送に追われるが、ここ最近奇妙なことが多い。室内でかなり古いものと思われる剣によって刺されている男性、ホテルの室内で蛇に噛ま
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イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社(2019年製作の映画)

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陰謀論的なものには、まったく興味はない。トランプ大統領支持者たちが「Qアノン」とか言ってるのも、知性のある大人がマジでそんなことを本気で主張してるんだろうか?と思っている。

陰謀論が人気を博す理由は
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食われる家族(2019年製作の映画)

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いやー、面白かった!んで、超怖かった!これ、狙われたら、ほぼ回避不能ではないだろうか。いやー、凄い話だったなぁ。

映画を観ながら考えていたことは、「本物」より「ホンモノらしさ」の方が強い、ということ
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心の傷を癒すということ《劇場版》(2021年製作の映画)

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メチャクチャ良い映画だった。自分の映画を観るスケジュール的に(内容云々ではなく)観ない可能性の方が高かったから、観て良かった。


以前、ブレイク前にベビーシッターと介護をしていたお笑いコンビ(なんと
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

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いやー、久々にかなりイカれた、ぶっ飛んだ映画だったなぁ。ざっくりした設定だけ知った上で観に行ったけど、確かに設定の時点で結構ヤバさを感じてはいたけど、中身はその予想を遥かに凌ぐヤバさだった。

まずは
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写真の女(2020年製作の映画)

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なんとなく予想していた感じよりずっと面白くて、びっくりした。

【他人の目に映る私が本当の私なんです】

このセリフが、この映画の本質そのものだなぁ、という感じがする。この物語では、別々の形で「写真に
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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【生きる権利奪ってんのはそっちだろうが】

現代を舞台にヤクザ映画を撮るとしたらこれしかないよなぁ、と思うような、今僕らが生きている社会の問題を炙り出す作品だった。

先に書いておくと、僕は「ヤクザ」
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

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状況を理解することが難しくて、なかなか物語として良い風に捉えることが出来なかったけど、こんな事件が起こっていたことには驚かされた。

1979年、パク大統領が暗殺された事件をモチーフとし、その暗殺の4
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キル・チーム(2019年製作の映画)

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【危険を冒してでも正義を貫くべきか、それとも屈するべきか…】

同じ状況に立たされた時、屈しない自信はない。
基本的には正義を貫きたいと思っている人間だけれども、状況は、あまりに彼に分が悪い。

やは
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

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僕は、霊的なものは信じない。けど、普通の人には見えないものが見える、という主張はしんじる。それが、幽霊だとは思わないけど。

そもそもたぶん僕らは、一人ひとり全然違う世界の見え方をしている。みんな、ま
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ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

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内容に入ろうと思います。
薬物が蔓延するイラン。依存症者はホームレスとして街に溢れかえっている。薬物撲滅警察特別チームの一員であるサマドは、証拠らしい証拠はない中で無理やり捜査・捜索を行い、捕まえてき
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