初のホン・サンス作品。
しょーもないおっさんを中心としたコメディと言うか何と言うか……妙な可笑しみがある映画で中々良かった。静かに淡々と進む展開は韓国映画っぽくないが、感情表現は韓国映画らしく激しい>>続きを読む
「アマンダと僕」が中々良かったミカエル・アース。本作はその3年前に公開された第2長編。
身近な人物の喪失(と再生)というテーマ、同じ様に喪失感を抱える人間との交流の中でそのテーマを描いていく手法は「>>続きを読む
スタローンinアメコミ。
アクションは動けなくなったスタローンも魅せられるように工夫されていて良かったと思うけど、脚本・演出はどうしても安っぽくB級アメコミ映画という感じ。まあ、気安く楽しめるという>>続きを読む
タイムスリップものの青春映画かと思って見ているとどんどん話が変わっていくジャンル横断映画。どういう種類の映画だかわからないところが後半の驚きに繋がっていくのが上手い。
ホラーとかサスペンスとか先入観>>続きを読む
ホラーと見せかけてナーメテーター系スリラーだった前作から一転して、今作は登場人物全員悪人版レオンみたいな仕上がり。
前作は盲人であることを生かした演出が面白かったが、今作はその手の演出が後半一瞬出て>>続きを読む
ファーゴ系ドタバタ群像劇。
登場人物とその状況の説明に割かれる序盤がスローな立ち上がりで、ゆっくり見てる間に全体的な構図が見えてきてしまう。見えてしまうと怒涛の伏線回収が答え合わせ的になって面白みが>>続きを読む
木村昴似の不良が最近珍しいぐらいの根っからのクズで笑ってしまった。何か理由があってクズになったようにも見えないし。
そこら辺の極端なキャラ設定も含めてやや稚拙であざとい映画だとは思うけど、何だかんだ>>続きを読む
承認欲求と現実逃避の為に嘘を付いた青年が泥沼に嵌って追い詰められていく話。リアル嘘松と言うか、SNS時代らしい題材の青春(?)映画になっている。
思いやりや優しさが全くなかったとは言わないが、それを>>続きを読む
導火線に火がつくまでのドラマ、サスペンス部分がもさっとしてて展開が遅い。合間に挿入されるのも人情噺や銃撃戦(これは結構面白かった)で俺が見たいのはこれじゃない……と思っていたけど、ラストにたっぷり格闘>>続きを読む
「フランケンシュタイン」の作者メアリー・シェリーの伝記+メロドラマ映画。
主に描かれるのはメロドラマの部分なんだけど(ラストにちょろっとフェミニズム的な主張も入る)、そこから離れた自伝的な部分の方が>>続きを読む
現代社会を象徴するような施設、"プラットフォーム"を通じて現代社会を観察するような映画。「CUBE」フォロワーのデスゲーム系映画と思って見たのでちょっと拍子抜けしたが、「CUBE」同様グロは多い。下の>>続きを読む
「スワロウ」に続いて欧米フェミニズム映画を観賞。
「スワロウ」がサスペンス風の語り口でフェミニズムを見せたのに対して、サスペンス映画として進んだ結果フェミニズムというテーマが浮かび上がってくるような>>続きを読む
フランスらしいリベラルと言うかぶっ飛んでると言うか……というラブストーリー。家族ドラマの側面もあるかな。
特に良くも悪くもなく普通の出来。後半ちょこっとだけ出てきた医者の恋人が美人だったことが1番印>>続きを読む
それでも生きていく、って感じだろうか。最後の波の音を逃避として捉えるか題名通り希望の灯りと捉えるかだけど、いずれにしても哀しみの中で生きていく人たちの姿が胸を打つ良作。
静かに、淡々と進む映画の雰囲>>続きを読む
「はちどり」、「82年生まれ、キム・ジヨン」と韓国フェミニズム映画を続けて見たので、今度は欧米フェミニズム映画を観賞。
ホラー的な演出で不穏な空気を作るところとか、音楽の使い方だったりがA24っぽい>>続きを読む
ヒッチコック風の演出とデニーロの怪演で見せるサイコスリラー。少々やり過ぎな感じで、スコセッシにしては大味な映画。とは言え展開が派手なだけに中盤あたりは盛り上がる。
嵐の中川に飛び込むのってデニーロと>>続きを読む
「共犯」でヒロインの友達役をやっていたウェン・チェンリンが出ているので見てみたけど、主人公は「共犯」の主人公だったのね。印象が違ったので分からなかった。
未熟な二人と現実の高い壁、というテーマを「ブ>>続きを読む
「薄氷の殺人」のディアオ・イーナン監督最新作で、グイ・ルンメイが引き続きファムファタール役。水俗嬢という職業は初めて知ったけど中国ではメジャーな存在なんだろうか。
映画としては中国の郊外都市を舞台に>>続きを読む
フレンチ・ノワールの巨匠オリヴィエ・マルシャルの代表作……なんだけど男の矜持や、友情、裏切りといったフレンチ・ノワールの様式美的な要素が控えめにしか描かれていないのが驚き。これがネオフレンチノワールと>>続きを読む
一夜の出来事とその後の2人を交互に描く詩情溢れる映画。なんとなくジム・ジャームッシュっぽいなーと思って見てたら製作総指揮だった。ジム・ジャームッシュが好きな人は気にいると思う。
映像で時代感を出して>>続きを読む
偏屈な姉とその世話をする妹、二人の老姉妹を中心とした人間ドラマ。
生活感がありながらも、どこかセンスを感じるインテリアや二人の暮らし振りがお洒落。美しいロケーションも相俟って映画全体の雰囲気が良く、>>続きを読む
監督トルナトーレ、音楽モリコーネというお馴染みコンビの作品。この完全版はインターナショナル版より50分近く長いらしいが流石に冗長だったかな。インターナショナル版を見てないので完全版だけが冗長なのかイン>>続きを読む
「ノクターナル・アニマルズ」が中々面白く、他分野の人とは思えないほど巧みだったトム・フォード。監督デビュー作の本作はゲイの主人公が恋人を失った喪失感から自殺することを決意するが……というベタな感じのお>>続きを読む
実話に基づいた社会ドラマ。
しかしまあ、凄い世界。ここまで酷いとキレイにするのは難しいだろうし、実際に警察の汚職にまつわる話は後を絶たない。セルピコの頑張りが報われなかった「その後」を知ってるだけに>>続きを読む
天心vs武尊当日、格闘技熱が冷めぬまま観賞。
シリーズ完結編の今回は人種差別主義者でアジア人を馬鹿にしてる割に空手を学んでいる謎の男が悪役。71歳のイップ・マンがバリバリ動けるし、設定はガバガバ。ま>>続きを読む
久々のチャン・イーモウ&コン・リー作品という事で、旦那役のチェン・ダオミンが田代まさしに見えて少し集中を削がれつつ見る。文革後を中心に描いた映画っていうのは珍しいかも。
記憶喪失のせいで側にいるのに>>続きを読む
イングマール・ベルイマンのオマージュとして作られた(らしい)本作。しっかり見たベルイマン作品は「叫びとささやき」だけだったけど、本作はこの作品にインスパイアされたらしいので丁度良かった。
序盤に登場>>続きを読む
香港ノワールの金字塔。チョ・ユンファのサングラス&ロングコートのイメージが強かったけど、早々と落ちぶれてみすぼらしい格好になって驚いた。結局この人が格好いい映画というのはイメージ通りだったけど。
ス>>続きを読む
韓国のショートムービー「チャンオクの手紙」のリメイク。この映画を更にリメイクしたの日本版が「ラストレター」で、いずれも監督は岩井俊二。「ラストレター」は観賞済み。「チャンオクの手紙」は現在日本で見る方>>続きを読む
よくあるループもののSFラブストーリー。タイムループを謳歌しているというのはAmazonオリジナルの「明日への地図を探して」に近いものがあるかな。
似たような他作品と比べて抜けてるものがある訳ではな>>続きを読む
アメリカン・ニューシネマの先駆的な作品でもあり、代表作。ラストシーンは超が付くほど有名だけど、通して見たことはなかったので改めて鑑賞。
その後のニューシネマに比べると理屈臭さがなく、ストレートに社会>>続きを読む
行き場をなくした怒りと悲しみが溢れ、善悪を越えて暴走していく話。所々に希望の光は見えるものの、最後にどのような選択をするにしてもその怒りと悲しみが解消されることはなく、ラスト、人生に疲れきったようなミ>>続きを読む
恋人を勝手に理想と重ね合わせて勝手に幻滅するという、恋愛経験の少ない人あるあるをSF設定を使って映画化。理想通りの恋人なんて造ってもいつか虚しくなりそう……。
ありのままを愛すると言うのは簡単でも実>>続きを読む
アカデミー脚色賞受賞。ちょっと変わった視点で描く戦争映画。ナチスを思いっきり間抜けに描き笑い飛ばす無邪気さはアメリカ映画らしい。
ナチ少年の家に匿われているユダヤ人少女というアイデアが面白いし、コミ>>続きを読む
前半はアイルランドからブルックリンに出てきた主人公の成長物語。後半は故郷や家族との自分が見つけた居場所との狭間で揺れる話になっていく。
どうなるのかなあと思って見てたけど決断のきっかけがなー。自発じ>>続きを読む
流石ギレルモ・デル・トロと言うような世界観のある映像にグッと引き寄せられる前半。コンゲーム的になってくる中盤以降もどういう結末を迎えるか楽しみに見てたけど最後の展開がなあ。
原作のように自ら治療に行>>続きを読む