うさふわさんの映画レビュー・感想・評価

うさふわ

うさふわ

零れ落ちていく映画達との愛おしい記憶に涙を流しながら。色んな意見を楽しみたいです。

映画(360)
ドラマ(0)

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.9

降り注ぐ11月の冷たい雨
重なり合う葉 大木の傘下
水面に揺らぎ輝く円形の光

井の頭公園に映る今日の心象風景。

『細い目』から観たかったけれど一歩間に合わず。あるかわからない次回に期待。
この奇跡
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.5

27歳から画家として生きる決意をし、赴くまま光の流線を愛し表現した彼が、少し羨ましかった。

穂を寄せ合い黄金に煌く麦畑
木々の合間から漏れる優しい光
神の愛に包まれ彩られる心象風景

黄色い日差しの
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.4

赤、赤、赤、赤…緑
人間の血に流れる獰猛な生、果ての死。
全身から湧き上がり体現する、生々しい欲望の地獄絵図。

ダンス、音楽、ファッション、アート、酒、ドラッグ、セックス…
嫉妬、独裁、暴力、強姦、
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.8

現代版リアリズム新約聖書物語。
神に愛された聖人ラザロ。

悠久の運河は分岐し、用水路は枯渇した。
時を流れる河の果て、二匹の狼の遠吠えが
月を屈折し空虚な世界に反響する。

20世紀後半のイタリア中
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

3.9

デジタルリマスター版、劇場にて初鑑賞。

部屋にはヌードの切り抜き、豹柄の布団。
スーツを着ておめかししたり、
ハッパをふかしてみたり。
恋に浮かれて散髪したり、仕事が捗ったり。
大人に板挟みにされ、
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

「人は決して暴力では勝てない。威厳を保ったときだけ勝てるんだ」

「OK,いいか。あんたと旅をするのは何も問題ない。だけど俺は執事じゃねえ」

1962年、アメリカ南部では人種差別的な法律がまかり通っ
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.2

「ビートを盗み!飢餓をライムに!」

ついにお前の時代がやって来た♬
お次のナンバーはこれだ、
『ガリーボーイ』♬
奴は貧困のビビりなヒンディー
ムンバイの路地裏で成り上がり
実在ヒップホッパーNae
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アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.0

かわいい〜☺︎🌼🌸🌷🍀

もうすぐ世界中で核爆弾が落とされるから、自分の将来も地球の未来もないと悲観する才女のラブストーリー🌍💣
ゆるい哲学的な雰囲気が欧州映画っぽい
1989年のアメリカの映画🇺🇸
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

俺はバードマン
忘れられていく人気者
スポットライトの輝きが
虚無の深淵へ突き落とす
いつまでソレに縛られてるんだ?


アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が愛を込めて贈る映画人の呪縛と自虐と皮肉と奇
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.1

「人間を滅ぼす」
というAIの発言が確認されたこのご時世。

スウェーデンを台頭に今現在世界で50万人以上の体内にマイクロチップが埋め込まれ、その機能は主に位置確認、認証、決済などの用途で実用化され確
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真実(2019年製作の映画)

4.3

人々を摂り込み己の血肉に変えて来た
カトリーヌ・ドヌーヴの真骨頂

大女優の過剰に脚色された自伝本『真実』の真実。
過去に観たどれよりも繊細で鋭敏。0.1秒たりとも気を抜けない108分だった。

1ミ
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.5

私はこの作品における最大の禁忌を犯した。
一人で見てシマッタノ。

ホラー耐性Lv.10(MAX100)の私がハロウィン直前ホラー克服企画2弾目に選びましたのは
『サスペリア』🍷🔪

一度堕ちたら取り
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

-

この作品の前では、どんな感情も役に立たないことを思い知る。

人の感情を嗅覚で司る能力を持つ、税関職員の開花

ストックホルムで営まれる生命に
色んなエゴを見て、色んな愛を見て
色んな生命衝動を見た。
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.2

空に流れる懐かしい記憶、続く地平線

母の面影に縛られた施設育ちの男娼が、1人の男娼仲間とその日暮らしで母を探すロードムービー🛵🌤

カントリー調の温かく懐かしい音楽と心象風景に心を解放しては切なく締
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.7

キアヌによるキアヌの為の映画。

車を奪われ亡き妻から贈られた犬を殺された怨みから始まり、ルールを破った罰として刺客に命を狙われる伝説の暗殺者ジョン・ウィック。

銃でブチ抜きブチ抜かれ。
ナイフや斧
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.9

爪先から頭頂まで愛が脈々と循環し
沸いては溢れ出し頬を伝う愛の源泉
赤の温もりが大きく包み人々に還る


この作品が狂おしいほどに大好きだ。
身震いする終わり方も美しく愛おしい。
やっぱりここに行き着
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

血で刻まれた笑顔、青く滲む悲痛の涙。
狂ってるのは僕?それともこの世界?

退廃したゴッサムシティが生み出した、狂気のシンボル誕生の物語。
一人の人間が狂気に染まっていく姿にジワジワとナイフが胸へ沁み
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

2008年、ムンバイの日常が一瞬にして恐怖の海に飲まれた。

五ツ星ホテルで実際に起きたテロ事件を基に描いた今作。
おぞましい恐怖の渦中でもテロに屈することなく「お客様は神様」の精神で、宿泊客や避難者
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.3

窮屈な枠から溢れ返る、彩られた感情の洪水

「ロランス・アリア、何を求めているの?」

「同じ言葉を話す人、"普通"の価値や権利を問い続ける人」

男の体に女の心が宿ったがために、女の自分を隠して30
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

5.0

遺書からはじまる1人の母親の誰も知らない壮絶な物語。

"灼熱の魂"に焼け尽くされ、真っ白になる。
一週間経っても尚、静かに熱を帯びている。

今作の生みの親、
原作『Incendies(焼け焦げるた
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.9

映画の秋♬増税の秋♬
もはや喜劇♬三谷幸喜♬

言い逃れ常套句NO.1
「記憶にございません!」

現政権の悲劇を絶妙に、愛のこもったユーモアで皮肉った安倍総理公認の政界喜劇。
支持率2.3%という史
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アス(2019年製作の映画)

3.5

Us(私たち)が、Us(全米)を震撼させる。
自分と同じ容姿の、自分ではない何かが鋏を持ってやってくる、社会派ホラー。
笑える小ネタが緩和剤となって、初1人ホラーだったけど序盤以外は難なく観られたので
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

「今」起きているメキシコ麻薬戦争。
血で血を洗う泥沼が10年以上続いてる。
抗争の最前線、アメリカ-メキシコ国境の街フアレスを舞台に麻薬カルテル問題の深い闇を提起したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。
F
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.8

ロケットの様に打ち上げられたエルトン・ジョンの孤独な半生。
「Rocket man burning out his fuse up here alone…」

いわゆる『天才アーティストが依存症に溺れ
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.4

ロレンソ・フェロがただただキュートな2時間。
なで肩ぽっこりお腹の幼児体型、ブロンドが輝く巻き毛、大きく垂れた甘い瞳、果実のように赤く豊潤なぷっくり唇…どう見ても天使です。
ロレンソ・フェロ演じるカル
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.2

知らない方がいいことってある。
知ってしまったら引き返せない。
ゆる〜い感じとキャラがツボで、時にププッと吹き出し、劇中ずっとニヤニヤクスクス笑ってた!!
製作費300万という低予算の自主製作映画。松
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.2

多くのラッパーをインスパイアした映画、スカーフェイス。
その名を名乗るラッパーがいるくらい、HIP HOP界から根強い人気を得ているとのことで俄然興味が沸き即鑑賞。

1980年、キューバで反カストロ
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.8

ぶっとんでる。いろんな意味で。
無人島という孤独で絶望的な状況下に生きる気力を失うハンク(ポール・ダノ)。
そんな所にガスを放つ便利な死体(ダニエル・ラドクリフ)が流れ着き、死体と共にサバイバルしてい
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.0

大人向けの高級なライオンキング。
雄大なサバンナの映像美と感情を奮い立たせるサークルオブライフに感極まりOPから鳥肌&涙。
映像はもちろん、魅せ方と芸の細かさはさすが。
オールCGでドキュメンタリータ
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

4.8

無数の選択肢と運命。
すごいものを見てしまった。
頭使い過ぎて変に覚醒してしまい気付いたら明朝になっていたくらい笑

2029年、全世界の人々が不老不死を手に入れ、118歳のニモは最後の寿命ある人間と
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.0

自我からの脱却。母親からの自立。
ユングの心理療法に基づいたダークファンタジー。
水彩画を描くように始まったオープニングに心を奪われ、アニメーションの美しさに癒される。

重病で闘病中の母と2人で暮ら
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

5.0

存在のない子供たちの存在。
貧困、虐待、盗み、人身売買、児童婚、レイプ、麻薬…これらが日常的に行われるシリア難民の生活環境。推定年齢12歳の主人公ゼインは、出生の届出もされていないため自らの誕生日や正
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.4

運命に操られた2人のドンの人生。
昔から頭一つ抜きん出ており、賢く、周囲から一目置かれていたマフィアのサラブレッドのマイケル。
一代で組織を築き上げドンとなり、ゴッドファーザーと慕われ、愛と人望を手に
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.4

これぞ男の美学。
今作の醍醐味である腹の探り合いがたまらない。
欺瞞と信頼の狭間で揺れ動く、マフィアという組織間の人間模様。いつ命を落とすかわからない緊迫状態の中にも幸せや安心があり、人情と非情が常に
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.7

夢を与えてくれたオモチャ達との最後。
オモチャ達の個性とオモチャっぽい動き、質感、気配を感じると一斉に魂が抜けたオモチャになるあの瞬間が、何度観てもほんと楽しくて大好き!
オモチャ達のピュアな忠誠心に
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.3

心の中でスタンディングオベーション。
全てが愛おしい。フランス映画らしいブラックユーモアや空気感、哲学と何から何まで大好き。
うつ、無職、夢追い人、童貞、倒産寸前…根深い不安を抱えたおじさん達が集まり
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