坂の上の雲 第2部のドラマ情報・感想・評価

「坂の上の雲 第2部」に投稿された感想・評価

2010年に放映された第二部。
日清戦争から日露戦争へ向けて、国際的な緊張の高まりを描く第二部。

若々しく雄々しい日本の軍隊の群像劇、華麗なるロシア•ロマノフ王朝、蹂躙される広大な大陸、きな臭い東アジア情勢とともに描かれるのは、東京の小さな病牀六尺、移ろう庭の季節を見つめる子規の小さな、しかし深い宇宙である。
マクロとミクロ、新たな時代への清々しい希望と古い時代の変わらない大切なもの、真之と子規との対比と調和が、この物語を広く、さらに深くしているといえる。
どちらのパートも明治を描くのに必要不可欠であると思う。

初めてみた時から記憶にこびりついていた、「のどかな春でございます」の回想シーン。色彩や演出も含め改めてみても日本的な美しさに満ちている。花一輪、枝一本を通して、春を見、人生を見る。日本文学の奥ゆかしさや気品を如実に表したよいシーンである。

さて正岡子規を演じるにあたって体重を相当減らしたという香川照之の演技に触れねばならない。
中でも「子規、逝く」における鬼気迫る演技の凄まじさ、人の命の最後の、絞り切るような気迫をあそこまで表現できるものだろうか。本木雅之や菅野美穂をはじめとする子規を支える役者たちの名演の磐石さあればこそ、その上でまるで大波のように観るものの感情をも巻き込む演技の力。正に当代一の名優だと思う。

この巻は特に演出や脚本も素晴らしく、
静と動、子規の臨終のその空気感の生々しさに観ているこちらも苦しくなるほどだった。本当にすごかった。

ところでドラマで描かれる淳さんと律さんのあの微妙な、お互いを憎からず想っているのにうまく機が合わないまま時が進んでしまった末の関係が切ない。アリアズナと広瀬の恋(夏の湖の夕暮れの美しさ!)といい、恋模様はなかなかロマンチックで少女漫画的。それが正に熱い男たちのドラマである本作に深みを与えているのも良い。

次回からは正に日露戦争を正面から描く戦争ドラマになる本作、引き続きしっかりと観たい。
2部からは石原さとみが参戦しますが、いきなり出現して菅野美穂から真之をかっさらっていくというのは、石原さとみによく似合ってる役だと思いました。

1部からずっといてた正岡子規や広瀬武夫が、今回は亡くなってしまうので少し残念な気持ちもありますが、それをはねのけるほど2人の演技はすごく良かったです。

渡辺謙のナレーションも上手で、ドラマに引き込められました。
PAPA

PAPAの感想・評価

4.5
0
原作もそうだけど山本権兵衛と日高惣之丞のくだりが好き。
正岡子規の痩せ方が尋常じゃない、ただただ凄い。
ぽろり

ぽろりの感想・評価

5.0
0
パート2
お父さんが大好きな小説!
勧められて最初は嫌々ながら
自分も好きになって
歴史的物(司馬遼太郎作品)が大好きになりました。
りおさこ

りおさこの感想・評価

5.0
0


*2019年3月11日〜2019年5月27日
🎬ランクA
daiki

daikiの感想・評価

4.9
0
主人公の1人である正岡子規と、真之の親友、広瀬武夫が死ぬ第二部。

この2人の「ひっそり」といなくなるような死にっぷりが何度見ても脳裏にこべりつくんですよね。誰にも看取られることなく、蚊帳の中で死んでいる子規と閉塞船中に杉野はいずこやで逃げ遅れて砲弾にかっさらわれる広瀬。

死を受け入れつつも「まだ死にたくないんじゃ」と泣きつく子規と名誉ある作戦と言いつつもアリアズナへの惜別の手紙を書く広瀬。

この辺りの劇的な画や心情が第二部は非常によいですね。

2人の死を受けた真之の狼狽っぷりもリアルです。

旅順閉塞戦の描き方は見事だと思います。
これだと軍神と奉られてもしょうがない気がする。

最後の渡辺謙の第3部へと続くナレーションも最高ですね。旅順要塞の過酷さがありありと伝わるナレーション。
Register

Registerの感想・評価

3.8
0
正岡子規・広瀬武夫といった真之にとっての2人の友の死。日露戦争の開戦といった大きな転機となった第2部、中々濃い内容でした。
上海十月

上海十月の感想・評価

3.6
0
正岡子規、広瀬武夫の死がメインとなっている。日露開戦だが朝鮮での日本陸軍の動きや朝鮮王朝の内紛が1部で説明しているからか、省力されている感じがする。もう一度やっておいた方がいいかもしれない。日本が世界に遅れた帝国主義国として登場し第二次世界大戦の奢りのきっかけになっていると思うと悲しい気分にいつもなる。
Kaz

Kazの感想・評価

4.0
0
日本はいつもギリギリ、余裕のあるスマートな時代が本当に少ないと思う。
この時代もやはり国民はとても貧しく、政府は開国から30年で大国を相手に勝算のない戦争をはじめる。
印象的だったのは伊藤博文総理で、幕末の大国の印象を捨てられず、臆病ともとれる手腕を振るう。一方でひとたびOKが出ると強引なやり口で物事を進める将校たち。それぞれの駆け引きや登場人物の心の葛藤の描写が目を引いた。
繰り返すが配役がとても良く、物語に吸い込まれてしまった。
MK

MKの感想・評価

-
0
この時代の日本人への尊敬が止まらない。
欧米列強の帝国主義への避けがたい抵抗。
負けはしたけど植民地化はされなかったのも凄いこと?
社会科の教科書でほんの数ページで片付けれてしまう近代日本史。
若者の果てしない情熱と叶わなかった夢、守るべき祖国。
秋山兄弟、正岡子規…若者たちの青春群像に想いを馳せる一時に感謝。
このあと速攻で原作読んだ。
>|

あなたにおすすめの記事